Bathsが新年日本で撮りためた使い捨てカメラの中身が、姉妹サイトPublic Rhythmにて公開中!

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日本が大好きなBaths.この間大晦日から新年にかけて、ツアーのために来日していた彼に、ササっと使い捨てカメラを渡し、東京滞在中の様子を自由に撮ってもらいました。その特集がただいま姉妹サイトPublic Rhythmにて公開中です。どうも原宿、中野周辺に出没していたようですね…。本編はこちらから。

この間Gold Pandaとも同じ企画をやりました。それはこちらからチェケらです。

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Year End Interview: flau

Year End インタビューは、Lights + Musicが応援するレーベルの主催者に一年を振り返っていただく企画です。

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国内外問わず、音楽ファンを惹きつけて止まない、東京を拠点に置くレコードレーベル、flau。フォークやポップから実験的なテクノまで幅が広いリリースを展開しつつ、一貫して流れる繊細で上品な感性がflauのオリジナリティを構築している。今年はLights + Musicも彼らとBRRWDと一緒にパーティーを開催させて頂いた。今回はYear End InterviewではflauのオーナーでAusとして音楽活動も行うYasuhiko Fukuzonoに突撃。来年は記念すべき10周年を迎えるというflauに、2016年を振り返ってもらった。

Year End Interview: flau
By Alisa Yamasaki, December 31, 2016

国内・海外問わず、2016年一番印象に残ったリリースは何ですか?

Serpentwithfeetはビジュアルも含めてインパクトがありました。小鳥美術館、Asa-Chang & 巡礼、Theater 1、海外ではイ・ランとBeatrice Dillonをよく聴きました。

Flau内ではどうでしたか?

昨年末から台湾の室内楽アンサンブルCicadaのアルバムを2枚(「Ocean」「Farewell」)をリリース、来日ツアーを開催しました。今年最初のリリースはNYのシンガーソングライターPort St. Willow。ライブはできませんでしたが、日本にも度々来ては近況を話していました。ジェントリフィケーション、トランプ、ブルックリンに住んでいた友人たちと北部の田舎に移住し、新しく作ったスタジオの話など。

flauのアーティスト写真を数多く手がけているRepeat PatternとはTA-KUとの共同プロジェクトBRRWDのコンピレーションやsubmerseとのzineなどを一緒に作りました。それからsubmerseの新作、ブラジルのピアニストFabio CaramuruやスウェーデンのMolnbar av John。両者の来日ツアーも来年実現させたいです。またリイシューとしてraumからRobert Lippok、flauではMOTORO FAAMの作品を発表しました。

今年一年、Flauにとって何がありましたか?一番印象に残った出来事があれば教えてください。またレーベルを運営する上で新たな学びや発見はありましたか?

今年はここ数年で最もリリース、ツアーの数も少なかったのですが、海外フェスティバルでのブッキングやコンピレーションの選曲など、表立っていないところで面白い体験がたくさんありました。海外フェスでのブッキングではここ数年より一層クールジャパン的な音楽の異質性がクローズアップされている印象で、そこにどうレーベルとしてコミットしていくか、考えさせられることがありました。これまでリリースしてきた楽曲やアーティストをどのように育てていくか、というところに最近は興味があります。

今注目しているレーベルは何ですか?

いくつかの音楽サイトやbandcamp、soundcloudなどを通じて新しいレーベルを発見してはわくわくして、その時に作品を購入して、割とすぐに忘れてしまうことが増えました。近しい日本や海外のレーベルはいつもチェックしています。特にSweet Dreams Pressさんの活動にはいつも勇気付けられています。

東京だけでも数え切れないほどのマイクロジャンルがあります。その中でも、日本の音楽シーンで気になっているトレンドなどはありますか?

マイクロジャンルというのかわからないのですが、数え切れないその一つ一つの、まだ分化されていない、そもそもインターネットからは見えないローカルの動きだったりコミュニティだったり、もっと言えば各個人/集団内の変化自体に面白みを感じています。

Flauはレーベルとしてだけではなく、イベントキュレーターとしても日本の音楽シーンに大きな影響を与えていると思います。最近イベントを開催するにあたって、意識している事ってありますか?ライブならではの音楽の魅せ方について思い入れはありますか?

定期的に開催しているFOUNDLANDでいえば、できる限り静かでリラックスした環境で音楽を聴いてもらいたい、というのはあります。ディナーショーやBGMのような形にならず、常に音楽が中心にある形で、それぐらい力のある音楽の存在するイベントを作っていたいですね。

Flauでリリースしたい!と思うアーティストの作品にはどういう特徴がありますか。ここ数年でFlauのレーベルとしてのスタイルに変化はありましたか?

昔は完成された作品から入ることが多かったのですが、最近は未完成でも個性や良い意味での手癖が際立っているものに心が動かされることが多いです。それをどう筋道を立ててパッケージしていくか、社会との接点、入り口の幅をどれくらい作っていくか、というところをアーティストと一緒に考えていくのは楽しい作業です。やはりレーベルを始めた当初と趣向も少しつづ変わっていますが、最近はアジアや日本、ドメスティックなアーティストをできる限り発信したいと考えています。

Flauの個性はサウンドだけではなく、ジャケットなどのアートワークから成り立つ世界観にあると思います。ジャケットなどを手がけるアーティスト・デザイナーの方は福園さん自身が選ばれてますか?アート探しって、音楽探しに似てますか?

自分の方で選んでいますが、アーティストから指定があることも多く、レーベルのカラーに合致するもの、広げてくれそうなものはできるだけ取り入れています。自分には感覚的な判断しかないのですが、flauの猫を描いてくれた三宅瑠人氏のセンスは全面的に信頼していて、かなりの作品のアートワークを手がけてもらっている他、色々と話すことが多いです。音楽もそうですが、変にかっこよすぎたり奇をてらったりするものではなく、確かな上品さ、普遍性を持ちつつ、その上で遊べているものが理想的ですね。

日本のアーティストにとって、2016年は海外でも活躍できた年だと思いますか?

オルタナティブなシーンで海外で活躍されている方々は今も昔もたくさんいらっしゃると思いますが、メジャーな日本の音楽もすごい勢いで浸透しているように感じます。また、インターネットの力で歴史の縦軸よりも現在の文脈が重要になってきている印象があり、そういった意味では日本のアンビエント/ニューエイジの過去作品もこれからどんどん掘り起こされていくのではないでしょうか。

2017年、アーティストとして、そしてレーベルとしての目標はありますか?

来年はイギリスのハープ奏者のEmma Gatrill、Minimal Waveからの再発が話題となったTomo AkikawabayaによるプロジェクトThe Future Eveとロバート・ワイアットのコラボレーション作品、NoahやHenning Schmiedtの新しいプロジェクトなどたくさんのリリースがすでに決まっています。また、先述したようにもっとローカルな、小さなコミュニティに目を向けていきたいと思っています。日本人のアーティストのリリースが増えると思います。

来年は10周年目を迎えるとのことですが、意気込みがあればおしえてください。

次の10年も続けられるように節目の10年を大切に使っていきたいと思います。新しい才能は常に探していますので、ぜひデモを送ってみてください!

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The Best Singles of 2016

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Lights + Musicの2016年振り返り特集第二弾は《The Best Singles of 2016》。ブログ内で紹介したり、一年でいっぱい聴いた今年リリースされた(または今年リリースされたアルバムに収録された)シングルとリミックスを中心に構成しています。さらに、Soundcloudでフル試聴できる曲に限定しました。ちなみに下記楽曲はプレイリストとしての流れを気にした順番で、良さを競うランキングではありません。初めての方も、これ聞いとけばうちのブログの傾向が大体把握できると思います(笑)。お楽しみいただければ光栄です。

  1. Stalking Gia – Second Nature
  2. Jessy Lanza – VV Violence
  3. Kllo – Walls To Build
  4. Fortunes. – 501’s
  5. Solange – Cranes In The Sky (Kaytranada DJ Edit)
  6. King – The Greatest
  7. Nite-Funk – Let Me Be Me
  8. Chinah – Can’t Remember How It Feels
  9. Honne – Good Together
  10. Living – A Light
  11. Elderbrook – Closer
  12. Katie Gately – Tuck
  13. Portishead – S.O.S. (ABBA Cover)
  14. Beyonce – Formation (Election Anxiety/America Is Over Edit)
  15. Marie Davidson – Naive To The Bone
  16. Mitski – Happy
  17. Oscar Key Sung – Hands
  18. Serpentwithfeet – Blisters
  19. Ry X – Deliverance
  20. Julianna Barwick – Nebula
  21. Lanks – Golden Age
  22. Dems – Gold
  23. Submerse x lee (asano + ryuhei) – primm
  24. Ash Koosha – Mudafossil
  25. Morly – Something More Holy
  26. Anna Meredith – Nautilus
  27. Leon Vynehall – Kiburu’s
  28. International Feel – Driving To Cap Negret
  29. Port St. Willow – Motion

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The Best Albums Of 2016

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今年もやってきましたベストオブシーズン。(東京に越してから特に)超マイペースなLights + Musicの年間お気に入りアルバムはこれで4回目です。というか、もう4年もやってるんだな…。シミジミとした気分になりますね。来年で5年目。イベントやりたいです。というわけで、独断と偏見で選んだ2016年のお気に入りLP+EP40枚をご覧ください。なお、上のデザインはグラフィックデザイナーのKana Saechoutに作っていただきました。この場をかりてありがとう!

1. Fantôme – Utada Hikaru

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2. Hopelessness – Anohni

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3. The Hope Six Demolition Project – PJ Harvey

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4. Moon Shaped Pool – Radiohead

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5. Love Streams – Tim Hecker

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6.  Blisters EP – Serpentwithfeet

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7. Boy King – Wild Beats

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8. James Blake – The Colour in Anything

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9. Skeleton Tree – Nick Cave & The Bad Seeds

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10. Viet Rose EP – Lanks

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11. Sirens – Nicholas Jaar

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12. Before the Dawn – Kate Bush

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13. A Seat At The Table – Solange

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14. You Want It Darker – Leonard Cohen

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15. Take Her Up To Monto – Roisin Murphy

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16. Blackstar – David Bowie

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17. Ultimate Lounge – Semi Precious

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18. Oh No – Jessy Lanza

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19. Advancement – Solar Bears

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20. My Woman – Angel Olsen

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21. Redemption – Dawn Richard

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22. Freetown Sound – Blood Orange

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23. I Had a Dream That You Were Mine – Hamilton Leithauser + Rostam

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24. Puberty 2 – Mitsuki

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25. 22, a Million – Bon Iver

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26. Big Black Coat – Junior Boys

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27. Syncope – Port St. Willow

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28. The Bride – Bat For Lashes

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29. 1 Of 1 – SHINee

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30. One Day All Of This Won’t Matter Anymore – Slow Club

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31. Third Law – Roly Porter

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32. Heart Like a Levee – Hiss Golden Messenger

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33. We Move – James Vincent McMorrow

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34. Strangers – Marissa Nadler

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35. Good Luck and Do Your Best – Gold Panda

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36. You Know What It’s Like – Carla Del Forno

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37. Stranger Things Original Soundtrack Vol.1 – Kyle Dixon and Michael Stein

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38. For Those Of You Who Never Have (And Those Who Have) – Huerco. S

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39. Too Many Voices – Andy Stott

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40. Collapse – Seiho

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Gold Pandaが来日中に撮りためた使い捨てカメラの中身が、姉妹サイトPublic Rhythmにて公開中!

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今年ニューアルバム『Good Luck and Do Your Best』をTugboatからリリースしたイギリスのエレクトロプロデューサーGold Panda。この間ツアーのために来日していた彼に、ササっと使い捨てカメラを渡し、滞在中の様子を自由に撮ってもらいました。その特集がただいま姉妹サイトPublic Rhythmにて公開中です。日本への造詣が深い彼が捉えた風景とは?東京、大阪、京都。これは日本のどこかなあなんて、いらん妄想しながら見るのも楽しいかも。

この企画、実は結構前から温めてて。今回こういう形で実現することができて、とても嬉しく思ってます。次はどのアーティストにお願いしようかなあ。。。

本編はこちらから。
http://publicrhythm.com/29655

ライブレポートはこちら

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Live Music Review: Gold Panda

goldpandaunnamedPhotography* by Shoichi Okatake (Tugboat Records)

Live Music Review: Gold Panda
text by Naoko Okada, October 18 2016
@ Shibuya WWW

イギリス・ロンドン出身のプロデューサーであるGold Pandaが、今年5月にリリースされたアルバム「Good Luck and Do Your Best」を引っさげジャパンツアーを敢行した。今回10月18日(火)渋谷WWWでのライヴの様子をレポートしたいと思う。

オープニングアクトにはDE DE MOUSEがVJに北千住デザインを迎え出演。DE DE MOUSE自身の頭部が東京の街を四方八方に転がりバウンドするといった、非常にユニークな映像とともに会場を沸かせていた。そして約1時間のアクトを終え、会場が満員になると同時にGold Pandaが登場。暗闇と静寂に包まれ皆が息を飲むなか、EP「Kingdom」に収録されている「A Welcome」が流れライブがスタートした。

観客を出迎えるように、VJには「金熊猫」の文字。そしてリヴァーブのかかった音が会場を満たしていく。前作では「クラブシーンでも好んでもらえるようなアルバムになったと思う」と本人が語るように、前回来日時のライヴでは始まりから終わりまで踊らされ続けた記憶がある。しかし今作では「いかに人を踊らせられるか」という意識から脱却し、「ポップでハッピーなアルバムになった」と語っていることもあり、音調が明るいものやメロウな楽曲が多く、ライヴがどのようなものになるのか想像しがたい部分があった。そもそもGold Panda自身は「ダンスミュージックは作らない」と明言しているが、ライヴでは汗をかくほど踊らせてくれるので、今回もビートが効いた音を聴かせてくれるだろうという期待もあった。

goldpanda2unnamedライヴの話に戻ると、VJには日本の風景を撮影した写真や映像、そして植物が多々使用されていた。スクリーンを様々な数で割り、コラージュ動画のような映像が流れ、まるで「Chiba Nights」のMVのよう。それもそのはずで、当日のVJは「Chiba Nights」を制作した映像クリエイターのDan Tombsが担当していた。そして曲は「In My Car」へとつながっていく。人々はゆるやかに身体を揺らしていたが、曲の中盤に差し掛かるあたりから「In My Car」が見る間にダンサブルな曲へと変化していく。彼のライヴの特色ともいえる変幻自在の原曲アレンジは健在で、サンプラーとドラムマシーンを使用し即興で楽曲を新しい姿へと再構築していく。

そこからキックで聴かせるようなミニマルな流れが続いたあと「Halyards」が流れ、場内が暖まってきたところで代表曲でもある「You」が響き渡り会場は沸き立った。VJは万華鏡のような幾何学模様に変わり、物語が次の章へと移ったことが見て取れるようだった。怒涛のように「Time Eater」そして「Chiba Nights」が演奏され、ライヴは見せ場を迎える。「Time Eater」では高音が抑えられ、彼の手によって何層にも重ねられた骨まで響くような低音が、焦燥感をより強く聴く者に与える。そのどこにもぶつけようがない気持ちを、「Chiba Nights」の煌びやかに弾ける音が搔き消していく。抑えつけられた気持ちが解放され、まるで見たことのない場所へ連れて行ってくれるような感覚だった。

ひとしきり盛り上がりを見せたあと、ラストに流れたのはアルバムと同様「Your Good Times Are Just Beginning」。タイトルどおり、すべては始まりにすぎず、今後も新しい世界を見せ続けてくれるはずといった期待と余韻が残る締めくくりにぐっと心を掴まれたのはいうまでもない。終演後も拍手が鳴り止まず、アンコールでは「Snow&Taxis」が演奏された。バイオリンなどの弦音を消し、分厚い低音の上で丸みのある独特な高音が軽やかに鳴り響く。そして大歓声のなかライヴは終了。スクリーンには「Good Luck And Do Your Best」の文字。粋な演出にしっかりとライヴの着地点を見せてくれた。瞬く間にファンを増やしていくGold Pandaが、また新しい作品とともに日本に来てくれる日を心待ちにしたい。

Gold Pandaの最新作『Good Luck and Do Your Best』はTugboat、自身のBandcampにて発売中。

*ライブ写真は京都/大阪公演のものを利用しています。

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Interview: LANKS

ivanhoe shot 1オーストラリアはメルボルンを拠点に活動するマルチ・インストゥルメンタリストでありシンガーソングライターLANKSが通算3枚目のEPとなる『Viet Rose EP』をリリース。共同プロデューサーとしてChet FakerOscar key Sungなどの仕事で知られるメルボルンの音楽シーンにおいて裏ボス的存在感を放つ敏腕プロデューサーAndrei Ereminを迎えた今作。先行シングル”Golden Age”, “Holla”のカラフルで情緒あふれたポップから、Vaporwaveの領域にまで近づいた”Sometimes”,そしてRadioheadのバラードのような寂寥感をもつ”Kyneton”まで、今までのLANKSの集大成ともいうべき傑作に仕上がっています。

レーベルも、ハイプも、多大な制作費も無しに、自分だけの力でここまで上り詰めたLANKS。彼が一体何者なのか、音楽に対してどのような感情を抱いているのか、そしてクリエイティビティとの戦い方など、興味深い話をたくさん伺うことができました。

Interview: LANKS
By Satoru ‘Teshi’ Teshima, October 16, 2016

LANKSは何者?
LANKSは僕のこと。アーティストとしての人格であり、旅の一環。僕の本当の名前を知らない人も多いよ。そのほうが僕っていう感じがする。実生活ではバランスのとれた生き方を目してるけど、LANKSでは深く思想や感情について探求しようとしている。

どんな曲があなたのパーソナリティーを反映していますか?
自分の曲であれば”Holla”が僕という人間を一番表現している思う。エモーショナルでイキが良く、あらゆるレイヤー、セクション、アイディアがごっちゃ混ぜになって、一つの面白いカオスを生み出しているんだ。僕はそういう感じってことかな。他の人の曲であれば、もしかしたらRadioheadの『アムニージアック』に収録の”You And Whose Army?”がベストかもしれない。当たり前の事を疑問に思ったり、それをぶち壊そうとするのが好きなんだ。この曲はそんなメッセージをほんのり刻んでる気がする。

子供の頃から音楽好きだったのですか?
姉と僕は子供の時からずっと一緒に音楽を学んできた。彼女はトロンボーンとキーボードを、僕はギターとフルートを。ずっと音楽を一緒にやってきたし、Victorian College of Arts (美大)でジャズも勉強したんだ。音楽一家でね、いつもいっしょにジャムセッションを行ったり、何よりも音楽の楽しくてクリエイティブな面を経験しながら育った。僕の従兄弟もミュージシャンで、Ry X (The Acid, Howlingも)という名前で活躍してるよ。

初めてオンラインに自分の音楽をアップした時は何歳だったか覚えていますか?どんなサウンドでしたか?
いつも何かを作っていたから、楽器を手にした瞬間からすぐに曲を作り始めたよ。12歳の時に初めて書いた曲をどうやって演奏するか、まだ完璧に覚えてる。それが初めてアップした曲かは覚えてないけれど、10代の頃はたくさんの曲をMyspaceにあげてた。Soundcloudのいろんなアカウントにランダムにあげた曲やアイディアはおそらく100曲くらいある。

東京からはメルボルンの音楽シーンのことはよく分かりません。メルボルンのミュージックシーンやコミュニティについて教えてくれますか?
ここのミュージックシーンは素晴らしいよ!サポートしてくれる人も多いし、クリエイティブでタレントに溢れた人たちはみんな一生懸命制作に努めていて、一緒に成長している感じなんだ。Kllo, Hayden Calnin, Woodes, Big Scary, Andrei Ereminなんかをチェックしてみて!いま、メルボルンのクリエイティブなミュージックシーンが世界中で広がっているのを感じてる。これからどんどん面白くなるはずだよ。

ホームスタジオがあるとお聞きしました。セットアップ内容を教えてください。
ピアノにギター、フルート、マイク、そしてラップトップ。かなりミニマルなセッティングにしてる。もっと色々足したいんだけど、自分に制限を与えて制作するのも好きだから。プラグインはひとつだけ。同じセットアップで3つのEPを作ったんだけど、かなり楽しかったよ。少ないセットアップでどれだけクリエイティブになれるかってチャレンジがあったから。今回はAndrei Ereminがプロデュース、ミックスとマスタリングを手助けしてくれて、曲の魅力をさらに引き出してくれた。

どれくらいの頻度で作曲をしているのですか?
なるべく毎日を心がけている。ツアー中は少ししか時間がさけないけど、なるべく何か作るようにはしているんだ。道中は手こずることが多いんだけど、だらけてても何も生まれない。心をオープンに、前を見据えて、自分を問い詰めるメソッドが、作曲の上で今の所一番プロダクティブ。

アイディアがまったく思い浮かばなかったり、やりたいことが多すぎたりすると、制作において行き詰ることがあると思います。どのようにして壁をぶち破りますか?
クリエイティビティも作曲も、どれも問題を解決していくことから始まる。同じところに立っていては、どんどん深みにはまっていくだけで、何も変わらない。もっと心をオープンにして再び立ち向かうことで、僕の制作へのアプローチもよりよいモノになってきたと思う。何時間も時間をかけることは問題じゃないよ。思いついたアイディアがうまくフィットしなくても大丈夫。自分が本当にいいと思うものに行き着くには時間を要するものだし、だからもっともっと時間をかけて追求していけばいい。

困難にぶちあたったら、散歩にでも出ればいいし、別の楽器を使って書いてみるのもいい。偶然性を使ってみるのも(メモにアイディアをいっぱい書いて、帽子からそれを引いてみるとか)、ギターの弦を一本しか使わないとか、ピアノで指2本しか使わないとか色々方法はあるはず。脳が当たり前だと思っている自然なパターンを壊す。自然体から抜け出すことで、無限の可能性が広がる。

あなたの音楽は生音とプログラミングされたサウンドが程よいバランスでミックスされています。サウンドに重点を置いて考えた時、作曲にどのように取り組んでいますか?
周りにあるもので音を作り出し、サウンドのパレットを仕上げていく。いまピアノが特に気に入っているけど、ギターとピアノは子供の時からずっと弾いているから、この三つで実験することが多いかな。自分にとって普通でない音を立てるのが好きなんだ。それが僕が追い求めているサウンドで、僕をエキサイティングな気持ちにさせてくれる。コンピューターを使った作曲はまるで織物をしているようで、多くの時間が必要。ものづくりのプロセスって楽しいよね。

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あなたの祖母が最近のリリースでアートワークを担当しているようですね。このコラボレーションはどのように始まったのですか?
おばあちゃんは素晴らしいビジュアルアーティストで、妹の21歳の誕生日のタトゥーをデザインしたんだよ。心の中でいつも彼女とコラボレーションをしてみたいと思っていた。今年までは僕のルームメートで親友のWill Devereuxが、作品のアートワークとデザインワークを担当してくれていたんだけど、もし彼とおばあちゃんを合わせた面白いなと。彼がまるでミクシングエンジニアのように彼女のイラストにちょっとずつ手を加えていった。ずっとおばあちゃんの作品の大ファンだったし、この経験をシェアすることができて本当に嬉しい。僕のアーティストとしての人生がどうなっても、友達や家族とのコラボレーションはずっと大事にしていきたいし、やっぱり素敵な人々との仕事は楽しいものだから。

新作EPのタイトル『Viet Rose』に込められた意味を教えてください。
Viet Roseはメルボルンにある僕のお気に入りのラクサレストラン。実はそこのすぐ近くに住んでいて、僕の過去の人生をずっと見てきた存在なんだ。$10のベジタリアンラクサが僕を生き長らえさせてくれた。僕は100%インディペンデントなアーティストだからチャレンジも多い。ここ2年でEPを3枚仕上げ、多くのサポートツアーも行った。でも究極的に、それは本当に自分がやりたい音楽をリリースできるということで、その経験からいろいろなことを学ぶことができた。もし今レーベルから何か音楽をリリースすることになっても、その理由がすぐにわかるし、先に学んでおいで全く損はないことなんだ。

Facebook, Snapchat, Instagram, TwitterとSNSを活用してますね。ファンとの関係づくりにどれくらい役立っていますか?
とっても!僕はファンと友達になるようにしているんだ。ソーシャルメディアを通じて連絡を取り合うことができるし、人生を共有できる。ソーシャルメディアにも欠点はある。でも利点のほうが多い。ファン層をコントロールする「仲介者」を取り除いてくれるしね。じゃあ自分一人になったときどうすればいいか。音楽で人とつながるように、ファンと関係性を築き上げることができるかが、チャレンジなんだ。その点で、インターネットは僕たちに力を与えてくれたと思う。

テクノロジーの黄金時代に生きる私たち。まるで全てが手の届くところにあるような、そんな世界です。人々の音楽への取り組み方はどのように変わったと思いますか?
テクノロジーが物事を変えることに対して、僕はシニカルな気持ちでいる。人間の本質は変わってないと思うよ。テクノロジーの進歩の前に、僕らは感情を持った生き物だってこと。テクノロジーがもたらしたのは、みんながベッドルームで曲を完成させられるようになったこと。しかも自分の裁量で、静かな場所で自分たちのスキルを磨くことができる。特に注目を浴びる前に、まだ充分に自信が無くて、いろいろ試したいときとか。コンピューターが現れる前にも、昔から人々は家で音楽を作っていた。一番大きな違いは様々なチャンネル(ソーシャルメディア、サウンドクラウド、インターネット)が、音楽好きやリスナーへのリーチを助けてくれること。しかも世界のどこからでも。

自分の人生を映画タイトルに比較してみてください。
「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」ー僕の本当の名前はウィルといって、常に新しい情報や知識を追い求めてる。新しい経験に心を惹かれるし、新しいモノにはいつだって飛びつく。自分のことを天才だなんて思ってないけど、一生懸命に何かを取り組み、追求し、我慢強くあることが大事だと思うんだ。

最後に、冷蔵庫にペンギンがいたらどうしますか?
ずっと抱きしめ続ける。

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LANKSの『Viet Rose EP』はただいま発売中。日本からはiTunesBandcampで購入することができます。

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【お知らせ】Lights + Music、9月16日から19日にかけて開催される東京アートブックフェア2016に出展決定!

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なんと!今年もLights + Musicはアジア最大級のアートブックフェア「THE TOKYO ART BOOK FAIR 2016」に出出展が決定しました。友人のクリエイターと共に、遊び心が効いたアーティストブックや、グッズなどを販売する予定です。

今年はフランス人の絵本作家Gabriel Gay(ガブリエル・ゲ)、パンチの効いた子供向けの教養英語本を独自に制作するOhno Haruka、インターナショナルな感性を武器に個性を爆発させるSHARARと、東京のアンダーグラウンドに精通するYOSHIの作品や、ニューヨークのプロデューサーExitpostのオリジナルCDとアートブック、東京の新進気鋭デザイナーチームMomongaboxのZineに、オーストラリアのアーティストGenevieve HarnettによるZine、そして僕もカナダのデザイナーのChristina、スイスのクリエイターValentinと共に、オリジナルブックを販売します。是非遊びにきてくださいね。

The Tokyo Art Book Fair 2016
京都造形芸術大学・東北芸術工科大学 外苑キャンパス
東京都港区北青山1-7-15
期間:2016年9月16日(木)〜9月19日(日)
※Lights + Musicの出展は18, 19日です
入場料:無料

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Sunday chill out ―杯音圏レポ 「BRRWD summer session: NOTHING HURT AND EVERYTHING WAS BEAUTIFUL」

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夏の昼下がり、東京のユースカルチャーの中心地である原宿。その一角にあるギャラリー“UltraSuperNew gallery”に乾杯の音が響く。まだ出会ったことのない人たち、聴いたことのない音楽、触れたことのないカルチャー。一歩そこに足を踏み入れれば、肩書きや身分、国籍や性別を飛び越えた世界が広がっている。

「杯音圏-SHAPE YOUR CITY-」は6/24-7/21にかけて行われた、東京の新しいムーブメントを世界へ向けて発信するプロジェクトだ。会場となったUltraSuperNew Galleryでは日々、入れ替わり立ち代わり様々なアーティストがパフォーマンスを行い、来場者に新しい世界を魅せていた。今回そのなかから7/17(日)に行われたイベント「BRRWD summer session: NOTHING HURT AND EVERYTHING WAS BEAUTIFUL」の様子をレポしたいと思う。

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UltraSuperNew Galleryのエントランスをくぐり抜けると、まずドリンクチケットがもらえるわけだが、SNSでハッシュタグ「#杯音圏」と書いて会場の写真を投稿するだけで、ハイネケンの瓶ビールが振る舞われる。エントランスフリーなうえにフリードリンクという大盤振る舞いに、すでに新しいイベントの形を提示された気がした。

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当日は今年4月にコンピレーション〈BRRWD LOVE Vol.1〉をリリースしたRepeat Pattern & Ta-kuによるアーティスト・コレクティヴBRRWDのローンチ・イベントが開催されており、 “flau”を代表するアーティストsubmerseausがDJするなど、会場では昼下がりによく似合うメロウなビートが漂っていた。

またDJやライヴの合間にはNoahの未発表音源も特別公開され、透き通った光が飛散して辺りを眩しく照らすような、心洗われるサウンドがスピーカーから流れていた。腰を下ろし、目を閉じて音に身を委ねる人々の姿が印象に残っている。

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会場では特設ブースで物販の販売も行われており、flau所属のアーティストたちの手から直接CDなどを購入することができた。そして会場内では、あちこちでアーティストと来場者が乾杯を交わしていた。アーティストと近い距離で、新しいサウンドやアートを共有できる空間は来場者にとって新鮮な空間であったに違いないだろう。

IMG_3073夜になりアルコールが深くなるとともに、東京を拠点に活動するビートメイカーYagiのライヴが始まり、心地よいテンポでありながらも身体を揺らさずにはいられないような、柔らかくも鋭いビートサウンドが流れ始めた。

IMG_3069人々の間を埋めるように流れていく音楽は、その時間を特別かつ豊かなものにしていたように思う。私も気付けば旅行中という中国人男性と、そのときに流れていた音楽について「この曲いいね」と話していた。国も性別も違う見知らぬ誰かと「音楽」というツールを通して繋がり、またひとつ知らない世界の扉が開く。その体験こそが「杯音圏」だと、実感することができた。会場では終始、笑い声と音楽が絡み合って鳴り響いていた。

text & photo by Naoko Okada

杯音圏
BRRWD
flau

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Favourite Albums of 2016 (So Far)

a1895762218_10Anohni, “Hopelessness”

Love-StreamsTim Hecker, “Love Streams”

d258705b-d6d7-4e3c-9c65-972533d94d41_grandeLuh, “Spiritual Songs for Lovers to Sing”

a0513035967_10Julianna Barwick, “Will”

80b24721e3e5fba67f5a86898770d019Radiohead, “A Moon Shaped Pool”

JESSY-LANZA-OH-NOJessy Lanza, “Oh No”

unnamed_ujpnc5Roly Porter, “Third Law”

PJ-Harvey-The-Hope-Six-Demolition-ProjectPJ Harvey, “The Hope Six Demolition Project”

james-blake-the-colour-in-anything-640x640-1James Blake, “The Colour In Anything”

6050520Port St. Willow, “Syncope”

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