Column: Primavera Sound 2019に向けて

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来週、音楽フェスティバル、プリマベーラサウンド2019をバルセロナまで観に行きます。今年のヘッドライナーは今年素晴らしいアルバムをリリースしたソランジュ、サッドディスコクイーンの座を確立したRobyn、新アルバムが待ち遠しいTame Impalaに、突如シングルをリリースし世界を驚かせたFKA Twigs。他にもJames Blake、エリカ・バドゥ、Suede、Janelle Monae、Roisin Murphy, Rosaliaなど、まさにラスボスクラスのアクトが勢揃いなのです。フルラインアップはこちらをチェック。

あまりにも見逃せないアーティストが多すぎる。今まで観たことも聞いたこともないアーティストも大勢。限られた時間でどれだけ効率的に、かつ有意義に時間を過ごせるだろう。そうだ、エクセルシートで全てのアーティストをまとめ、ステージ、時間、ジャンルごとにまとめ、評価し、スケジュールを決めよう。

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星の数はあくまで個人的に「どれだけ見たいか」であり、音楽の質を問うものではありません。さて出演アーティストの音源をすべて聞き、うまい具合にまとめることができました。タイムスケジュールを見ると、普通に午前3時スタートとかありますが、そこんとこは気合いでなんとかします。頑張るぞ。

さて、音楽フェスティバルの楽しみは、知らなかった才能を発掘する点も大きいと思います。前置きが長くなりましたが、今回のコラムでは上の評価シートを作る際に発見した、今注目すべきアーティストを紹介したいと思います。ぜひお付き合いください。アーティストによっては「お前知らなかったのかよ」と感度が高い方からツッコミをくらうかもしれませんが、どうかお許しください。

Day 1

Bakar-Big Dreams

イギリス出身の若手アーティスト。Bloc PartyのポップさとKing Kruleのクールネスを融合したような、中毒性の高い音楽を鳴らしています。UKのインディーロックが好きな人にもオススメ。

Bridget St. John – Ask Me No Questions

こちらもイギリス出身。60年代から音楽活動を続ける伝説のシンガーソングライターです。Nicoを彷彿とさせる、性を超越した歌声と、繊細なギターの響きがあまりにも美しい。知らなかったのが恥ずかしい。

Malhini – Delusional Boy

イタリアを拠点に活動するデュオ、Malhini。今年ロンドンのレーベルからアルバム”Hopefully, Again”をリリースしたばかりです。ソーダのように弾ける爽やかなポップミュージックを、憂いある男女ボーカルがアンニュイに飾ります。

Day 2

Cybotron – Clear

デトロイト・テクノ創始者の一人、ホアン・アトキンスの初期ユニットCYBOTRON(JET SET調べ)。ミッシー・エリオットの”Lose Control”でサンプリングされた一曲です。YMOやクラフトワークにインスパイアされたというエレクトロファンクは今聞いても新鮮。どんなステージを見せてくれるか楽しみです。これも知らなかった。

Sons Of Kemet – In The Castle Of My Skin

こちらはエクスペリメンタル・ジャズグループ。圧巻のグルーヴでバルセロナ中が踊り出しそう。このダンスパフォーマンスが見れたら最高なんだけど。当日はどんなステージングになるのでしょうか。

Aldous Harding – The Barrel

某Pitchforkでも高評価を得ていたAldous Hardingもプリマベーラ参戦。彼女のひねくれたフォークミュージックはかなり好みです。

Lidia Damunt – El túnel

奇天烈ポップを聞かせるのは、スペインのLidia Damunt。僕は知らなかったのですが、スペイン人の友人に聞くと、国内では結構名の知られたインディアーティストのようです。

Day 3

Loyle Carner – Angel ft. Tom Misch

ラウンジーでフィールグッドなバイブス。横文字形容詞をたくさん使いたくなる、ブリージンなヒップホップです。Tom Mischを採用するところ、確信犯ですね。外で聞いたら気持ち良さそう!

NATHY PELUSO – NATIKILLAH

R&B、ポップ、HIP HOP色が強い三日目の中でも、突出してクセが強かったのがこの子。ウィキペディアを見ると、ヒップホップの他にも、フォークやサルサもやってのけるそうです。決して嫌とは言わせない強烈なポップネスに圧倒されます。

Avalon Emerson – One More Fluorescent Rush

プリマベーラはテクノやハウスのステージも力を入れています。数々のプロデューサー・DJの中から特に気になったのが彼女。シャープなシンセのアルペジオが恍惚感を生み出しています。

Ama Lou – Wire

最初の一声でリスナーを惹きつける歌声を持つソウルシンガー。現行R&Bのいいところと、Kelelaのようなモダンサウンドをを融合したハイブリッド。最高の発見でした。

Dayme Arocena – La Rumba Me Llamo Yo

極上のキューバンソウルを鳴らすのはDayme Arocena。自由に動き回る音に表現豊かな歌声で答える彼女の包容力は圧倒的です。

Channel Tres – Controller

この感じどっかで聞いたことあるなと思ったら、なるほど88Risingのアーティストでした。グルーヴィなハウスビートにいぶし銀なラップ。最高。ちなみにYaejiちゃんもプリマベーラ参戦してます。

Suzanne Ciani – Seven Waves

これまた知らなかったのが恥ずかしいシンセレジェンド。もともとはコマーシャルや映画音楽で活躍していた方です。アナログシンセから繰り出されるニューエイジ・アンビエントサウンドは今聞いてもまだまだフレッシュ。

Nosedrip

世界中から変なサウンドを集めるのが趣味というNosedripさん。DJとして参加です。こういう変わり種を仕込んでくるところもいいですね、プリマベーラ。以上です。それでは、来週楽しんできます!

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Live Report: Weyes Blood at Kantine am Berghain

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ベルリンの4月。友達から4月は雨が多く、まだまだ寒い日が続くと聞いていたのですが、20℃を超える初夏日和の日もあったり、非常に過ごしやすいです。ベルリンは冬が長いので、ここに住む人たちは、ほぼ100%が太陽信者になります。公園に行けば上半身裸で踊ったり、日光浴をする人がいるし、カフェやレストランは店の前に席を出し、アイスクリーム屋には行列が。ただ夜はまだ寒いので、ジャケットは必須です。

さて、Sharon Van Ettenに続き、今回はWeyes Bloodのライブレポをお届けします。Weyes BloodはAriel PinkやPerfume Geniusのコラボでも、美しい歌声を聞かせるマルチ・インストゥルメンタリスト、ナタリー・メーリングによるソロプロジェクトです。新作「Titanic Rising」では本人が「Bob Seger meets Enya」と形容するように、Beach Boysを彷彿とさせるクラシックなポップと彼女独特の「アンビエンス(揺らぎ)」が同居する、真新しい音世界を展開。Lana Del Reyから絶賛されたプログレアンビエントポップ “Movies”や、B級スプラッター映画にインスパイアされたMVも愉快な”Everyday”、Father John Mistyとの共通性を感じるストーリーテリング”Wild Time”など、2019年を代表するシンガーソングライターアルバムとして今後も評価され続けるであろう傑作です。

今回のライブは世界一のテクノクラブ(そして入りにくさも世界一レベル)「Berghain」の脇に設置されたライブ会場 Kantine am Berghainで行われました。キャパは200人。Berghainのダークなギラギラ感を全く感じさせない、アットホームな雰囲気のところ。開場20:00、オープニングアクトが21:00、本編が22:00開始と、遅めのスタート。外にはたくさんのテーブルやベンチ、ブランコが設置され、ライブが始まるまでみんなのんびりビールを飲んでいましたよ。

オープニングアクトはDiscovery Zoneという、シーパンク + Grimesなソロアクト。下のビデオをみていただければ雰囲気が一発でわかると思います。チープな電子ドラムと、シンセ音と溶け合うシルキーな歌声が気持ちよかったです。初期のNite Jewelっぽい。ライブが終わると「物販では何も売ってないけど、お気に入りの石を集めたから、みんな持って帰ってね」と電波な発言をしておりました。

さてWeyes Bloodです。ギター、ドラム、キーボード、ベーシストを連れた5人のバンド体制。Weyes Bloodは背中に美しい刺繍が入った、真っ白なスーツに身をまとい登場。かっこいい。一曲目は新作「Titanic Rising」のオープニングを飾る、ゴージャスな”A Lot’s Gonna Change”。弾き語りで静かに始まり、ドラム隊が加わり、徐々に熱を帯びていきます。彼女のシネマティックなソングライティングは続く”Something to Believe”にも顕著で、カレン・カーペンターと比較される伸びやかな歌声がとても美しい。簡単な挨拶の後(「クラブの前の休憩で寄ってくれたのね?嬉しい。」)、今回のライブのハイライトのひとつ”Everyday”を披露。楽しく跳ねるリズムとキュートなメロディ、プログレな曲展開にライブならではの肉体性と空気感が加わり、レコーディングとは別次元のカタルシスを生んでいました。

ジョージ・ハリソン meets カーペンターズなナンバー、”Andromeda”、前作から”Seven Words”、アナログシンセ音がリードするドリーミーなバラード”Mirror Forever”、そして”Picture Me Better”をプレイした後、個人的にとても楽しみだった”Movies”のイントロ音が!「この照明、海の中にいるみたいじゃない?じゃあ私も…。」と、イントロと共に巫女のような踊りを披露。最後はジャケットを脱ぎ捨てていました。どこまでも優美なサウンドで、まさしく音に浸かる感覚を覚えました。この一曲だけでも観に行けてよかった。

極上のソングライティングが味わえる”Wild Time”の後はなんとBeach Boysの”God Only Knows”をカバー。「聞きたいことがあるんだけど、この中で神様を信じてる人どれだけいる?手を挙げてみて?あら、全然いないのね。じゃあ”God”を”Good”にしてやろうかな。え?やめたほうがいい?じゃあ”God”のままで。」と、一人ボケツッコミまでこなしてました。かわいい。バンドを紹介し、最後は前作”Front Row Seat to Earth”から”Do You Need My Love”を披露。とびきりキャッチーなコーラスと、サイケデリックなスペースロックがオーバーラップする彼女の代表曲です。

アンコールでは”YOLO, Why?”と流行り言葉を皮肉として使った歌詞で話題を呼んだシングル”Generation Why”と、デビューアルバムから”Bad Magic”を弾き語り、ライブは終了。まるで一つの映画や演劇を観た後のような後味で、とても満足しました。彼女のトークも切れ味がよく、クールで面白く、機会があればもう一回観たいなあ。

次のライブはFKA Twigsです。

セットリスト

  1. A Lot’s Gonna Change
  2. Something to Believe
  3. Everyday
  4. Andromeda
  5. Seven Words
  6. Mirror Forever
  7. Picture Me Better
  8. Movies
  9. Wild Time
  10. God Only Knows (The Beach Boys cover)
  11. Do You Need My Love

    Encore:

  12. Generation Why
  13. Bad Magic

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Column: 世界各国のセーラームーン主題歌

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普段は未だ発掘されていない国内外のインディーミュージックを紹介しているLights + Musicですが、今回はコラムと題して今までずっと気になってきたことをやってみようと思います。それは、YouTubeを使って世界各国のセーラームーンの主題歌を片っ端からチェックして、文化の違いにフォーカスしてみようというもの。

僕は普段は海外のコピーを日本文化に合わせて翻訳するという仕事(ローカライゼーションやアダプテーションと言います)をしているので、日本人なら誰もが知っているであろう、あのアイコニックな「ムーンライト伝説」がどのように脚色されているのか非常に興味があります。できれば歌詞まで研究したいのですが、さすがにそれは後回しで勘弁してください。

ウィキペディアによるとアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、フランス、ドイツ、フィンランド、オランダ、ベルギー、ポーランド、ロシア、ハンガリー、韓国、台湾、香港で放送されていた模様。実際にはその他の国の主題歌も見つけたので、おそらくこの情報は古いでしょう。

それでは、前置きが長くなりそうなので、本編をお楽しみください。YouTubeから独断と偏見でディグったものなので、もしかしたら公式ではないものが混じっているかもしれませんが、その点はご了承ください。

1. オリジナルに(ほぼ)忠実

英語版
オリジナルとほぼ同じ。途中でセーラー戦士たちの紹介が入ります。アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドもそれぞれ別バージョンは見つからず、多分全部一緒でしょう。

スペイン/メキシコ版
こちらもオリジナルに忠実です。スペイン語だとやっぱりエキゾチックな感じが出ていいね。

ブラジル(ポルトガル語)版
妙にアレンジが違う。カラオケトラックのようなチープさが漂ってます。

スウェーデン版
こちらもオリジナルに忠実。こぶしの利かせ方が演歌にちょっと近いかしら。

ポーランド版

ギリシャ版
ムーンライト伝説とアレンジも曲調もほぼ同じ。ギリシャ人の歌声はキレイですね。

ヘブライ語版
日本語版と比べても相違ない、わけないんですが、「かわいい」女の子のイメージというよりは、力強い女の子な感じがします。喉で鳴らす音がクセになります。

アラビア語版
右から左に読むよ、アラビア語。こちらはメロディーも一部大胆に変更加えています。

インドネシア版
こちらは独自のトラックを使っています。気持ちBPM早め。

マレーシア版
YouTubeのコメントに「子供の頃から聞いているので歌詞を全部覚えている」というのがありました。やっぱり子供の時に見ていたアニメって歌詞不思議に覚えているよね。

韓国版
歌声はかわいいのに、裏で鳴ってる音がマッチョなアレンジになってます。特にドラムが猛々しいw

広東語版
こちらは中国、広東語バージョン。特筆すべきところはないかなあ。

タイ版
同じなんだけど、なんか違う…。何だろうこのスカスカアレンジw

2. 完全オリジナル

フランス版
どうしてこうなった。男性が歌っているし、緊張感ゼロだし。歌詞が気になりますね。

ドイツ版
こちらも完全ユーロポップ化している。放送された時期も影響しているんでしょうか。ここまで完全に原作の雰囲気をぶち壊すと逆にカタルシス感じます。

イタリア版
アンニュイ。こちらもオリジナル完全無視です。単独で聞くと結構素敵。

オランダ版
こちらはドイツ語版のアレンジ。

クロアチア版
同じくドイツ語版アレンジ。ゆってもどれが最初かは知らん。

まとめ

国によって原曲トラックのアレンジやメロディを劇的に変えているものもあれば、日本語版に忠実なものもありました。ドイツ、イタリア、フランスの方向転換はとても驚きました。ドイツ語版と同じトラックを使っている国もいくつか発見しました。でもやっぱり歌詞を見てみないと、ローカライゼーションの違いはわかんないかなあ。その点は反省です。いつかは各国のセーラームーンオープニング曲でコンピレーションアルバムを作ってみたい。そんな野望が湧いてきました。それでは。

追記:

元の投稿にはインド版が含まれていましたが、実際にオンエアされたものではないことがわかりましたので削除しました。

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Live Report: Sharon Van Etten at Hamburg

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先週土曜日、ハンブルグまでSharon Van Ettenのライブを観に行きました。ベルリンからFlixbusに乗って2時間半強。道中は見わたすかぎりの草原で、放し飼いされた馬が時々道路の方をうかがっておりました。

今回の会場はハンブルグのレッドライト地区(いわゆる飾り窓)と言われているReeperbahnの近く、Gruenspan。19:00から開場で、前座をはさみ、Sharonは20:15からやってたかな。土曜日にしては早めのギグなので驚きました。売り切れと聞いていたので、きっとすし詰なんだろうなと思ってましたが、どうもそうならないように会場側がチケットの数を考慮しているようで、混み具合はあんまり気になりませんでした。とにかく暑かったけども。会場はこんな感じ。

IMG_3278前座はThe Golden Filterという、アメリカ人男子、オーストラリア人女子のエレクトロポップデュオ。The Knifeの歪んだポップ性を70年代のジャーマンエレクトロで再解釈したような、ノワール感溢れるダークポップに仕上がってました。ボーカルの子のぎこちないダンスも愛らしかった。

さて本番、Sharon Van Ettenです。Portisheadの曲と共に登場。『Remind Me Tomorrow』の中でもアンニュイな”Jupiter 4″でオープン。アメリカの音楽番組に出演した時の歌声が、音源と比べてかなり荒々しく、コンディションを勝手に心配していたのですが、まったくの杞憂でした。”Jupiter 4″に続き、先行シングルの”Comeback Kid”で会場をヒートアップ。イントロから大きな歓声。シングアロングはなかったけど、早くも観客の心を一体に。

Depeche Mode風エレポップ、”No One’s Easy to Love”をはさみ、ギターをかかえ2ndアルバムからの名曲”One Day”、ロマンチックな”Tarifa”でタイトなバンド演奏を披露。続くトリップホップの匂いを醸し出す”Memorial Day”では、ほぼスキャットに近い、むせび泣くような高音メロディを見事に歌い上げていました。ベス・ギボンズが乗り移ってるんじゃないか? ランダムにチャイムをかき鳴らす様は本当に何かが取り憑いているようでした。

“Your Shadow”で会場を再び温め、今回のライブセットの個人的ハイライト”Hands”です。もともと90年代オルタナティブロックを感じさせる曲だったけど、まさかライブになるとここまで化けるとは。イントロからサビへ、迫りくる轟音の嵐。これはもう、グランジ!実際に音に合わせて、ヘドバンしてる人もいました。Sharon Van Ettenのライブでこれは予想してなかった。正直、度肝抜かれました。演奏後バンドメンバーはSharonを残して退場。「息子と、本当の自分を隠さずに生きるあなたたちに送ります」と、Sinéad O’Connorのカバー”Blackboys on Mopeds”をエレクトロピアノの弾き語りで披露。

「イギリスは警察が原付に乗った黒人の男の子を殺すような場所だ/だから私はここを去る/息子にはそんな深い悲しみがあることを知ってほしくない」

衝撃的なカバーのあと、ライブは一気にクライマックスへ向かいます。まずは新作アルバムから”Seventeen”。Sharon Van Etten流ブルース・スプリングスティーンなナンバーです。途中声を荒げてシャウトするところがあるのですが、ライブだと凄みが20倍増し。顔を真っ赤にし叫ぶ彼女のノコギリのようなビブラートシャウト。ちょっと怖かった。続いて4thのシングル”Everytime the Sun Comes Up”、最新アルバムの最後を飾るスローな”Stay”でセンチメンタルに締め。

アンコールの一曲目は”I Told You Everything”。続いてグランジ域に再突入の人気曲”Serpents”を演奏後は、Bon Iverとのライブ共演や数々のカバーで、Sharon Van Ettenのディスコグラフィーの中でも知る人ぞ知る大名曲”Love More”で終了。天国を思わせる真っ白な照明に照らされて歌う彼女が、僕には天使に見えました。マジで行ってよかった…。

さて、次のライブはWeyes Bloodです。

当日のセットリストはこちら。

1. Jupiter 4
2. Comeback Kid
3. No One’s Easy to Love
4. One Day
5. Tarifa
6. Memorial Day
7. You Shadow
8. Malibu
9. Hands
10. Black Boys on Mopeds (Sinéad O’Connor cover)
11. Seventeen
12. Every Time The Sun Comes Up
13. Stay

Encore:
14. I Told You Everything
15. Serpents
16. Love More

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Lights + Music Albums of the Year 2018

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今年もベストアルバムの季節がやってきました。あんまり投稿はできなかったけど、変わらず音楽は掘り続けていました。今回はLights + Musicが気に入ったベストアルバムを20枚選出。YouTubeとSpotifyのプレイリストも作りましたので、こちらもチェックしてみてください。それではどうぞ。

1. Low – Double Negative

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2. Robyn – Honey

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3. Mitski – Be the Cowboy

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4. DJ Koze – Knock Knock

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5. Sophie – Oil of Every Pearl’s Un-insides

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6. Utada Hikaru – 初恋

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7. Kali Uchis – Isolation

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8. Arctic Monkeys –Tranquility Base Hotel + Casino

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9. Insecure Men – Insecure Men

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10. Christine and the Queens – Chris

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11. Shy Layers – Midnight Marker

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12. A.A.L. – 2012 – 2017

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13. Julia Holter – Aviary

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14. Gazelle Twin – Pastoral

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15. Beach House – 7

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16. Serpentwithfeet – soil

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17. Grouper – Grid of Points

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18. Nils Frahm – All Melody

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19. Still Parade – Soon Enough

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20. The Caretakers – Everywhere at the End of Time Stage IV

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Disposed: Mariko Doi from London Mariko Doiがレンズ越しに見た日本

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UKの人気オルタナバンドYuckのメンバー、そしてParakeetでの活動で知られる広島県出身の日本人ミュージシャン、Mariko Doiさん。ロンドンを拠点に活動する彼女が、2018年のはじめに、神奈川、広島、京都、東京、静岡をめぐる国内ソロツアーを敢行。わがままながら使い捨てカメラを二台渡し、そのツアー当時の様子を自由に撮ってもらいました!Marikoさんの世界観がかいま見える、クールでラブリーなフォトアルバムをぜひご覧あれ。

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おまけ

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The Best Albums of 2017

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1. Utopia – Bjork

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2. No Shape – Perfume Genius

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3. Slowdive – Slowdive

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4. Elbow – Little Fictions

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5. Colleen – A Flame My Love, a Frequency

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6. Charlotte Gainsbourg – Rest

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7. Plunge – Fever Ray

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8. Sleep Well Beast – The National

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9. Lorde – Melodrama

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10. Bibio – Phantom Brickworks

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11. LCD Soundsystem – american dream

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12. Pleasure – Feist

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13. Kelela – Take Me Apart

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14. St. Vincent – Masseducation

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15. Kelly Lee Owens – Kelly Lee Owens

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16. Lana Del Rey – Lust For Life

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17. Yaeji – EP2

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18. Ryuichi Sakamoto – Async

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19. Arca – Arca

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20. Mount Eerie – A Crow Looked at Me

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21. James Vincent McMorrow – True Care

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22. Peter Silberman – Impermanence

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23. Kumisolo – Kabuki Femme Fatale

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24. Hiss Golden Messenger – Hallelujah Anyhow

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25. Alt J – Relaxer

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26. Timber Timbre – Sincerely, Future Pollution

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27. Fleet Foxes – Crack Up

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28. True Lust – Night Voyeur

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29. Broken Social Scene – Hug of Thunder

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30. Kendrick Lamar – Damn.

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Disposed: Toko Yasuda from Los Angeles Toko Yasudaがレンズ越しに見たロスアンゼルス

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4人時代のBlonde Redheadのメンバーで、EnonThe Lapse、そしてソロ活動名義のPLVS VLTRAや、St. Vincentでのサポートなど、アメリカのオルタナティブミュージックシーンで活躍をし続ける、日本人ミュージシャンのToko Yasudaさん。最近彼女と東京で出会うことができまして、この間Neon BunnyやGold Pandaとも行った、Lights + Musicの使い捨てカメラ企画を提案してみたところ、喜んで引き受けてくれました(ありがとう!)。今回のロケーションは、彼女が活動を拠点にするロス・アンゼルス!果たして彼女がレンズ越しに見た世界は、どんな世界なのでしょうか。

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おまけ:

TokoさんのSt. Vincentとのパフォーマンス

Enonではこの曲大好きです。

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Bathsが新年日本で撮りためた使い捨てカメラの中身が、姉妹サイトPublic Rhythmにて公開中!

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日本が大好きなBaths.この間大晦日から新年にかけて、ツアーのために来日していた彼に、ササっと使い捨てカメラを渡し、東京滞在中の様子を自由に撮ってもらいました。その特集がただいま姉妹サイトPublic Rhythmにて公開中です。どうも原宿、中野周辺に出没していたようですね…。本編はこちらから。

この間Gold Pandaとも同じ企画をやりました。それはこちらからチェケらです。

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Year End Interview: flau

Year End インタビューは、Lights + Musicが応援するレーベルの主催者に一年を振り返っていただく企画です。

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国内外問わず、音楽ファンを惹きつけて止まない、東京を拠点に置くレコードレーベル、flau。フォークやポップから実験的なテクノまで幅が広いリリースを展開しつつ、一貫して流れる繊細で上品な感性がflauのオリジナリティを構築している。今年はLights + Musicも彼らとBRRWDと一緒にパーティーを開催させて頂いた。今回はYear End InterviewではflauのオーナーでAusとして音楽活動も行うYasuhiko Fukuzonoに突撃。来年は記念すべき10周年を迎えるというflauに、2016年を振り返ってもらった。

Year End Interview: flau
By Alisa Yamasaki, December 31, 2016

国内・海外問わず、2016年一番印象に残ったリリースは何ですか?

Serpentwithfeetはビジュアルも含めてインパクトがありました。小鳥美術館、Asa-Chang & 巡礼、Theater 1、海外ではイ・ランとBeatrice Dillonをよく聴きました。

Flau内ではどうでしたか?

昨年末から台湾の室内楽アンサンブルCicadaのアルバムを2枚(「Ocean」「Farewell」)をリリース、来日ツアーを開催しました。今年最初のリリースはNYのシンガーソングライターPort St. Willow。ライブはできませんでしたが、日本にも度々来ては近況を話していました。ジェントリフィケーション、トランプ、ブルックリンに住んでいた友人たちと北部の田舎に移住し、新しく作ったスタジオの話など。

flauのアーティスト写真を数多く手がけているRepeat PatternとはTA-KUとの共同プロジェクトBRRWDのコンピレーションやsubmerseとのzineなどを一緒に作りました。それからsubmerseの新作、ブラジルのピアニストFabio CaramuruやスウェーデンのMolnbar av John。両者の来日ツアーも来年実現させたいです。またリイシューとしてraumからRobert Lippok、flauではMOTORO FAAMの作品を発表しました。

今年一年、Flauにとって何がありましたか?一番印象に残った出来事があれば教えてください。またレーベルを運営する上で新たな学びや発見はありましたか?

今年はここ数年で最もリリース、ツアーの数も少なかったのですが、海外フェスティバルでのブッキングやコンピレーションの選曲など、表立っていないところで面白い体験がたくさんありました。海外フェスでのブッキングではここ数年より一層クールジャパン的な音楽の異質性がクローズアップされている印象で、そこにどうレーベルとしてコミットしていくか、考えさせられることがありました。これまでリリースしてきた楽曲やアーティストをどのように育てていくか、というところに最近は興味があります。

今注目しているレーベルは何ですか?

いくつかの音楽サイトやbandcamp、soundcloudなどを通じて新しいレーベルを発見してはわくわくして、その時に作品を購入して、割とすぐに忘れてしまうことが増えました。近しい日本や海外のレーベルはいつもチェックしています。特にSweet Dreams Pressさんの活動にはいつも勇気付けられています。

東京だけでも数え切れないほどのマイクロジャンルがあります。その中でも、日本の音楽シーンで気になっているトレンドなどはありますか?

マイクロジャンルというのかわからないのですが、数え切れないその一つ一つの、まだ分化されていない、そもそもインターネットからは見えないローカルの動きだったりコミュニティだったり、もっと言えば各個人/集団内の変化自体に面白みを感じています。

Flauはレーベルとしてだけではなく、イベントキュレーターとしても日本の音楽シーンに大きな影響を与えていると思います。最近イベントを開催するにあたって、意識している事ってありますか?ライブならではの音楽の魅せ方について思い入れはありますか?

定期的に開催しているFOUNDLANDでいえば、できる限り静かでリラックスした環境で音楽を聴いてもらいたい、というのはあります。ディナーショーやBGMのような形にならず、常に音楽が中心にある形で、それぐらい力のある音楽の存在するイベントを作っていたいですね。

Flauでリリースしたい!と思うアーティストの作品にはどういう特徴がありますか。ここ数年でFlauのレーベルとしてのスタイルに変化はありましたか?

昔は完成された作品から入ることが多かったのですが、最近は未完成でも個性や良い意味での手癖が際立っているものに心が動かされることが多いです。それをどう筋道を立ててパッケージしていくか、社会との接点、入り口の幅をどれくらい作っていくか、というところをアーティストと一緒に考えていくのは楽しい作業です。やはりレーベルを始めた当初と趣向も少しつづ変わっていますが、最近はアジアや日本、ドメスティックなアーティストをできる限り発信したいと考えています。

Flauの個性はサウンドだけではなく、ジャケットなどのアートワークから成り立つ世界観にあると思います。ジャケットなどを手がけるアーティスト・デザイナーの方は福園さん自身が選ばれてますか?アート探しって、音楽探しに似てますか?

自分の方で選んでいますが、アーティストから指定があることも多く、レーベルのカラーに合致するもの、広げてくれそうなものはできるだけ取り入れています。自分には感覚的な判断しかないのですが、flauの猫を描いてくれた三宅瑠人氏のセンスは全面的に信頼していて、かなりの作品のアートワークを手がけてもらっている他、色々と話すことが多いです。音楽もそうですが、変にかっこよすぎたり奇をてらったりするものではなく、確かな上品さ、普遍性を持ちつつ、その上で遊べているものが理想的ですね。

日本のアーティストにとって、2016年は海外でも活躍できた年だと思いますか?

オルタナティブなシーンで海外で活躍されている方々は今も昔もたくさんいらっしゃると思いますが、メジャーな日本の音楽もすごい勢いで浸透しているように感じます。また、インターネットの力で歴史の縦軸よりも現在の文脈が重要になってきている印象があり、そういった意味では日本のアンビエント/ニューエイジの過去作品もこれからどんどん掘り起こされていくのではないでしょうか。

2017年、アーティストとして、そしてレーベルとしての目標はありますか?

来年はイギリスのハープ奏者のEmma Gatrill、Minimal Waveからの再発が話題となったTomo AkikawabayaによるプロジェクトThe Future Eveとロバート・ワイアットのコラボレーション作品、NoahやHenning Schmiedtの新しいプロジェクトなどたくさんのリリースがすでに決まっています。また、先述したようにもっとローカルな、小さなコミュニティに目を向けていきたいと思っています。日本人のアーティストのリリースが増えると思います。

来年は10周年目を迎えるとのことですが、意気込みがあればおしえてください。

次の10年も続けられるように節目の10年を大切に使っていきたいと思います。新しい才能は常に探していますので、ぜひデモを送ってみてください!

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