Focus: Ryan Vail

Ryan Vailはアイルランド出身のRyan VailとKatie Cosgroveからなるエレクトロ・ユニット。アナログ機材から生まれる親密で柔らかいサウンドプロダクションを基調とし、New OrderやBoards of Canadaとも比較される温かくモダンなポップを響かせています。グリッチーなエレクトロビートの中に、牧歌的なフルートやギターの生音が加わり、まるで冬の太陽の下で微睡んでいるような、不思議な音楽体験を味わう事ができます。

先日リリースされた『Remixed EP』は過去二枚のEP『These Days』、『Colours』からのリミックス4曲と新曲1曲で構成され、100%シルクからLa Rouxのキーボーディストとしても活躍したFort Monreauやヒップホップやダブステップを自在に操るリトアニアのプロデューサーBrokenchordなど、新鋭のプロデューサー達によって迎えられています。

今回のショート・インタビューでは音楽制作の裏側やアナログにこだわる理由、そしてお手本としているアーティストの存在など伺いました。インタビュー後に最新作『Remixed EP』のフル試聴も実施中です。

Focus: Ryan Vail

L+A: まずご自身を三文字で表してみてください。

Ryan Vail: Happiest Producer Ever

L+A: あなたの音楽制作におけるインスピレーションは何ですか?

Ryan Vail: 僕のインスピレーションの源の一つとなっているのがアイルランドのローカル・ミュージック・シーン。ハッとさせられる。Planting,Shocko、Shammen Dallyのようなアーティストは本当に素晴らしい。地元の才能をサポートすることは常に必要な事だと信じている。

僕の音楽家としてのキャリアが始まったのは17歳の時に古いシークエンサーとシンセを使って曲を書き始めてから。この楽器を最大限活用出来るようになるまで何年か学んだ後、ハードウェアに取り憑かれている自分に気づいた。今日に至るまで、僕はコンピューターを制作に使っていない。DJ ShadowやDJ Numarkは僕に多大なインスピレーションを与えてる。彼らがAkai MPCをライブで使っているのをみて、若い頃僕にすごいインパクトを及ぼした。

L+A: レコーディングのプロセスについて詳しく教えて頂けますか?機材は何を使っているのですか?

Ryan Vail: ドラムとベースは全てYamaha Rm1xで書いている。コードとパッドはRoland Mc505を使っている。また録音にはフルート、ギター、キーボードのライブ演奏を加える。音源はすべて16bitの8トラックにレコーディングされ、古いアナログデスクでマスターされる。こうすることでデジタル機材によるプロダクションで時に失われてしまう温かいサウンドを生み出している。

L+A: あなたのサウンドはJames Blake、The xx、Boards of Canadaと比較されていますが、どのように思いますか?

Ryan Vail: とても謙虚な気持ちにさせられるよ。長い間誰も僕をどのジャンルにもカテゴライズする事が出来なかった。今の時代、エレクトロ・シーンは非常に強力な存在となって、もっと多くの人々が僕のようなオルタナティブなアーティストをフォローするようになったから。この『Remixed EP』も、James Blakeのマーキュリー・アワードにノミネートされたLPをマスターしたエンジニア、Matt Coltonの手によってAir Studioでマスターされているんだ。

L+A: あなたがアーティストとして手本としているのは誰ですか?

Ryan Vail: トム・ヨークの大ファンで、彼の年を追っての進化はホントに尊敬してる。彼のソロ・アルバムはまだ聴くたびに感動する。

L+A: 『Colours EP』にはテーマやコンセプトがありますか?

Ryan Vail: 僕がリリースしているEPにはそれぞれ個人的な意味があって、収録曲はたいてい僕自身に起きた実際の出来事をベースにしてる。時には親しい友達の身に起きた事もテーマにする。

L+A: 『Remixed EP』は数々の才能あるプロデューサーによって迎えられていますが、このリミックス盤はどのようにして生まれたのですか?

Ryan Vail: 僕のトラックをリミックスしたいというプロデューサーから何百ものツイートやメールが届いていた。6ヶ月のスパンで二枚のEPをリリースしていたんだ。この二つのEPには両方ともリミックスが収録されていなかった。でもラジオやレーベル、メディアからかなりの注目を浴びていたから、DJがプレイできるものをリリースするのにちょうどいいタイミングかなと思ったんだ。僕自身もDJだから、自分で作った曲がこういう風にプレイされるのはかなりエキサイティングだよ。

L+A: その中でなぜ『Sunlight』はオリジナルのまま収録されているのですか?

Ryan Vail: 『Sunlight』はこの夏のフェスティバルを回るツアーでオープニングを飾った曲だった。いつもウケが良かったし、今年を新曲で締めるのもいいかなって。

L+A: 2012年は大忙しでしたが、これからの予定は何かありますか?

Ryan Vail: 2012年はアイルランドのフェスティバルに数多く出演して、すごく幸せだった。機材をたくさん抱えて旅するのは時に大変だったけど。来年はもうちょっと羽根を広げて、ヨーロッパのフェスティバルに参加したりイギリスでライブを行ったりするよ。2013年は新しいリリース、それかリミックスでキック・オフするつもり。もうスタジオでレコーディング中なんだ。

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