Sunday chill out ―杯音圏レポ 「BRRWD summer session: NOTHING HURT AND EVERYTHING WAS BEAUTIFUL」

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夏の昼下がり、東京のユースカルチャーの中心地である原宿。その一角にあるギャラリー“UltraSuperNew gallery”に乾杯の音が響く。まだ出会ったことのない人たち、聴いたことのない音楽、触れたことのないカルチャー。一歩そこに足を踏み入れれば、肩書きや身分、国籍や性別を飛び越えた世界が広がっている。

「杯音圏-SHAPE YOUR CITY-」は6/24-7/21にかけて行われた、東京の新しいムーブメントを世界へ向けて発信するプロジェクトだ。会場となったUltraSuperNew Galleryでは日々、入れ替わり立ち代わり様々なアーティストがパフォーマンスを行い、来場者に新しい世界を魅せていた。今回そのなかから7/17(日)に行われたイベント「BRRWD summer session: NOTHING HURT AND EVERYTHING WAS BEAUTIFUL」の様子をレポしたいと思う。

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UltraSuperNew Galleryのエントランスをくぐり抜けると、まずドリンクチケットがもらえるわけだが、SNSでハッシュタグ「#杯音圏」と書いて会場の写真を投稿するだけで、ハイネケンの瓶ビールが振る舞われる。エントランスフリーなうえにフリードリンクという大盤振る舞いに、すでに新しいイベントの形を提示された気がした。

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当日は今年4月にコンピレーション〈BRRWD LOVE Vol.1〉をリリースしたRepeat Pattern & Ta-kuによるアーティスト・コレクティヴBRRWDのローンチ・イベントが開催されており、 “flau”を代表するアーティストsubmerseausがDJするなど、会場では昼下がりによく似合うメロウなビートが漂っていた。

またDJやライヴの合間にはNoahの未発表音源も特別公開され、透き通った光が飛散して辺りを眩しく照らすような、心洗われるサウンドがスピーカーから流れていた。腰を下ろし、目を閉じて音に身を委ねる人々の姿が印象に残っている。

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会場では特設ブースで物販の販売も行われており、flau所属のアーティストたちの手から直接CDなどを購入することができた。そして会場内では、あちこちでアーティストと来場者が乾杯を交わしていた。アーティストと近い距離で、新しいサウンドやアートを共有できる空間は来場者にとって新鮮な空間であったに違いないだろう。

IMG_3073夜になりアルコールが深くなるとともに、東京を拠点に活動するビートメイカーYagiのライヴが始まり、心地よいテンポでありながらも身体を揺らさずにはいられないような、柔らかくも鋭いビートサウンドが流れ始めた。

IMG_3069人々の間を埋めるように流れていく音楽は、その時間を特別かつ豊かなものにしていたように思う。私も気付けば旅行中という中国人男性と、そのときに流れていた音楽について「この曲いいね」と話していた。国も性別も違う見知らぬ誰かと「音楽」というツールを通して繋がり、またひとつ知らない世界の扉が開く。その体験こそが「杯音圏」だと、実感することができた。会場では終始、笑い声と音楽が絡み合って鳴り響いていた。

text & photo by Naoko Okada

杯音圏
BRRWD
flau

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