Interview: Diva

Photo Credit: Jimmy Marble

Divaはロス・アンジェルスのベテランパフォーマー、Diva Dompeによるエレクトロニック・ポップ・プロジェクト。Ariel Pink, Os Mutantes, Sun Araw, Mi Amiなど、数々の影響を持ったアーティストたちとツアー経験を積んでいます。それ以前はベーシストとしてBlackblackやPocahauntedなど、ユニークなバンドで活躍していました。

彼女の音楽はサイケデリックで異世界的なヴィジョンを映し出します。踊るように、泳ぐようにエレガントに歌うベースギターや、ファンクにも影響を受けたビート、静かにうごめくシンセサイザーが彼女のエモーショナルな歌声を包み込みます。歌われるのは愛、夢、そしてファンタジーの世界。

ローファイ・サイケの傑作デビューアルバム、『The Glitter End』に続き、UKのCritical Heightsより今月リリースされた新作『Moon Moods』は「空間と時間」をテーマに10の物語が綴られます。一つのキャラクターのように存在感を見せつけるふわふわとしたシンセサイザーが、まるで宇宙を旅行しているような気分にさせてくれます。

Lights and MusicはそんなDivaにメールインタビューを実施。月光浴、アーティストとしての背景、そして『二面性』と戦うことについて語って頂きました。またアーティストの好意によりアルバムから”Divine Feline”のストリーミングをエクスクルーシブで実施中です!

Interview: Diva

L+M: ご自身を三文字で表してみてください。

Diva Dompe: Limitless love being

L+M: アーティストになるインスピレーションとなったものはなんでしたか?

Diva Dompe: 私は生まれてからずっとアーティストだったの。物事を処理し、正気を保つための唯一の方法だったし、私が世界に愛といやしを与えられる最高のチャンスだった。

L+M: バンドとしての活動後、ソロとしての音楽制作を志すきっかけになった出来事はありましたか?

Diva Dompe: バンドにいたときも、常に自分で音楽は書いてたわ。Pocahaunted(私のいた最後のバンド)にいた時からソロで音楽を録音し始めていたけれど、バンドにいるとクリエイティブなエネルギーを一点に集中することが出来なかった。創作の衝動をバンドにいては満足させることが出来ないと気づいた。私のヴィジョンをフルに完成させるには一人で物事を進めなければならなかったの。

まだ他の人とコラボレーションはしたいと思ってる。今インスピレーションに溢れる女神達が集った、Babesというバンド/パフォーマンス・アートグループに参加していて、100%即興で、混沌に満ちたパフォーマンスを広げているわ。友達のMatthewdavidとはいろいろコラボレーションをしていて(彼は12月に来日するから、注目してね!)、今週末にロスから一時間のところにある、Angeles Crest Forestというキャンプ場でパフォーマンスをする予定なの。野外でアンビエント・ミュージックを鳴らすスペシャルなイベントよ。

というわけで、コラボレーションにはオープンでいたい。でもやっぱりソロでの音楽制作に一番集中したいと思ってる。私にはすごく鮮明なゴールがあって、それを一番素早く、深く、的確に達成するためには一人がいい。

L+M: インスピレーションは何ですか?

Diva Dompe: 意識の世界を深く追求し、私たちが備え持つ五つの感性の地上での存在を越えようとすることでたくさんのインピレーションを得ているわ。他にも、『Yialmel』という違う世界からもインスピレーションを得ている。この世界は私が生まれてからずっとコネクションを持っている所で、私が意識から行くことが出来る場所。すごく美しくて魔法のような世界よ。愛と楽園からインスピレーションを得ているの。

L+M: 音楽制作のプロセスを教えてください。

Diva Dompe: Tascamの8トラック・カセットレコーダーを持っていて、今の所それで全ての曲を書いてる。決まった方法では書かなくて、ドラムトラックから始めることもあれば、キーボードやギターでコード進行を決めてから取りかかることもあるし、歌詞から派生させることもある。曲はなるべく毎日書こうとしてる。

L+M: 『Moon Moods』は[空間と時間]というテーマがありますね。どこからこのアイディアを得たのですか?”Cyborg Sweetie”や”Uncoiled”といった曲のタイトルや、”Avocado Afternoon”で聴かれる歪んだボーカル加工からどこか非人間的で未来的な印象を持ちました。

Diva Dompe: あなたがこの作品から気づいたことは、この世の感性を越えたもの、つまり私たちの限界として捕えられるものを探ろうとする、「憧れの念」から生まれたものだと思う。空間と時間は私たちが人間のキャパシティを測るために使われるわよね。だから私は届く限りそれを探ろうとした。今は空間をも越えたものを探求しようとしていて、(それは)非人間的に感じられるかもしれない。何故かというと、私は人間らしさを愛しているけれど「人間性」を越えることに抵抗が無いように努力しているから。植物であること、滝であること、星雲であること、エネルギーの物質であること、光体であること、さらに物質をもエネルギーをも越えた存在を理解しようとしているの。

L+M: 月はそのフェーズにより自然と共鳴し、生物に様々な影響や反応を及ぼすとされています。月についてどう思いますか?

Diva Dompe: 月は大好き。月光浴(日光浴みたいにね)をテーマにした歌詞がアルバムにある。月光の下で座って、その存在を感じるのが好きなの。月はルナシー(一時的な精神錯乱)に強く結びついていて、私もそう。月にはコネクションを感じる。

L+M: 『Moon Moods』はもともと8トラックのレコーダーで録音されたそうですが、それがユニークな輝きを音に与えています。これは意図的なものですか?

Diva Dompe: 8トラックで録音した後に、楽曲を泥沼から抜け出させるために、パソコンを使ってデジタルの形で再録音したの。オリジナルのレコーディングもけっこう残したけどね。パソコンを使っての出来には満足してるし、この方法によってもっと思い通りにコントロールすることが出来たし、私が望むサウンドの可能性も広がった。

L+M: スペーシーなシンセサイザーが『Moon Moods』全体の大事な役割を担っています。時にあなたがシンセサイザーとデュエットしているような瞬間もありますね。今作でこのインストゥルメンテーションをどのように決定したのでしょうか。

Diva Dompe: ハハ。シンセサイザーは大好きよ、でもなんで好きかって考えたことないな。多分ギターより出来ることが多いからかしら。全ての曲でベースも弾いてるんだけど、ギターやドラムトラックはどの曲にも鳴っているでしょう?次の作品ではもうちょっとエキゾチックな楽器を使えればと思うけど、私はハイエナみたいなヤツだから、そこにある出来る限りのものを使っちゃうのよね。私の好きな音楽はシンセサイザーを使ったものが多いし。80年代のブーギーファンク、サイケデリック、ポップ、R&Bなんかそうね。

L+M: 今までで一番お気に入りの映画は何ですか?

Diva Dompe: わかんないな。お気に入りを選ぶのはいつも大変。最近は『新スタートレック』をよく見てる。映画じゃなくてテレビシリーズの方。でもいつもそればっかり見てるから他のが見られない。

日本のホラー映画「ハウス」を最近見て気に入ったわ。とってもポップでサイケデリック。「パープル・レイン」のような音楽映画も好き。「僕の彼女は地球人」みたいな80年代のシュールな映画も好きね。トロマ・エンターテインメントの映画も好き。ミュータントや世界温習末を描いたもの。F.W. Murnau監督による「サンライズ」というとっても美しい映画を最近見て、頭がぶっ飛んだわ。すごく悲しくて、エモーショナルでムーディー、そしてサイケデリックな映画だった。

L+M: 自分の曲をひとつ含めた『秋の夜長』ミックスを作るとしたら何をいれますか?

Diva Dompe: ロスには秋はほとんど来ないんだけど、やってみるわね。サイケポップ寄りのミックスになると思うわ。こんな感じ。

Harumi – What a day for me
Joe Meek – I hear a new world
psychic tv – stolen kisses
Television Personalities – a family affair
x ray pop – non mais
glenn winter – bruna hundars dod
the fleetwoods – im so alone
Robin Gibb – Irons in the fire
The Shaggs – Painful Memories
jonathan halper – leaving my old life behind
the fallen angeles – most children do
july – the way
the white noise – your hidden dreams
science poption – lady of leisure
new dawn – life goes on

自分の曲をひとつ入れるとしたら”Infinite Gradient”という未発表の曲を入れる。「二面性」について書いた曲。ある日「二面性」からなかなか逃れられなくて、マッシュルームを食べたのね。それで日が沈んで夜に変わるのを観察していたら、前から知りたいと思っていた答えが分かった。ほんとは二面性なんか無いんだって。それはただのシフトしていく「傾き」で、形は常に一つ。別々のものではないの。

L+M: 最後に、今年の残りの予定を教えてください

Diva Dompe: 今デモ曲がたくさん貯まっていて、多分今年の残りは最終バージョンのレコーディング作業に時間を費やすと思う。来年の初めにはツアーも計画してる。日本に行けたら良いな!

Moon MoodsCritical Heightsより発売中です.
JET SETでも現在取扱中。

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