Focus: SHIPS

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今回は、アイルランド、ダブリンのシンセポップデュオSHIPS(シップス)にフォーカス。SHIPSは2012年にSimonとSorcaで結成。2012年からシングルを精力的にリリースし続け、ついに今年の5月1日にデビューアルバム『Precession』をリリースします。アナログシンセの音とドラムの抜け感が気持ち良いシングル”All Will Be”に、もったりとしたシンセが蜃気楼のように漂うスペースポップ”Another Way”、複雑に音の要素が絡みあうサイケシンセポップ”Round and Round”など、バラエティー豊かに、カラフルに彩られたトラックが9曲収録されています。今回「学び」にインスパイアされたというこのアルバムのコンセプトについて、深く突っ込んでみました。

Interview: SHIPS
By Satoru ‘Teshi’ Teshima, May 1, 2017

こんにちは、調子はどうですか?

はじめまして。万事いい感じです。今日はありがとう。

インタビューのときは必ず聞く質問なのですが、SHIPSを三単語で表現してみてください。

Sorca: 三つ?ちょっと難しいね。Simon、何かある?
Simon: 経験的記述で答えると、『二人組』『接尾辞』『旅』、かな?

それぞれ何を担当しているのですか?

作曲は二人一緒に、時々別々に。ダブリンにある自分たちの家でレコーディングをしてる。二人とも歌ったり、いろんな楽器を弾いたりするのが好きだから、一緒に座ってアイデアをシェアするのがちょうどよくって。それから実際にやってみる。夕食は順番に作るよ。

セットアップは何ですか?

屋根裏部屋に小さなスタジオのセットアップを設置してる。居心地がよくって、日光がたくさん入るよ。シンセサイザーにベースギター。あとはエレキギターに、変わった楽器をいくつか。ミックスも録音もパソコンで。

音楽活動は2012年から行っているようですが、そのはじまりを教えてください。

初めて会ったとき、音楽好きということですぐに気があって、そこから全てが始まったよ。そこからずっと一緒に音楽を作り、パフォーマンスをしている。何枚かシングルを出した。それぞれかなり違うけど、いろいろなアイデアを試していたという感じかな。

そして五月、ついにアルバムをリリースとのことですが、デビューから長かったですね。

自然なタイミングでリリースしたかっただけだよ。急がずに、準備ができたときにリリースしたかったんだ。

デビューアルバムのタイトルは『Precession』。この作品はあなたが過去学んだこと、そしてこの先学ぶことにインスパイアされていると言います。このコンセプトへはどのようにたどり着いたのですか?

人生で経験することのほとんどは、輪を描くように、あらゆる繰り返しで出来ている。私たちは輪の一部。経験、感情だけでなく、地球、宇宙、世界をもって繋がっている。なんども同じことを繰り返すことの美しいところは、毎回過去から学んだことを活かすチャンスが与えられるということ。毎回違う風に挑むことで、一秒一秒を無駄にせず、新しい何かを学ぶことができる。

それはトラックにどのように反映されていますか?

それぞれの曲は、学びを手にしたことを歌にしている。自己発見だけでなく、普遍的に人間であることをテーマにしてるんだ。それは実際の経験から直接生まれたものでもあり、抽象的なものも、話の筋もない。正直で透過的と言えるかもしれないね。

何かを学ぶことで、もっともっと知ることがあると気付かされますよね。

その通り!開けたドアの先はまた違うドア、なんていうのは時に嫌な気持ちになるかもしれない。でもそれってとっても面白いことなんだ。

あなたが音楽に信じることはなんですか?

音楽は言語や理解を超えて、力強く感情を喚起させるもの。音楽はあらゆる人が楽しむことができる。

SHIPSのこれからを教えてください?日本ツアーは?

日本でツアーできたらいいね。君たちの自然へのリスペクトや地球とのつながりにとっても惹かれているんだ。ぜひ日本で音楽を鳴らしてみたいよ。

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download: Solar Bears, “Interzone”

ダブリンのコズミックエレクトロデュオ、Solar Bearは現在サードアルバムを制作中だそうで、その中から新曲”Interzone”をフリーで発表。このトラックはイージー・ライダーなどを手掛けた俳優・映画監督デニス・ホッパーへのオマージュだそう。Solar Bearsと行ったHear Me Outインタビューはこちらでチェック

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listen: CerebralFX 『Kaoss』

ハロウィーンも近いのでノイズ系、ドローン系インストを続けます。CerebralFXはアイルランドはダブリンを拠点に活動する22歳のプロデューサーJon Winfieldによるプロジェクト。今年後半にリリース予定のデビューアルバム『Claustrophobia』より、新曲”Kaoss”をフリーで提供しています。Tim Heckerを思わせるホワイトノイズと背面で轟く叫び声。そこに何故かアッパーなビートが導入され、不可思議な世界観を作り出しています。

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stream: Lasertom 『Drift』

アイルランドはダブリンのスロー・エレクトロ・ディスコ、LasertomがNang Recordsより10/21にリリースする新作『Drift』のフル試聴を開始しています。RxGibbsに通ずるスペーシーな感覚と、同郷のSolar Bearsにも似たアナログ感とSFチックな雰囲気がとても魅力的です。是非ご一聴を。

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listen: James Vincent McMorrow 『Cavalier』

アイルランドはダブリンのソングライターJames Vincent McMorrowがデビュー作(超傑作!)『Early In The Morning』に続く新作『Post Tropical』を来年1/13にリリース決定!以前インタビューも突撃でしたことがあるほど、お気に入りのアーティストなので非常に嬉しいです。…というわけで新曲”Cavalier”をどうぞ。近年流行しているインディーR&Bにも接近した曲作りになっています。美しい多重録音ボーカルは健在!

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listen: Lasertom 『Call』

I Am The CosmosSolar Bearsに続く、アイルランドはダブリンのエレクトロ・シーンに現れた新星Simon Cullenによるプロジェクト、Lasertom。前述の2アクトにも通ずる、ハードシンセ系のスペーシーなサウンドスケープに、中毒性の高いメロディーを紡ぐ女性ボーカルを映した新曲、”Call”を公開しています。現在デビューアルバムを制作中だそうで、この曲はファーストシングルとしてカットされるそうです。

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watch: Solar Bears 『Supermigration Short Film』

この間もI Am The Cosmosとのコラボレーションで紹介したダブリンのシンセデュオ、Solar Bears。Planet Muから待望の新作『Supermigration』のリリースが決定していますが、彼らが収録曲をたっぷり使用したショートフィルム、”Supermigration”を公開しています。Hear Me Outで語ってくれたように、映画音楽からの影響を受けた音楽性はさらに広がりを見せているようです。

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Lights + Music Mix 2: I Am The Cosmos

I Am The Cosmosのフリーで提供されたデビューアルバム、『Monochrome』のオープナー”Lost Rhythm”はまるで永遠に続くシンセ・ジャムに紛れ込んだかの様に感じます。プレイを押すと急にずっと隣で鳴っていたかのようなアナログのディストーション・ノイズが耳をつたい、シューゲイザー・ミュージックのような恍惚的でコズミックなセッションに引き込まれます。このパワフルなエネルギーとテンションはアルバムの最初から最後まで続きます。

去年リサ・ハニガンのバンドメイトとして来日も果たしているロス・ターナーとシアン・マーフィーによるダブリン/ベルリンに活動の拠点を置くエレクトロ・デュオ、I Am The Cosmos。今回Lights + Musicは彼らにデュオの結成の秘密、日本の80年代のバンドから受けたインスピレーション、アナログシンセの魅力などを伺いました。彼らが作ってくれたミニミックスと共にインタビューをお楽しみ下さい。

Download: I Am The Cosmos’ L + M Mix

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stream: I Am The Cosmos 『Monochrome』

I Am The CosmosはアイルランドはダブリンのRoss TurnerとCian Murphyからなるエレクトロ・デュオ。Noiseyで彼らのデビューアルバム『Monochrome』がフル試聴&フリーダウンロードできます。

彼らの存在は実はこの間インタビューした同じくダブリンのSolar Bears(待望のセカンドアルバムも今年発売です)がメールをくれたことから知りました。なんと1980年代の日本のエクスペリメンタル・フュージョンバンド、マライアの「心臓の扉」という曲に深くインスパイアされたようで、80年代のイーノやニュー・オーダーの瑞々しいフュージョン感覚、エレポップの懐かしさをアナログ・シンセの響きにのせた、デビューアルバムとは思えない貫禄の素晴らしい作品です。

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