Year End Interview: King Deluxe

Year End インタビューは、Lights + Musicが応援するレーベルの主催者に一年を振り返っていただく企画です。

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カナダはバンクーバーに拠点を置き、インターネットに浮遊するフューチャーサウンドを発掘し、胸躍るビジュアルとともに紹介し続けるネットレーベル、King Deluxe。Lights + Musicでも2016年は彼らのユニークな作品群を紹介し続けてきました。今回King Deluxeのブレインであり創設者PKさんに特別にお話をお伺いすることができました。新しいサウンド、テクノロジーに挑戦し続ける彼らが振り返る2016年。そして2017年に期待することとは?King Deluxe提供の不思議なビジュアルアート、ビデオとともにお楽しみください。

Year End Interview: King Deluxe
By Satoru ‘Teshi’ Teshima, December 28, 2016

あなた方のことをまだよく知らない読者のために、King Deluxeについて詳しく教えていただけますか?

私たちはインターネットを拠点にしたアーティスト・コレクティブで、私PKが中心となり、時に所属アーティストたちと協力しながらバンクーバーで運営しています。世界中からコントリビューターの申し込みが常にあり、そのほとんどがアニメーターだったり、3Dモデルをデザインする人々です。私自身も実はツリープランター(植樹者)として、一年のうち何ヶ月はカナダ北部に赴任しています。一年間レーベルを運営するのに不便だったりしますが、そのおかげでバンクーバーにいるうちはKing Deluxeだけに全力を注ぐことができます。

King Deluxeのマニフェストはなんですか?

もともとは「未来的サウンドを作ろうぜ」だったんですが、その後「未来的サウンドを作って、誰も見たことがないクールな映像とシンクさせようぜ」に進化しました。今は「俺たちの創造物に人々を没頭させよう」ですね。

King Deluxeが擁するアーティストには一貫性がありますね。どのように新しいアーティストを探し出していますか?

テント暮らしをしていない間は、夢中になって新しいサウンドやビジュアルアートをディグっています。King Deluxeのアーティストのほとんどが私が直接声をかけた人たちで、メジャーレーベルと契約をしていないのも大きなポイントです。夏は時間をかけて自然の中で、あらかじめ集めた音楽を聴きます。カナダ北部は電波が弱いのですが、毎年改善しているようです。

Wave Arp from King Deluxe on Vimeo.

2016年は世界的に様々なことが起こりました。King Deluxeの一番のニュースはなんでしたか?

世界レベルで膨らみ続ける人民主義は恐ろしいものですが、私たちはついにクールなVRデバイスを手に入れることができ、ワクワクしています。この最新の媒体を使ってクリエイティビティは成長していくでしょう。まだまだ始まったばかりですが、私はすでにかなり興奮しています。2017年を振り返ったときに『1984年スタイルの地獄絵図』の始まりみたいだなあなんて思うのでしょうが、同じくして『かっこいいバーチャル夢世界への逃避』が始まった年だと考えると、あんまりひどいことばかりではないはずです。

いろんなストリーミングサイトが音楽の楽しみ方を再定義する中で、あなたの音楽業界への視点を教えてください。

ファンを見つけ、作品を売る。これを困難に感じているのは私たちだけではないはずです。ストリーミングは確かに主流になってきていあすが、永遠には続かないと思っています。Soundcloudが真新しいサウンドを見つけるソースの主導権を以前は握っていましたが、今私たちは別の新しいプラットフォームを必要としています。これは円のように続いていくもので、私も数々のサービスの盛衰をずっと見続けてきました。Audiogalaxy, MP3.com、Myspaceなんかね。

とにかく私たちには、形式にとらわれない新しい作品をリリースすることができる中心的なハブが必要だと思っています。検索が簡単で、アーティストの近況がすぐにチェックできて、同じテイストを持つ友達ともソーシャルな関係が築ける場所です。いまのシーンは滅裂としていますが、音楽だけで生計を立てる可能性は失われていません。Spotifyも長続きするとは思いません。システムを徹底的に見直さない限りはね。

King Deluxeに関しては、もうじきSteamで新しい作品の提供が始まります。VRの作品をリリースするのに一番適した場所だと思っています。特に2018年はVRが要となるでしょうから。人々をアっと言わせるミュージックビデオを楽しみにしていてください。VRヘッドセットがない人にも、YouTube360°で楽しめるようにしますよ。ちなみに、バーチャルミュージックフェスティバルの開催も予定しています。

Your Gay Thoughts – To Disappear from densuke28 on Vimeo.

King Deluxe2016年一押しの作品

Favourite album:
DVA – [HI:EMOTIONS]

Favourite track:
Julien Mier – Smokestacks, Shorelines

Favourite music video:
most intractable earworm – Genghis Khan

Favourite audio production / radioplay: MarsCorp
http://marscorppodcast.com

Music peripheral I could no longer live without:
Subpac M1

3

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Interview: LANKS

ivanhoe shot 1オーストラリアはメルボルンを拠点に活動するマルチ・インストゥルメンタリストでありシンガーソングライターLANKSが通算3枚目のEPとなる『Viet Rose EP』をリリース。共同プロデューサーとしてChet FakerOscar key Sungなどの仕事で知られるメルボルンの音楽シーンにおいて裏ボス的存在感を放つ敏腕プロデューサーAndrei Ereminを迎えた今作。先行シングル”Golden Age”, “Holla”のカラフルで情緒あふれたポップから、Vaporwaveの領域にまで近づいた”Sometimes”,そしてRadioheadのバラードのような寂寥感をもつ”Kyneton”まで、今までのLANKSの集大成ともいうべき傑作に仕上がっています。

レーベルも、ハイプも、多大な制作費も無しに、自分だけの力でここまで上り詰めたLANKS。彼が一体何者なのか、音楽に対してどのような感情を抱いているのか、そしてクリエイティビティとの戦い方など、興味深い話をたくさん伺うことができました。

Interview: LANKS
By Satoru ‘Teshi’ Teshima, October 16, 2016

LANKSは何者?
LANKSは僕のこと。アーティストとしての人格であり、旅の一環。僕の本当の名前を知らない人も多いよ。そのほうが僕っていう感じがする。実生活ではバランスのとれた生き方を目してるけど、LANKSでは深く思想や感情について探求しようとしている。

どんな曲があなたのパーソナリティーを反映していますか?
自分の曲であれば”Holla”が僕という人間を一番表現している思う。エモーショナルでイキが良く、あらゆるレイヤー、セクション、アイディアがごっちゃ混ぜになって、一つの面白いカオスを生み出しているんだ。僕はそういう感じってことかな。他の人の曲であれば、もしかしたらRadioheadの『アムニージアック』に収録の”You And Whose Army?”がベストかもしれない。当たり前の事を疑問に思ったり、それをぶち壊そうとするのが好きなんだ。この曲はそんなメッセージをほんのり刻んでる気がする。

子供の頃から音楽好きだったのですか?
姉と僕は子供の時からずっと一緒に音楽を学んできた。彼女はトロンボーンとキーボードを、僕はギターとフルートを。ずっと音楽を一緒にやってきたし、Victorian College of Arts (美大)でジャズも勉強したんだ。音楽一家でね、いつもいっしょにジャムセッションを行ったり、何よりも音楽の楽しくてクリエイティブな面を経験しながら育った。僕の従兄弟もミュージシャンで、Ry X (The Acid, Howlingも)という名前で活躍してるよ。

初めてオンラインに自分の音楽をアップした時は何歳だったか覚えていますか?どんなサウンドでしたか?
いつも何かを作っていたから、楽器を手にした瞬間からすぐに曲を作り始めたよ。12歳の時に初めて書いた曲をどうやって演奏するか、まだ完璧に覚えてる。それが初めてアップした曲かは覚えてないけれど、10代の頃はたくさんの曲をMyspaceにあげてた。Soundcloudのいろんなアカウントにランダムにあげた曲やアイディアはおそらく100曲くらいある。

東京からはメルボルンの音楽シーンのことはよく分かりません。メルボルンのミュージックシーンやコミュニティについて教えてくれますか?
ここのミュージックシーンは素晴らしいよ!サポートしてくれる人も多いし、クリエイティブでタレントに溢れた人たちはみんな一生懸命制作に努めていて、一緒に成長している感じなんだ。Kllo, Hayden Calnin, Woodes, Big Scary, Andrei Ereminなんかをチェックしてみて!いま、メルボルンのクリエイティブなミュージックシーンが世界中で広がっているのを感じてる。これからどんどん面白くなるはずだよ。

ホームスタジオがあるとお聞きしました。セットアップ内容を教えてください。
ピアノにギター、フルート、マイク、そしてラップトップ。かなりミニマルなセッティングにしてる。もっと色々足したいんだけど、自分に制限を与えて制作するのも好きだから。プラグインはひとつだけ。同じセットアップで3つのEPを作ったんだけど、かなり楽しかったよ。少ないセットアップでどれだけクリエイティブになれるかってチャレンジがあったから。今回はAndrei Ereminがプロデュース、ミックスとマスタリングを手助けしてくれて、曲の魅力をさらに引き出してくれた。

どれくらいの頻度で作曲をしているのですか?
なるべく毎日を心がけている。ツアー中は少ししか時間がさけないけど、なるべく何か作るようにはしているんだ。道中は手こずることが多いんだけど、だらけてても何も生まれない。心をオープンに、前を見据えて、自分を問い詰めるメソッドが、作曲の上で今の所一番プロダクティブ。

アイディアがまったく思い浮かばなかったり、やりたいことが多すぎたりすると、制作において行き詰ることがあると思います。どのようにして壁をぶち破りますか?
クリエイティビティも作曲も、どれも問題を解決していくことから始まる。同じところに立っていては、どんどん深みにはまっていくだけで、何も変わらない。もっと心をオープンにして再び立ち向かうことで、僕の制作へのアプローチもよりよいモノになってきたと思う。何時間も時間をかけることは問題じゃないよ。思いついたアイディアがうまくフィットしなくても大丈夫。自分が本当にいいと思うものに行き着くには時間を要するものだし、だからもっともっと時間をかけて追求していけばいい。

困難にぶちあたったら、散歩にでも出ればいいし、別の楽器を使って書いてみるのもいい。偶然性を使ってみるのも(メモにアイディアをいっぱい書いて、帽子からそれを引いてみるとか)、ギターの弦を一本しか使わないとか、ピアノで指2本しか使わないとか色々方法はあるはず。脳が当たり前だと思っている自然なパターンを壊す。自然体から抜け出すことで、無限の可能性が広がる。

あなたの音楽は生音とプログラミングされたサウンドが程よいバランスでミックスされています。サウンドに重点を置いて考えた時、作曲にどのように取り組んでいますか?
周りにあるもので音を作り出し、サウンドのパレットを仕上げていく。いまピアノが特に気に入っているけど、ギターとピアノは子供の時からずっと弾いているから、この三つで実験することが多いかな。自分にとって普通でない音を立てるのが好きなんだ。それが僕が追い求めているサウンドで、僕をエキサイティングな気持ちにさせてくれる。コンピューターを使った作曲はまるで織物をしているようで、多くの時間が必要。ものづくりのプロセスって楽しいよね。

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あなたの祖母が最近のリリースでアートワークを担当しているようですね。このコラボレーションはどのように始まったのですか?
おばあちゃんは素晴らしいビジュアルアーティストで、妹の21歳の誕生日のタトゥーをデザインしたんだよ。心の中でいつも彼女とコラボレーションをしてみたいと思っていた。今年までは僕のルームメートで親友のWill Devereuxが、作品のアートワークとデザインワークを担当してくれていたんだけど、もし彼とおばあちゃんを合わせた面白いなと。彼がまるでミクシングエンジニアのように彼女のイラストにちょっとずつ手を加えていった。ずっとおばあちゃんの作品の大ファンだったし、この経験をシェアすることができて本当に嬉しい。僕のアーティストとしての人生がどうなっても、友達や家族とのコラボレーションはずっと大事にしていきたいし、やっぱり素敵な人々との仕事は楽しいものだから。

新作EPのタイトル『Viet Rose』に込められた意味を教えてください。
Viet Roseはメルボルンにある僕のお気に入りのラクサレストラン。実はそこのすぐ近くに住んでいて、僕の過去の人生をずっと見てきた存在なんだ。$10のベジタリアンラクサが僕を生き長らえさせてくれた。僕は100%インディペンデントなアーティストだからチャレンジも多い。ここ2年でEPを3枚仕上げ、多くのサポートツアーも行った。でも究極的に、それは本当に自分がやりたい音楽をリリースできるということで、その経験からいろいろなことを学ぶことができた。もし今レーベルから何か音楽をリリースすることになっても、その理由がすぐにわかるし、先に学んでおいで全く損はないことなんだ。

Facebook, Snapchat, Instagram, TwitterとSNSを活用してますね。ファンとの関係づくりにどれくらい役立っていますか?
とっても!僕はファンと友達になるようにしているんだ。ソーシャルメディアを通じて連絡を取り合うことができるし、人生を共有できる。ソーシャルメディアにも欠点はある。でも利点のほうが多い。ファン層をコントロールする「仲介者」を取り除いてくれるしね。じゃあ自分一人になったときどうすればいいか。音楽で人とつながるように、ファンと関係性を築き上げることができるかが、チャレンジなんだ。その点で、インターネットは僕たちに力を与えてくれたと思う。

テクノロジーの黄金時代に生きる私たち。まるで全てが手の届くところにあるような、そんな世界です。人々の音楽への取り組み方はどのように変わったと思いますか?
テクノロジーが物事を変えることに対して、僕はシニカルな気持ちでいる。人間の本質は変わってないと思うよ。テクノロジーの進歩の前に、僕らは感情を持った生き物だってこと。テクノロジーがもたらしたのは、みんながベッドルームで曲を完成させられるようになったこと。しかも自分の裁量で、静かな場所で自分たちのスキルを磨くことができる。特に注目を浴びる前に、まだ充分に自信が無くて、いろいろ試したいときとか。コンピューターが現れる前にも、昔から人々は家で音楽を作っていた。一番大きな違いは様々なチャンネル(ソーシャルメディア、サウンドクラウド、インターネット)が、音楽好きやリスナーへのリーチを助けてくれること。しかも世界のどこからでも。

自分の人生を映画タイトルに比較してみてください。
「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」ー僕の本当の名前はウィルといって、常に新しい情報や知識を追い求めてる。新しい経験に心を惹かれるし、新しいモノにはいつだって飛びつく。自分のことを天才だなんて思ってないけど、一生懸命に何かを取り組み、追求し、我慢強くあることが大事だと思うんだ。

最後に、冷蔵庫にペンギンがいたらどうしますか?
ずっと抱きしめ続ける。

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LANKSの『Viet Rose EP』はただいま発売中。日本からはiTunesBandcampで購入することができます。

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Interview: Port St. Willow

 (3)NYのマルチインストゥルメンタリストNicholas Principeによるプロジェクト、Port St. Willowが、ブライアン・イーノに絶賛された2012年の傑作『Holiday』に続く新作『Syncope』を日本のflauから今月の27日にリリース。今作は自身がインスピレーションを受けたというTalk Talkの後期アルバムやThese New Puritansの『Field Of Reeds』と共振するスロウコアバンドサウンドを展開しています。また『アイディアが生まれた瞬間を捉える』ことをコンセプトにし、インプロビゼーション(即興演奏)にフォーカス。ちいさな誤りやノイズもそのままに、ポストプロダクションを排するというアプローチをとることで、独特の緊張感やそこから生まれる人間味を残さずパッケージしています。耳をすませば済ますほど、遥か遠くで息をする、ちいさな音の数々に出会うはずです。

今回Lights + Musicは新作アルバム『Syncope』のコンセプト、インプロビゼーションに惹かれる理由、タイトルの秘密などたっぷりお話をお伺いすることができました。インタビュー後にはアルバムの一部の楽曲を公開中。さらに深化するサウンドをぜひ目撃してください。

Interview: Port St. Willow
By Satoru ‘Teshi’ Teshima, January 30, 2016

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Focus: Honne

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東ロンドンを拠点に制作活動を行う、AndyとJamesによる音楽ユニットHonne。Chet Fakerを彷彿とさせる美しくソウルフルなバリトンボイスに、ムーディーなビート、そしてきらびやかなカッティングギターを組みあわせた彼らの楽曲群は、甘くアーバンな質感にあふれています。彼らの音楽を、レフトフィールドなエレクトロとR&Bを展開する、巷に溢れるJames Blakeフォロワーたちと引き離すのは、間違いなく独特の優れたソングライティング。二人とも先生として音楽を子供たちに教えているらしく、音の緻密な配置や効果的な曲構成はプロフェッショナルな知識から生まれているのでしょう。今回Lights + Musicは、自身のTatemae Recordsから新作『Coastal Love EP』のリリースを5/6に控える注目の若手デュオに、メールインタビューを行いました。「建前と本音」と日本とのつながり、結成の背景、そしてこれからの活動など、詳しくお話を伺いました。

Focus: Honne
By Satoru ‘Teshi’ Teshima, April 9, 2015

まずはじめにHonneというユニット名と、自身が運営するレーベルTatemaeについて教えてください。「本音と建前」というフレーズは日本人の我々にとって馴染み深いものです。また”Coastal Love”のアートワークには日本語の表記もありますね。あなたたちの日本とのつながりはなんですか?

James: まずはじめに「本音」という言葉を知って、その美しさに惹かれたんだ。でも意味をもっと深く調べていくうちに、この言葉が僕らバンドのこととか、楽曲のテーマをうまく包括しているような気がした。だから「本音」とのつながりをキープするのがいいと思ったんだ。シンガーのAndyもここ数年日本で時間を過ごしていて、滞在中に出会った人々や訪れた場所がとても気に入っているんだ。すぐに日本でライブができるといいんだけど。

Honneの結成の背景を教えてください。

J: Andyと僕はおよそ6年前に大学で出会った。実は大学で彼が一番最初に出会ったヤツなんだ。様々なプロジェクトで一緒に作業をしていたんだけど、そのうち二人の組み合わせがうまくいくなって気がついて、それからずっと続けているよ。

音楽制作をしたいと思ったのはいつですか?

J: 12歳くらいの時、家族がギターをくれて、ギターの弾き方を勉強するのに完璧にハマってしまったんだ。ある程度まで上手くなってからは、演奏と作曲に集中するようになった。

現在のサウンドにどのように行き着いたのですか?

J: エレクトロ・ミュージックでの制作、そしてプロダクションレベルを成長させることに、とても長い時間を費やした。最終的に独特のサウンドが生まれたと、僕たちが感じることができた楽曲が出来上がって、そのスタイルでどんどん作曲するようになったんだ。そしてHonneが生まれたというわけさ。

『Coastal Love EP』の制作について詳しく教えてください。表題曲はいままでに公開された曲とはまた違ったサウンドを繰り広げていますね。何か今までと違ったアプローチをとったものはありましたか?

J: 正直いうと、特にそういったものはなかった。”Coastal Love”の最初の部分は、ハウスミュージック寄りのドラムビートからで出来ていて、それが曲のアップビートな感じを形作ったんだと思う。”Coastal Love”の夏らしいコンセプトも、過去のもっと夜っぽいトラックからの別れと言えるかもしれない。

新作EPリリース後のHonneの活動予定を教えてください。

J: これからUKとヨーロッパで幾つかライブが予定されてるよ。できればアメリカに行って、何度かライブをしたいと思ってる。もちろん新しいリリースも待ち構えてるよ。それぞれの活動の後ろで、アルバムの制作も進めていく。すでにアイディアがまとまり始めているんだ。音楽をリリースしていくのが本当に楽しみだし、楽しいライブもしていけたらいいな。

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5/6発売の新作『Coastal Love』はiTunesより予約可能です。

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Hear Me Out: Dead Sea

Hear Me Outはアーティスト/バンドの自己紹介コーナーです。
10442888_1553859811517046_537355399357361996_n-700x438フランスはパリの4人組Dead Sea。自身の音楽をターボ・チルウェイブと呼ぶ彼らの音楽は、シューゲイズ、エレクトロ、IDMの要素をバランス良く組み合わせ、チルウェイブの宙に浮かぶような煌めきと恍惚感を生み出しています。またLondon Grammarを彷彿とさせるロマンティックなメロディーと、気怠くメローな歌声。疾走感を与える軽やかなビートなど、すでに確固としたオリジナルティを見せつけています。今回最新作『EP1』をリリースしたばかりの彼らに、自身の音楽についてたっぷり自己紹介をしていただきました。

Hear Me Out: Dead Sea
Introduced by Charles, March 29, 2015

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【特集】Meishi Smileが選ぶ「わたしの日本」

J-popシューゲイズプロデューサー、そしてアメリカでカルト的な人気を誇るZoom Lenseの主宰を務めるMeishi Smileが今年の五月日本ツアーを行いました。アニメやJ-pop等日本の文化にインスパイアされた彼の音楽は、J-popシューゲイズ・エレクトロとも形容されています。デビュー作『Lust』は煌びやかで、どこか毒々しく、彼の日本に対する愛情、そして純粋でまっすぐな視線が伝わってきます。

今回の特集ではMeishi Smileに彼の日本の好きな所を5つ語ってもらいました。ちなみにFaderでは彼がツアー中に撮り溜めた写真集とツアーダイアリーが掲載されてます。こちらもチェック

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Interview: Architecture In Helsinki

オーストラリアで最も中毒性があり、愛されているポップバンドArchitecture In Helsinkiが待望の5thアルバム『Now + 4EVA』をリリース。”In The Future,”、”Dream A Little Crazy”、”I Might Survive”等のキラーチューンをシングルとして立て続けにリリース。バンド史上最もカラフルで、丁寧に仕上げられた作品となりました。今回Lights + Musicでは友達サイト、フランスのインターネットラジオTeez.fmが行ったインタビューを転載。今作でのバンドの心境の変化と前作との繋がり、自己プロデュースの困難などが明らかに…。

Interview: Architecture In Helsinki
By Thierry Jaussaud
Translation by Satoru Teshima
In association with Teez.fm

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Interview: CEO

Eric Berglundは変身を経て成長するようだ。ちょっと前まではスウェディッシュ・ポップグループThe Tough Allianceの野球のバッドを振り回す、ガラスの瞳を持ったフーリガンだったし、気がつけば秘密主義的に口を閉ざした、大麻の葉がプリントされたTシャツを300ドルで売っているようなヨーテボリのインディー・レーベルSincerely Yoursのレーベルを経営していたり、続いてはカシミアのセーターを着てロザリオ(数珠)を身につけたキャラクターをCEOの”Come With Me”のビデオで演じていたりする。高熱時に見る悪夢の中、となりのトトロの人形にしがみつきながら。

しかし、彼は人々を困惑させるような活動を続けながら、また時にヨーテボリの音楽が問題的になり得るように(2007年に彼がThe Tough Allaianceの『New Chance EP』でサンプリングしたイスラム教の礼拝の呼びかけはイスラム教コミュニティにとってあまり喜ばしくなかったことだろう)、彼の作品に対する情熱に疑いようはない。われわれはEricとEメールを通じて、男性性、矛盾を愛すること、なぜ未来は「クソみたいにバカバカしい」のか聞いてみた。インタビューの前半は姉妹サイトPublic Rhythmにて公開されている。こちらもチェック

Interview: CEO
Interview by Brendan Arnott Mar. 26, 2014
Translation by Satoru Teshima

セカンドアルバムの出来はどう感じてる?

かなり大満足だよ。これからが楽しみだけど、ちょっと緊張もしてる。とても自由な気分だけど、でも全然自由じゃない。走ってるみたい!

現代的な英語の使い方だと、CEOっていうのはとてもダイナミックな男性的パワーを連想させるんだけど、”Whorehouse”のビデオでは花の飾り物を頭につけて、短いズボンを穿いて、カメラにキスを投げかけてるよね。あなたは自身が差し出している男らしさのイメージをどのようにナビゲートしているのかな。あなたにとって男らしいってどういうことなんだろう。

えーと、そういう風に物事を考えたりはあまりしないんだよね。固定概念は生きている中であらゆるところにあるし、僕もそれに影響されているし、物事を感じたり、自分が感じたことを自然に具体化させてる。でも僕は一般的なことについての理屈なんて、世界をもっと良い場所に変えることなんか出来ないと思ってる。他の人もビデオについて聞いてきたんだ。僕が性的ステレオタイプをもてあそんでいるんじゃないかって。それでちょっと考えて、自分がもてあそぶことが出来るのは自分だけだって気づいたんだ。僕はただ(心を)解放して、自分が感じたこと全てをやってみて、「なぜだ?」って自分に問いかけず、心の奥を覗いてみたんだ。とにかく全てを表現したかった。なんの制限も無しに。これが僕の普段のナビゲーション・システム。心の中の感情を信じること。アートは、君が自分のやっていることに対し「なぜ?」と問いかけることで真実になるんだ。その答えが自分のアートに影響しているのには間違いないのだから。

僕にとって男らしさとは無神経にならずに男らしくあること。信じられないかもしれないけど、男は恐れるべき存在にだってなれるんだよ。僕は自分が以前から相対性に非常に惹かれることに気がついたんだ。時々自分の居場所が無いように感じる。見たところ正反対のものにあんまり共鳴できないからなんだ。それっておかしいかな?僕はどこにも居場所がないのかな?それともあらゆる場所に所属しているのかな?

“OMG”というトラックはゴスペルを思わせる、Moodymannのアルバムなんかで流れているみたいなサンプルを使ってるね。スピリチュアリティ(精神性)があなたの作品のなかで一貫したテーマとして流れているみたいだけど、どういう宗派からインスピレーションを得ているのかな。

全てさ。本質は全て一緒。僕は誰がどういう人物か、何を信じていているか決めることを信頼してないんだ。ものを分別することも、境界線も信じてない。自由であり、流れるような存在であることを信じてる。ワンダーランドの中では全てがひとつのものなんだ。

2010年にあなたは世界はいままで「恐ろしい混沌。。。娼婦の館(a whore house)』だったと言っていたね。4年経った今、”Whorehouse”という言葉が作品の重要なキーとして戻ってきた。それはどうしてなんだろう。

それは僕がceoという存在ある全ての側面を表現したかったから。そして僕はいまだに時々Whorehouseの中でさまよってる。まだ自分の中のエゴが自分自身やその他の人々を売買しているんじゃないかって感じてるんだ。時には他の人が僕を買うことがある。それでお互いの人生をむちゃくちゃにしあう。時々ね。2010年の頃、僕はスピリチュアルな啓示にとても圧倒されていて、絶対にもう迷ったりすることが無いんだって信じてたけど、そんなにシンプルなもんじゃないんだよね。あらゆる方向から自分が信じているものを現実化できるようになるのには、とてもたくさんの時間を要するんだ。

The Tough Allianceはニヒルな自虐の要素があったよね。”Make It Happen”のビデオであなたは最後バスタブに入って、別の世界にいるみたいに目を光らせてた。ceoのEric Burglandはそのときとは別の人間?

はは、うん。あのキッドは全く別のアニマルだよ。その時の僕はとても不安で、同時にとても決意が固かった。とてもセンシティブで、同時にとても破壊的だった。最近はもっと自分のやっていることに対し意識的になれてるかな。でも時々ね、あのときの小さな愚か者が突然目の前にあらわれて、気づいたらバスタブの中で目を光らせて、何かよからぬことを考えてる自分がそこにいるんだ。でもそれもそんなに長くは続かなくなった。

ライブや音楽制作で生活できる?一度でもそれが心配になったことはある?

うん、この10年は音楽だけで生活出来るくらい幸運だった。でもまだ将来のことは心配になるよ。生活のためにアートは作りたくないんだ。上司の存在とか何時間も働かなきゃいけないのが嫌だからって理由でアートを作りたくない。自分の心が真にやらないといけないと感じている、そういう理由で、アートを作りたいんだ。でもかなり空しい考えだよね。もし自分の心が必要と感じなかったら、きっと別の方法を見つけるだろうから。将来を心配するのはクソみたいにばかばかしいよ。

僕は矛盾を見せることはとても美しいと思う。

感情や感覚を音楽に関わらせて語ると、そこに矛盾は生まれるものだと思う?あなたは矛盾を受け入れる?

YES! みんな自分自身をたっくさん矛盾させてる。けどみんなそれを隠すためのことをなんでもやろうとするんだ。矛盾を恐れてる。矛盾を避けるために自分たちの世界に制限やルールを作ってるように見える。それってむっちゃつまらないし、クソみたいに不誠実だよ。僕は矛盾を見せることはとても美しいと思う。それはリアルなものだから。人間であること自体、多くにおいて相矛盾しているものなんだ。みんな人生ムチャクチャだけどさ、大抵の場合ナイスと思ったことしか表現しない。考え方、感じ方、振る舞い方が協調することなんてほとんどないんだ。でもそれで良いんだよ。それに気づき、受け入れることで完全なものに、ピュアな存在に一歩近づくことができる。

制作についてだけど、今作ではもっと厳しかったり、負担になったり、心地悪かったり、普通でないようなことに挑んでみようと思った?配当は奮闘が報われるようなものだった?

うん、とってもね。今回はもっと自分の力で制作しようと決めていたんだ。また心配を感じたり、作品から楽しみや自己表現の安堵以外のものを得ようと思った時は手を止めるようにした。だから制作に取りかかることが出来ないことが多くて、そういう時は自分の姿を鏡でみることにした。それはとてもつらいことだけど、同時に報われることもとても多かった。本当につらいことだったんだ、でもすごくやってよかった。自分のやったことに対し今とても幸せだよ。作品の出来がとても嬉しいってわけじゃなくて、自分がやると決めたことが出来たことや、そこから僕が導かれた場所に対し、自分を誇りに思っているってことなんだ。

ceoの最新作『Wonderland』はSincerely Yours/Modularより、日本からはP-Vine, Tugboat Recordsから発売中です。(Amazon), (iTunes (JP))

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Interview: Cuushe

Mayuko HitotsuyanagiがCuushe名義で送りだす音楽は、その姿をドリームポップとして明白に現している。2013年リリースの最新作『Butterfly Case』では、アンビエント・テクノ、シンセポップ、J-pop、そしてチルウェイブが描き出されている。そのなかで、彼女の風のように流れる囁き声、繊細でかすみがかったギターサウンド、そしてシンセのテキスチャーが、彼女の音楽を初期4AD所属アーティストから始まったドリームポップの伝統に繋げている。文字通り、彼女の音楽は自身が見た複雑な夢を(彼女が半分冗談で言う所の)『エクスペリメンタルJ-POP』というフィルターを通じて表現しているのだ。彼女は今の成功に満足すること無く、自身が所属するflauのメンバー、ジュリア・ホルター、ブルー・ハワイから、ツアーをともにしたGrouperなど、様々なコラボレーションを夢見ている。

われわれはCussheと新作『Butterfly Case』の制作について、彼女がいままでに経験した場所や精神状態、過去、現在そして未来について聞くことができた。

Interview: Cuushe
By Maxwell Weigel, Feb 11, 2014
Translation by Satoru “Teshi” Teshima

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Interview: YeYe

All photos by Hideaki Hamada

京都のソングライターYeYeのセカンドアルバム『Hue Circle』は、果てしなく外に広がるみずみずしい感性と、箱庭のような内面的な親密感を同時に持ち合わせている。それはFeist、Sufjan Stevens、St. VincentといったUSインディーを代表するアーティストが持つヴィジョンと共鳴し、彼女オリジナルのチェンバーポップが完成した。

先行シングルであり今作のオープニングトラック「パレード」の秋の晴れた朝のようなカラッとした爽やかさ、T2「おいで」T6「プログレ」で見せるアレンジの振り幅、T7「あるある言いたい」はSufjan Stevensの『Michigan』収録曲を彷彿とさせるような緊張感を持ったフォークロック。アルバムの最後を飾る『Miserable』ではなんとエレポップを聴かせてくれる。優しく、強いまなざしで世界を見つめ、確固とした世界観を確立した全10曲だ。

今回Lights + Musicは新作『Hue Circle』を携えての全国ツアーを控えるYeYeにインタビューを敢行した。

Interview: YeYe
By Satoru Teshima, Sept 28, 2013

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