#新しい音楽の見つけ方
いきなりですが、ある統計によると、大半の人が33才を超えてから新しい音楽を聞くのを止めてしまうそうです。僕も昔と比べればハングリーさがなくなってきたのを感じます。
中学生だった頃と比べると、今では音楽のディグり方も大分変わりました。親が借りてきたCDをカセットにダビング→自分でCDを借りるようになる→CDを自分で買うようになる→MP3→ストリーミングと、音楽の聞き方も時代でどんどん変わっていきました。
僕が音楽ブログを続けるいちばんの理由は「誰かに音楽を紹介して好きになってもらったら嬉しい」からです。また欠かさず新しい音を探すことへのモチベーションにも繋がっています。
ブログをやっているとよく「どうやって新しい音楽を見つけてるんですか?」と聞かれます。ということで今回は僕が普段どうやって新しい音楽を見つけているか、紹介したいと思います。新しい音楽探しの参考になれば幸いです。
1. ラジオ
ラジオで流れる楽曲はDJやラジオ局によって丁寧にキュレーションされています。ここで大事なのは信頼できるDJを探すこと。僕はElbowのフロントマン、Guy Garveyの音楽センスに惚れ込んでいるので、彼のBBC Radio6の番組『Guy Garvey’s Finest Hour』をよく流しています。この人はリズムにこだわりがあるソングライターで、プログレやソウルミュージックなどを好んで流してくれます。音楽的発見が多いので愛聴しています。キュレーターが多彩なNTSもおすすめ。
2. プレイリスト
好きなアーティストがプレイリストを公開していたらチェックしてみましょう。彼らのインスピレーションの元となったアーティストや楽曲は、あなたの好みにも通じるところがあるはずです。新しい才能の発掘を積極的にしているアーティストのプレイリストも要チェックです。例えばCharli XCXやElton John、Taylor Swiftなんかは積極的に新しいアーティストをサポートしていますね。前者だと知っている中でもClairo、The NationalのMatt Berninger 、Jenny Hval、Björkあたりが面白いです。
3. Amoeba, What’s in my Bag series
LAの(おそらく)世界一大きいレコード屋で多くのアーティストからも愛されるAmoeba Record。彼らは自身のYouTubeチャンネルで「What’s in my bag?」という番組を不定期でアップロードしていて、これがとっても面白い。概要はゲストにレコードバッグを渡して、自由にお店から欲しい商品を選んでもらって、それを見せっこするというもの。僕はZola Jesusの回で初めてDaphne Oramを知りました。ミュージシャン、俳優(イライジャ・ウッドやイーサン・ホーク)、映画監督からコメディアンまでいろんな人がアメーバをお邪魔してます。楽曲の説明も丁寧で、とても勉強になります。
4. レコード屋さんのウェブサイト
レコード屋さんのウェブサイトには(ほぼ)毎日新作の入荷情報があります。そこから面白そうなものを試聴しています。おすすめはboomkat、国内だとJET SET RECORDSです(僕がよくするのはRock 60’s~90’sとAlternativeのコーナーをチェックすること)。この二つはレビューもしっかりしていて、とてもためになります。
5. レコードレーベル
4AD、Anti-、Jagajaguwar、Secretly Canadian、100%Silk、flau、Cascine…あげれば切りがありませんが、信頼できるレコードレーベルがあれば、彼らの動向を定期的にチェックしましょう。またDark Entries、Finders Keepers、Numero Groupなど、再発を専門にしているレーベルも忘れずに。レア盤や忘れられた名盤を発掘するのが彼らの仕事なので、常に面白いリリースを発信してくれています。本当に感謝です。Numero Groupの最新作を貼っておきます。
6. 音楽情報サイト
もちろんPitchforkやConsequence of Sound、NPR、The Lines of Best Fitなどの”ヒップ”な音楽情報をチェックすることも大事です。が、やはり個人運営の音楽ブログが面白い。国内だとアンテナを常に貼っているGay Vegan Vinyl Cassette、日本人より国内インディーに詳しいPatrickが運営するMake Believe Melodies、米インディーに大きな影響力を持つ大手Gorilla Vs Bear。前衛ポップ、アンビエントをチェックするならThe Quietusがおすすめ。
最後に
あとはもちろん友人からの口コミとか、ミュージシャンからの直接応募、ツイッターの音楽ファンのつぶやきなど、色々ありますが、上の方法で一貫しているのは「信頼している人のおすすめはいいに違いない」です。Lights and Musicもそんな信頼できる存在になれるように、絶えずに新しい音楽を発信していきますので、これからもよろしくお願いします :)