特集: ビョークの激レアな楽曲6選
アイスランドが誇るアーティスト、ビョークが大好きです。年に一度はBjörkを聴かなくては!という衝動に襲われ、ずっと彼女の楽曲を聴いている期間があります。ビョークが大好きすぎて、もう一人のビョーク大好きマンとB面やコラボレーションも含むほぼ全曲を戦わせて、ナンバーワンビョークソングコンテストを開いたこともあります。ちなみに一位は”Joga”でした。もう一人ビョーク狂の友人がいるのですが、彼はビョークが使ったサンプル曲まで全て知っています。今回はビョークが好きで好きでたまらない(もう八回ビョークって言いました)筆者がディープカットのさらに奥の奥まで突っ込んだビョークの隠れた名曲を紹介します。なおSugarcubes, Kuklなど、ソロ以前の楽曲は含みません。ご了承ください。
Björk, “Batabid”
“Batabid”は隠れた名曲が勢揃いの『Vespertine』B面シングルの一つで、”Pagan Poetry”のバージョン2に収録されています。サントラ以外では珍しい完全なインストゥルメンタル曲で、ビョークをビョーク足らしめる歌声は聞こえません。ビョークのマブダチでビョークオタクのArcaがこの曲をビョークのトップソングと評価し、『Utopia』のコラボレーションの礎となったのも新しいですね。
Björk, “Scary”
“Scary”はビョークファンがベストアルバムに挙げることが多い『Homojenic』から、”Bachelorette” のB面シングルに収録された曲です。ハープシコードの飛び跳ねるサウンドと、牧歌的で哀愁漂うメロディーが特徴的で、エレクトロニックサウンドとオーケストラが前面に出た『Homojenic』の毛色とも少し違い、アコースティックな響きが新鮮です。
Björk, “Oceania (Piano & Vocal mix)
(ほぼ全編)声だけで構成された『Medulla』のシングル”Triumph of a Heart”のCD3に収録された”Oceania”の別ミックスバージョンは、Pianoとボーカルというシンプルな仕上がり…と思いきや、ピアノがエモーショナルに暴走しまくっていて、息もつかさぬ展開にドキドキします。この曲は『Medulla』の制作ドキュメンタリー『The Inner or Deep Part of an Animal or Plant Structure』にもちらっと登場します。2004年のアテネオリンピックのテーマソングにもなりましたね。”I am Why” (私ががその答え)と壮大すぎるスケールの歌詞もほんと大好きです、ビョーク。
Björk, “Trance”
“Trance”は『Homojenic』のカバー写真の着物ジャケットや、”Alarm Call”のミュージックビデオを手がけたアレクサンダー・マックィーンの追悼曲として彼に捧げられた曲で、管楽器を大きくフィーチャーした『Volta』期に作られました。後半の管楽器の響きが悲壮感をさらに引き立てています。
Björk, “North”
マシュー・バーニー監督の実験映画『拘束のドローイング9』のサントラの製作時に作られた楽曲で、映画の中でもこの曲の別バージョンが聞くことができます。アイスランドの映像アーティストGabríela Friðriksdóttirのアルバムに収録されています。
Björk, “Synchronicity”
“It’s Oh So Quiet”のミュージカル風ミュージックビデオを撮影したSpike Jonesのスケータードキュメンタリー”Hot Chocolate”のサントラに提供されたレアなトラック。2004年なので『Medulla』期ですね。やりたい放題というか、遊び心に溢れていて最高です。「ホォーーーーットチョコレェエエエエーーート」とシャウトする部分は素直に爆笑しましょう。
おまけ1:PS22 Chorus, “Joga by Björk”
アメリカ・ニューヨークの合唱団、PS22 Chorusによる”Joga”のチルドレンクワイアバージョンです。この息を呑むピュアで美しいアレンジはぜひ一回聞いてみていただきたい。他にもRadioheadの”Idioteque”を子供に歌わせるような変態合唱団なのでぜひ他のビデオもチェックしてみてくださいね。
おまけ2: Mayumi Miyata, “Music for Sho and Harp “
シングル“Venus As a Boy”の印象的なイントロは、Mayumi Miyataによるものでした。これには驚き。
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