【特集】Primavera Sound 2022で発見したお勧めアーティスト3選
先月スペインのバルセロナで開催された音楽フェスティバル、Primavera Sound 2022のファーストウィークエンドに参戦してきました。Kim Gordon、Low、Charli XCX、The Nationalなどお目当てのアーティストのライブが見られることはもちろん嬉しいのですが、音楽フェスティバルで一番楽しみにしていることは今まで知らなかったアーティストを発見できることです。その中で私が心を奪われたアーティストを3組紹介したいと思います。
Marina Herlop
バルセロナを拠点に活動するMarina Herlopの音楽は一言で表現すると「無邪気」。クラシック音楽の教養をフルに活かしながらも、自由奔放でエキサイティングなポップミュージックを奏でています。ハイピッチな妖精ボイスはいろんな方向に引き延ばされたり、カットされたり、言葉を繋ぎ止める装置というよりも、音の一つとして存在しています。ビョークの『Medulla』が好きな人にもぜひお勧めしたい。ライブは本人を含む3人のボーカリストを引き連れ、最新アルバム『Pripyat』の音世界を完全に再現していました。
Rodrigo Cuevas
アストゥリアス語を操るスペインのクィアアーティスト Rodrigo Cuevas 。ステージでの存在感とパフォーマンスに圧倒されっぱなしの1時間でした。伝統的なスペインのフォークミュージックを現代風にアップデートした音楽性。ドラァグクイーンの装いでペドロ・アルモドバル並みのドラマチックさを見せつける踊りと歌唱。こんな生き生きとしたステージは今までにみたことがなく、ずっと興奮していました。とにかくライブで映える人なのでチャンスがあればぜひ。
Rina Sawayama
Rina Sawayamaは発見というか「ついにライブで見れた」という感じなのです。当ブログでは実は9年前のデビューシングル”Sleeping in Waking”の頃から追っているアーティストで、彼女の成長をずっと見ていました。女性として、日本人として東京とロンドンの二つのカルチャーを2000sポップな音と言葉で鮮やかに表現したデビューアルバム『SAWAYAMA』の楽曲を中心にしたライブは、とにかくエネルギッシュ。観客も全員がPixel (Rinaファンの名称)で、大熱狂+全曲シンガロングでした。無敵な歌唱力にキレッキレのダンス、ウィットに富んだMCも素晴らしく、ずっと終わってほしくないような夢のような時間を過ごせました。サマソニにも出演するということなので、絶対にお見逃しなく。
おまけ
生まれて初めてのDreamcatcherによるK-popパフォーマンスも見てきました(最高)