[Playlist] Stay at Home and put on Music

sakura

自宅待機令が出てから、ベルリンはもう1ヶ月ほど経過します。もともとフリーランサーなのでミーティング以外は在宅勤務ができる環境にいるのですが、家で仕事するのが嫌で嫌で仕方ない。

Wifiが通ったカフェ(よく行くのはHalleches Haus)やその近くのAmerican History Libraryに出向き、ノマドなスタイルで仕事をしていました。いやあ、家にいると誘惑が多くって集中できない。心地よい雑音が逆に集中できる。席の争奪戦もなんだか楽しい。そんな中のCovid-19襲来です。

この一ヶ月で何が変わったか。まず、料理をたくさんするようになりました。大きめのポットに豆を炊いて一週間かけてゆっくり食べたり、チキンスープを大量に作って、出汁の代わりに使ったり、雑炊にしたりしています。家事のプロである我が家の母親が長年培った「賢いケチ加減」が少しずつ身についている気がします。

次に、マインドの切り替えが大切だと気がつきました。今までは「外に出る=仕事をする」だったのが、今はベッドから作業机へと、気持ちのスイッチが同じ部屋で行われるため、なんともスッキリしない。とりあえず新しい服に着替えることから1日を始めることにしました。これがなんともうまくいく。毎日パジャマという友人もいるので、やり方は人それぞれだと思う。

あとは毎朝To Doリストを更新するようにしている。ある程度時間でやらなければいけないことを指定しておけば、それだけでも生産的になる。たまにYouTubeやNetflixに気を取られて、自分の意志の弱さに悲しくなることもあるけど。

もう一つ変わったのは、同じ状況にさらされているからか、友達との距離がさらに案外近づいた気がする。SkypeやZoomを使ったテレビ電話で、お互い家の中からする会話はどこか愛らしく、肉体的な距離を超えた絆をさらに深めさせてくれる。

変わらないのは音楽。今までもこれからも音楽は聴いている。でも音楽に向き合う気持ちが少し変わった気がする。外にいると開放的な音楽を聴きたくなるし、寒いと暖かくなる曲が聴きたくなる。家にずっといると大抵温度が一定だし、動けるスペースも限られているので、なんとなく聴きたい音楽が定まらない。思いっきり明るい曲を聴きたい時もあれば、ミニマルな内向的な音楽を選ぶ時がある。

ベルリンの場合はいわゆるイタリアやNYCのようなロックダウンではなく「外出制限令」であるため、外に出ても「プレステしてろ!」と怒られることもなければ「ごめんなさい」と100回書かされることもない。社会的な距離を保ちつつ、(今のところ)外出時は家族以外は2人以上で過ごしてはいけません。

それでも必要最低限家にいるのは、うつりたくない、そしてうつしたくないから。たったこの二つの理由です。今頑張れば、今までと同じように夏を過ごすことができるかもしれない。夏がないベルリンなんて寂しすぎる。今の頑張りが次の10年を作るのであれば、一人の努力も、きっと大きな意味があるはず。

さて、家で聴きたい音楽、聴かせたい音楽を選んでプレイリストを作ってみました。ぜひお楽しみください。

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listen: Sylvain Chauveau, “e”

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