Heavy Rotation: Alanis Obomsawin, “Bush Lady”
今回のヘビロテはカナダの先住民族、アベナキ族の映像作家Alanis Obomsawinが残した唯一の音楽作品『Bush Lady』にフォーカスします。
ドキュメンタリー映画の監督として数々の名作を残したAlanis Obomsawinですが、実はソングライターとして60年代に活動していました。1984年にカナダのラジオ局の支援でデビューアルバム『Bush lady』を制作。でも完成に満足せず、4年後にマスターテープを入手した彼女は、自身の手でアルバムを完成させ、自主レーベルからリリースします。
フルートの響きがとにかく美しい幻想的な”Odana”からスタートするこのアルバム。続く”Bush Lady Pt.1”は10分を超えるトラックで、魂を吸い込まれそうな歌唱と、トライバルで宗教的なリズムに驚かされます。スタートからフィニッシュまで、独特の緊張感とエレガンスがこのアルバムを支配していて、一本の映画を見たような気持ちになります。一度体験したら抜け出せなくなる『Bush Lady』の世界にぜひ足を踏み入れてみては?
Bandcampよりフル試聴・購入が可能です。