Column: 世界各国のセーラームーン主題歌

RNO0F3nVyuSZE1SNnvQIOJkRGoeY0xD6vNyNs5eEiOzHVOWcAOzgazIuAG7Iwzdj

普段は未だ発掘されていない国内外のインディーミュージックを紹介しているLights + Musicですが、今回はコラムと題して今までずっと気になってきたことをやってみようと思います。それは、YouTubeを使って世界各国のセーラームーンの主題歌を片っ端からチェックして、文化の違いにフォーカスしてみようというもの。

僕は普段は海外のコピーを日本文化に合わせて翻訳するという仕事(ローカライゼーションやアダプテーションと言います)をしているので、日本人なら誰もが知っているであろう、あのアイコニックな「ムーンライト伝説」がどのように脚色されているのか非常に興味があります。できれば歌詞まで研究したいのですが、さすがにそれは後回しで勘弁してください。

ウィキペディアによるとアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、フランス、ドイツ、フィンランド、オランダ、ベルギー、ポーランド、ロシア、ハンガリー、韓国、台湾、香港で放送されていた模様。実際にはその他の国の主題歌も見つけたので、おそらくこの情報は古いでしょう。

それでは、前置きが長くなりそうなので、本編をお楽しみください。YouTubeから独断と偏見でディグったものなので、もしかしたら公式ではないものが混じっているかもしれませんが、その点はご了承ください。

1. オリジナルに(ほぼ)忠実

英語版
オリジナルとほぼ同じ。途中でセーラー戦士たちの紹介が入ります。アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドもそれぞれ別バージョンは見つからず、多分全部一緒でしょう。

スペイン/メキシコ版
こちらもオリジナルに忠実です。スペイン語だとやっぱりエキゾチックな感じが出ていいね。

ブラジル(ポルトガル語)版
妙にアレンジが違う。カラオケトラックのようなチープさが漂ってます。

スウェーデン版
こちらもオリジナルに忠実。こぶしの利かせ方が演歌にちょっと近いかしら。

ポーランド版

ギリシャ版
ムーンライト伝説とアレンジも曲調もほぼ同じ。ギリシャ人の歌声はキレイですね。

ヘブライ語版
日本語版と比べても相違ない、わけないんですが、「かわいい」女の子のイメージというよりは、力強い女の子な感じがします。喉で鳴らす音がクセになります。

アラビア語版
右から左に読むよ、アラビア語。こちらはメロディーも一部大胆に変更加えています。

インドネシア版
こちらは独自のトラックを使っています。気持ちBPM早め。

マレーシア版
YouTubeのコメントに「子供の頃から聞いているので歌詞を全部覚えている」というのがありました。やっぱり子供の時に見ていたアニメって歌詞不思議に覚えているよね。

韓国版
歌声はかわいいのに、裏で鳴ってる音がマッチョなアレンジになってます。特にドラムが猛々しいw

広東語版
こちらは中国、広東語バージョン。特筆すべきところはないかなあ。

タイ版
同じなんだけど、なんか違う…。何だろうこのスカスカアレンジw

2. 完全オリジナル

フランス版
どうしてこうなった。男性が歌っているし、緊張感ゼロだし。歌詞が気になりますね。

ドイツ版
こちらも完全ユーロポップ化している。放送された時期も影響しているんでしょうか。ここまで完全に原作の雰囲気をぶち壊すと逆にカタルシス感じます。

イタリア版
アンニュイ。こちらもオリジナル完全無視です。単独で聞くと結構素敵。

オランダ版
こちらはドイツ語版のアレンジ。

クロアチア版
同じくドイツ語版アレンジ。ゆってもどれが最初かは知らん。

まとめ

国によって原曲トラックのアレンジやメロディを劇的に変えているものもあれば、日本語版に忠実なものもありました。ドイツ、イタリア、フランスの方向転換はとても驚きました。ドイツ語版と同じトラックを使っている国もいくつか発見しました。でもやっぱり歌詞を見てみないと、ローカライゼーションの違いはわかんないかなあ。その点は反省です。いつかは各国のセーラームーンオープニング曲でコンピレーションアルバムを作ってみたい。そんな野望が湧いてきました。それでは。

追記:

元の投稿にはインド版が含まれていましたが、実際にオンエアされたものではないことがわかりましたので削除しました。

このエントリーをはてなブックマークに追加
Category Features |

listen: No Local, “Nothing More to Give”

57066130_2021678764793149_6739486282281385984_n

オーストラリアはメルボルンのLiam ‘Snowy’ HalliwellとZac Dentonによるデュオ、No Local。4月24日にリリースの最新アルバム『The End Again』にさきがけ、”Nothing More to Give”が公開されています。同郷Tame Impalaを彷彿とさせるローファイなシンセサウンドと、肩の抜けたポップネスが気持ちいい一曲。

このエントリーをはてなブックマークに追加
Category NEWS | タグ: , , , , , |

listen: Anna Wiebe, “Fortune”

unnamed (1)

カナダの女性シンガーソングライターAnna Wiebe。最新アルバム『All I Do It Move』から新曲”Fortune”が公開されています。芯のあるソングライターが好みなので、彼女のようなスタイルは大好物。PJ Harveyのようなブルージーな旋律と、どっしりとした重々しいビート。自身のジャンルを「ローファイ・フォーク」と表現していて、アルバムがどう仕上がっているか楽しみです。

このエントリーをはてなブックマークに追加

watch: Cassia, “Small Spaces”

55925728_2288376097892245_706920761876545536_n

イギリス出身の注目の3人組Cassia。最新アルバム『Replica』の先行シングル”Small Space”はVampire Weekendと『Graceland』期のPaul Simonのアフロビート、Talking Headsのトロピカリアを融合させたような一曲。どっかで聞いたことあるんだけど、癖になって何回も聞いちゃう。

このエントリーをはてなブックマークに追加
Category NEWS | タグ: , , , , , |

Live Report: Sharon Van Etten at Hamburg

Sharon-van-etten-Ryan-Pfluger-lo-1920x1219-958x559

先週土曜日、ハンブルグまでSharon Van Ettenのライブを観に行きました。ベルリンからFlixbusに乗って2時間半強。道中は見わたすかぎりの草原で、放し飼いされた馬が時々道路の方をうかがっておりました。

今回の会場はハンブルグのレッドライト地区(いわゆる飾り窓)と言われているReeperbahnの近く、Gruenspan。19:00から開場で、前座をはさみ、Sharonは20:15からやってたかな。土曜日にしては早めのギグなので驚きました。売り切れと聞いていたので、きっとすし詰なんだろうなと思ってましたが、どうもそうならないように会場側がチケットの数を考慮しているようで、混み具合はあんまり気になりませんでした。とにかく暑かったけども。会場はこんな感じ。

IMG_3278前座はThe Golden Filterという、アメリカ人男子、オーストラリア人女子のエレクトロポップデュオ。The Knifeの歪んだポップ性を70年代のジャーマンエレクトロで再解釈したような、ノワール感溢れるダークポップに仕上がってました。ボーカルの子のぎこちないダンスも愛らしかった。

さて本番、Sharon Van Ettenです。Portisheadの曲と共に登場。『Remind Me Tomorrow』の中でもアンニュイな”Jupiter 4″でオープン。アメリカの音楽番組に出演した時の歌声が、音源と比べてかなり荒々しく、コンディションを勝手に心配していたのですが、まったくの杞憂でした。”Jupiter 4″に続き、先行シングルの”Comeback Kid”で会場をヒートアップ。イントロから大きな歓声。シングアロングはなかったけど、早くも観客の心を一体に。

Depeche Mode風エレポップ、”No One’s Easy to Love”をはさみ、ギターをかかえ2ndアルバムからの名曲”One Day”、ロマンチックな”Tarifa”でタイトなバンド演奏を披露。続くトリップホップの匂いを醸し出す”Memorial Day”では、ほぼスキャットに近い、むせび泣くような高音メロディを見事に歌い上げていました。ベス・ギボンズが乗り移ってるんじゃないか? ランダムにチャイムをかき鳴らす様は本当に何かが取り憑いているようでした。

“Your Shadow”で会場を再び温め、今回のライブセットの個人的ハイライト”Hands”です。もともと90年代オルタナティブロックを感じさせる曲だったけど、まさかライブになるとここまで化けるとは。イントロからサビへ、迫りくる轟音の嵐。これはもう、グランジ!実際に音に合わせて、ヘドバンしてる人もいました。Sharon Van Ettenのライブでこれは予想してなかった。正直、度肝抜かれました。演奏後バンドメンバーはSharonを残して退場。「息子と、本当の自分を隠さずに生きるあなたたちに送ります」と、Sinéad O’Connorのカバー”Blackboys on Mopeds”をエレクトロピアノの弾き語りで披露。

「イギリスは警察が原付に乗った黒人の男の子を殺すような場所だ/だから私はここを去る/息子にはそんな深い悲しみがあることを知ってほしくない」

衝撃的なカバーのあと、ライブは一気にクライマックスへ向かいます。まずは新作アルバムから”Seventeen”。Sharon Van Etten流ブルース・スプリングスティーンなナンバーです。途中声を荒げてシャウトするところがあるのですが、ライブだと凄みが20倍増し。顔を真っ赤にし叫ぶ彼女のノコギリのようなビブラートシャウト。ちょっと怖かった。続いて4thのシングル”Everytime the Sun Comes Up”、最新アルバムの最後を飾るスローな”Stay”でセンチメンタルに締め。

アンコールの一曲目は”I Told You Everything”。続いてグランジ域に再突入の人気曲”Serpents”を演奏後は、Bon Iverとのライブ共演や数々のカバーで、Sharon Van Ettenのディスコグラフィーの中でも知る人ぞ知る大名曲”Love More”で終了。天国を思わせる真っ白な照明に照らされて歌う彼女が、僕には天使に見えました。マジで行ってよかった…。

さて、次のライブはWeyes Bloodです。

当日のセットリストはこちら。

1. Jupiter 4
2. Comeback Kid
3. No One’s Easy to Love
4. One Day
5. Tarifa
6. Memorial Day
7. You Shadow
8. Malibu
9. Hands
10. Black Boys on Mopeds (Sinéad O’Connor cover)
11. Seventeen
12. Every Time The Sun Comes Up
13. Stay

Encore:
14. I Told You Everything
15. Serpents
16. Love More

このエントリーをはてなブックマークに追加
Category Features, NEWS | タグ: , , |

stream: Lullatone, “music for museum gift shop”

a1530415922_10

ベルリンに来てはや一ヶ月。時が経つのは本当に早い。やっと住所登録が終わり、銀行を開設して、本格的にドイツライフのキックオフです。とりあえず今夜はMount Kimbieを観てきます。

名古屋在住のデュオ、Shawn James SeymourとYoshimi Seymourによるバンド、Lullatoneが新作『music for museum gift shop』をリリース。コンセプトだけですでに勝ち。ライナーノーツにもあるように「日常に寄り添う音楽」が鳴っています。遠くで聞こえる、暖かくオーガニックなグリッチ音が優しく耳をくすぐってくる。木漏れ日の下、ずっと聞いていたい一枚。

このエントリーをはてなブックマークに追加
Category NEWS | タグ: , , , , |

watch: OSCA, “Youth”

IMG_1478

ベルリンに来たからには、ドイツ語もマスターしたい。今のところは自主学習で頑張っています。ドイツ語ならではの表現が結構あって、それが面白いです。例えば “Handshuhe”は「手 + 靴」で手袋。”Kopfkino”は「頭 + 映画」で妄想。うーむ味わい深い。。。

今回紹介するのは日独ハーフのボーカル/プロデューサー、大槻幽香率いる、ベルリンを拠点に活動するアートポップバンドOSCA。そんな彼らが、2枚目のシングル「Youth」をドロップ。存在感あるボーカルに、ポップで中毒性の高いメロディ。ベルリン独特のギラギラした雰囲気を音で表現し、アバンギャルドな世界を作り出しています。要チェック。

このエントリーをはてなブックマークに追加
Category NEWS | タグ: , , , , , |

listen: Meg Myers, “Running Up That Hill”

53810876_2276548055743399_3861675009311244288_n

風邪ひきました。ドイツで風邪引いたら病院に行くよりは「ハーブティーを飲んであったかくして寝てろ。時々散歩しろ」らしいので、そんな感じでゆっくり治していこうと思います。実際薬局に行ったら「風邪用茶」やら「せき・喉の痛み用茶」やら驚くほど種類がありました。抗生物質でのスパルタ治療より、治癒力を重視っていうのがドイツっぽいね。

Meg MyersはLAを拠点に活動するシンガーソングライター。Kate Bushの名曲”Running up that hill”のカバーが公開されています。原曲にわりと忠実なアレンジだけど、彼女のパンキッシュな歌声が曲に力強さと切実さをプラスしています。良カバー。

このエントリーをはてなブックマークに追加
Category NEWS | タグ: , , , , |

listen: Rainer + Grimm, “Different Love”

unnamed

先週はベルリンのクラブGretchenにて、Iglooghostを、今週はBi Nuuというライブ会場でDead Can DanceのBrendan Perryをみてきました。ドイツのお客さんはーみんな背が高くて前が見えないのは置いといてー非常にノリがいい。両方のコンサート共に幸せな雰囲気があふれていました。一人だって全然さみしくない。

今回紹介するのはハウスです。カナダのハウスデュオRainer + Grimが新曲”Differnet Love”をリリース。近頃案外珍しい気がする、王道を行く正統派ハウス。気温がゆっくり上がってくると、気分も上がってきて、こういう曲が聴きたくなりますよね。

このエントリーをはてなブックマークに追加
Category NEWS | タグ: , , , , |

watch: Woman’s Hour, “Don’t Speak”

47686551_2187947081244940_3034916718481768448_n

国内でも国外でも旅行に行くときは必ずスーパーに寄ります。食からその国の文化って結構わかるもので、スーパーは文化のエッセンスが凝縮されてます。ベルリンには横文字系の野菜(ビーツ、コールラビ、フェンネル、セルリアック)がいっぱい売ってて、かなり興奮しました。あとはミルクの種類が豊富。アーモンドミルク、ライスミルク、オートミールミルク、豆乳、ヘーゼルナッツミルク、etc.

さて、Woman’s Hourです。イギリスの3人組。Secret Canadianから出たデビューアルバム『Conversation』に続き、新作アルバム『Ephyra』が最近リリースされました。”Don’t Speak”は先行シングルで、左右に動き回るきらびやかなシンセサウンドと、フィオナ嬢の特徴的な歌声が天にも昇るような心地よさ。アルバムも最高なのでチェックして見てください。

このエントリーをはてなブックマークに追加
Category NEWS | タグ: , , , |