追悼:Florian Schneider from Kraftwerk

Florian schneider

テクノポップの父でありKraftwerkの創始者メンバーであるフロリアン・シュナイダーが癌により亡くなりました。73歳でした。フロリアンは1970年に、クラシック音楽の授業で出会ったというラルフ・ヒュッターとクラフトワークの原型とも言えるデュオ、Ralf und Florianとして活動を開始。1974年にドイツの高速道路をモチーフにした傑作『Autobahn』をリリースします。その後『Radioactivity』やヨーロッパで運行されていた国際特急列車TEEを自身の音楽性に照らし合わせた『Trans-Music-Express』など次々と名作をリリース。”Showroom Dummies”がサントリーウィスキーのテレビCMに使われるなど、日本国内の人気も上がっていきました。テクノ、ハウス、エレクトロポップからヒップホップまで、彼らがポピュラー音楽に与えた影響は数知れず、その中心人物である彼が亡くなったというのは単純にとても悲しい。

僕が初めて聞いたクラフトワークの作品は『The Man-maschine』でした。遠い目で未来を見つめるような冷たいロボット声の中に、微かな温かみを感じられる”The Robot”、「モデルの彼女はとっても美人」と歌うとことんポップでクールな”The Model”、ロマンチックに都市の風景を描き出す”Neon Light”など、何度も繰り返し聞いたものでした。いつ聞いてもフレッシュで、時代を感じさせないこのアルバム。今から40年以上も前にリリースされたなんて信じられません。

素敵なMusikをありがとう。あなたはいつまでもこれからも僕のヒーローです。

最後に個人的に好きなKraftwerkの動画を紹介します。

Kraftwerk - The Robots (Live, Club Lido, Venice October 1978)

観客には...。

Kraftwerk, “Numbers” (Recorded in 1991) 出典不明

クラフトワークを聞いてむちゃくちゃ踊りまくる番組です。

Kraftwerk - Tanzmusik (1973)

1973年発売の『Ralf & Florian』より”Tanzmusik”のレアなパフォーマンス。Floarianの華麗なフルート演奏が光ります。当時からよくフルートをペダルに繋いで遊んでいた模様。

Kraftwerk - Autobahn

イギリスのアニメーターRoger Mainwoodによるサイケデリックな『Autobahn』プロモーションビデオ。

Kraftwerk - Radioactivity (French Tv 1978)

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