Focus: SHIPS

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今回は、アイルランド、ダブリンのシンセポップデュオSHIPS(シップス)にフォーカス。SHIPSは2012年にSimonとSorcaで結成。2012年からシングルを精力的にリリースし続け、ついに今年の5月1日にデビューアルバム『Precession』をリリースします。アナログシンセの音とドラムの抜け感が気持ち良いシングル”All Will Be”に、もったりとしたシンセが蜃気楼のように漂うスペースポップ”Another Way”、複雑に音の要素が絡みあうサイケシンセポップ”Round and Round”など、バラエティー豊かに、カラフルに彩られたトラックが9曲収録されています。今回「学び」にインスパイアされたというこのアルバムのコンセプトについて、深く突っ込んでみました。

Interview: SHIPS
By Satoru ‘Teshi’ Teshima, May 1, 2017

こんにちは、調子はどうですか?

はじめまして。万事いい感じです。今日はありがとう。

インタビューのときは必ず聞く質問なのですが、SHIPSを三単語で表現してみてください。

Sorca: 三つ?ちょっと難しいね。Simon、何かある?
Simon: 経験的記述で答えると、『二人組』『接尾辞』『旅』、かな?

それぞれ何を担当しているのですか?

作曲は二人一緒に、時々別々に。ダブリンにある自分たちの家でレコーディングをしてる。二人とも歌ったり、いろんな楽器を弾いたりするのが好きだから、一緒に座ってアイデアをシェアするのがちょうどよくって。それから実際にやってみる。夕食は順番に作るよ。

セットアップは何ですか?

屋根裏部屋に小さなスタジオのセットアップを設置してる。居心地がよくって、日光がたくさん入るよ。シンセサイザーにベースギター。あとはエレキギターに、変わった楽器をいくつか。ミックスも録音もパソコンで。

音楽活動は2012年から行っているようですが、そのはじまりを教えてください。

初めて会ったとき、音楽好きということですぐに気があって、そこから全てが始まったよ。そこからずっと一緒に音楽を作り、パフォーマンスをしている。何枚かシングルを出した。それぞれかなり違うけど、いろいろなアイデアを試していたという感じかな。

そして五月、ついにアルバムをリリースとのことですが、デビューから長かったですね。

自然なタイミングでリリースしたかっただけだよ。急がずに、準備ができたときにリリースしたかったんだ。

デビューアルバムのタイトルは『Precession』。この作品はあなたが過去学んだこと、そしてこの先学ぶことにインスパイアされていると言います。このコンセプトへはどのようにたどり着いたのですか?

人生で経験することのほとんどは、輪を描くように、あらゆる繰り返しで出来ている。私たちは輪の一部。経験、感情だけでなく、地球、宇宙、世界をもって繋がっている。なんども同じことを繰り返すことの美しいところは、毎回過去から学んだことを活かすチャンスが与えられるということ。毎回違う風に挑むことで、一秒一秒を無駄にせず、新しい何かを学ぶことができる。

それはトラックにどのように反映されていますか?

それぞれの曲は、学びを手にしたことを歌にしている。自己発見だけでなく、普遍的に人間であることをテーマにしてるんだ。それは実際の経験から直接生まれたものでもあり、抽象的なものも、話の筋もない。正直で透過的と言えるかもしれないね。

何かを学ぶことで、もっともっと知ることがあると気付かされますよね。

その通り!開けたドアの先はまた違うドア、なんていうのは時に嫌な気持ちになるかもしれない。でもそれってとっても面白いことなんだ。

あなたが音楽に信じることはなんですか?

音楽は言語や理解を超えて、力強く感情を喚起させるもの。音楽はあらゆる人が楽しむことができる。

SHIPSのこれからを教えてください?日本ツアーは?

日本でツアーできたらいいね。君たちの自然へのリスペクトや地球とのつながりにとっても惹かれているんだ。ぜひ日本で音楽を鳴らしてみたいよ。

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Year End Interview: flau

Year End インタビューは、Lights + Musicが応援するレーベルの主催者に一年を振り返っていただく企画です。

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国内外問わず、音楽ファンを惹きつけて止まない、東京を拠点に置くレコードレーベル、flau。フォークやポップから実験的なテクノまで幅が広いリリースを展開しつつ、一貫して流れる繊細で上品な感性がflauのオリジナリティを構築している。今年はLights + Musicも彼らとBRRWDと一緒にパーティーを開催させて頂いた。今回はYear End InterviewではflauのオーナーでAusとして音楽活動も行うYasuhiko Fukuzonoに突撃。来年は記念すべき10周年を迎えるというflauに、2016年を振り返ってもらった。

Year End Interview: flau
By Alisa Yamasaki, December 31, 2016

国内・海外問わず、2016年一番印象に残ったリリースは何ですか?

Serpentwithfeetはビジュアルも含めてインパクトがありました。小鳥美術館、Asa-Chang & 巡礼、Theater 1、海外ではイ・ランとBeatrice Dillonをよく聴きました。

Flau内ではどうでしたか?

昨年末から台湾の室内楽アンサンブルCicadaのアルバムを2枚(「Ocean」「Farewell」)をリリース、来日ツアーを開催しました。今年最初のリリースはNYのシンガーソングライターPort St. Willow。ライブはできませんでしたが、日本にも度々来ては近況を話していました。ジェントリフィケーション、トランプ、ブルックリンに住んでいた友人たちと北部の田舎に移住し、新しく作ったスタジオの話など。

flauのアーティスト写真を数多く手がけているRepeat PatternとはTA-KUとの共同プロジェクトBRRWDのコンピレーションやsubmerseとのzineなどを一緒に作りました。それからsubmerseの新作、ブラジルのピアニストFabio CaramuruやスウェーデンのMolnbar av John。両者の来日ツアーも来年実現させたいです。またリイシューとしてraumからRobert Lippok、flauではMOTORO FAAMの作品を発表しました。

今年一年、Flauにとって何がありましたか?一番印象に残った出来事があれば教えてください。またレーベルを運営する上で新たな学びや発見はありましたか?

今年はここ数年で最もリリース、ツアーの数も少なかったのですが、海外フェスティバルでのブッキングやコンピレーションの選曲など、表立っていないところで面白い体験がたくさんありました。海外フェスでのブッキングではここ数年より一層クールジャパン的な音楽の異質性がクローズアップされている印象で、そこにどうレーベルとしてコミットしていくか、考えさせられることがありました。これまでリリースしてきた楽曲やアーティストをどのように育てていくか、というところに最近は興味があります。

今注目しているレーベルは何ですか?

いくつかの音楽サイトやbandcamp、soundcloudなどを通じて新しいレーベルを発見してはわくわくして、その時に作品を購入して、割とすぐに忘れてしまうことが増えました。近しい日本や海外のレーベルはいつもチェックしています。特にSweet Dreams Pressさんの活動にはいつも勇気付けられています。

東京だけでも数え切れないほどのマイクロジャンルがあります。その中でも、日本の音楽シーンで気になっているトレンドなどはありますか?

マイクロジャンルというのかわからないのですが、数え切れないその一つ一つの、まだ分化されていない、そもそもインターネットからは見えないローカルの動きだったりコミュニティだったり、もっと言えば各個人/集団内の変化自体に面白みを感じています。

Flauはレーベルとしてだけではなく、イベントキュレーターとしても日本の音楽シーンに大きな影響を与えていると思います。最近イベントを開催するにあたって、意識している事ってありますか?ライブならではの音楽の魅せ方について思い入れはありますか?

定期的に開催しているFOUNDLANDでいえば、できる限り静かでリラックスした環境で音楽を聴いてもらいたい、というのはあります。ディナーショーやBGMのような形にならず、常に音楽が中心にある形で、それぐらい力のある音楽の存在するイベントを作っていたいですね。

Flauでリリースしたい!と思うアーティストの作品にはどういう特徴がありますか。ここ数年でFlauのレーベルとしてのスタイルに変化はありましたか?

昔は完成された作品から入ることが多かったのですが、最近は未完成でも個性や良い意味での手癖が際立っているものに心が動かされることが多いです。それをどう筋道を立ててパッケージしていくか、社会との接点、入り口の幅をどれくらい作っていくか、というところをアーティストと一緒に考えていくのは楽しい作業です。やはりレーベルを始めた当初と趣向も少しつづ変わっていますが、最近はアジアや日本、ドメスティックなアーティストをできる限り発信したいと考えています。

Flauの個性はサウンドだけではなく、ジャケットなどのアートワークから成り立つ世界観にあると思います。ジャケットなどを手がけるアーティスト・デザイナーの方は福園さん自身が選ばれてますか?アート探しって、音楽探しに似てますか?

自分の方で選んでいますが、アーティストから指定があることも多く、レーベルのカラーに合致するもの、広げてくれそうなものはできるだけ取り入れています。自分には感覚的な判断しかないのですが、flauの猫を描いてくれた三宅瑠人氏のセンスは全面的に信頼していて、かなりの作品のアートワークを手がけてもらっている他、色々と話すことが多いです。音楽もそうですが、変にかっこよすぎたり奇をてらったりするものではなく、確かな上品さ、普遍性を持ちつつ、その上で遊べているものが理想的ですね。

日本のアーティストにとって、2016年は海外でも活躍できた年だと思いますか?

オルタナティブなシーンで海外で活躍されている方々は今も昔もたくさんいらっしゃると思いますが、メジャーな日本の音楽もすごい勢いで浸透しているように感じます。また、インターネットの力で歴史の縦軸よりも現在の文脈が重要になってきている印象があり、そういった意味では日本のアンビエント/ニューエイジの過去作品もこれからどんどん掘り起こされていくのではないでしょうか。

2017年、アーティストとして、そしてレーベルとしての目標はありますか?

来年はイギリスのハープ奏者のEmma Gatrill、Minimal Waveからの再発が話題となったTomo AkikawabayaによるプロジェクトThe Future Eveとロバート・ワイアットのコラボレーション作品、NoahやHenning Schmiedtの新しいプロジェクトなどたくさんのリリースがすでに決まっています。また、先述したようにもっとローカルな、小さなコミュニティに目を向けていきたいと思っています。日本人のアーティストのリリースが増えると思います。

来年は10周年目を迎えるとのことですが、意気込みがあればおしえてください。

次の10年も続けられるように節目の10年を大切に使っていきたいと思います。新しい才能は常に探していますので、ぜひデモを送ってみてください!

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Interview: LANKS

ivanhoe shot 1オーストラリアはメルボルンを拠点に活動するマルチ・インストゥルメンタリストでありシンガーソングライターLANKSが通算3枚目のEPとなる『Viet Rose EP』をリリース。共同プロデューサーとしてChet FakerOscar key Sungなどの仕事で知られるメルボルンの音楽シーンにおいて裏ボス的存在感を放つ敏腕プロデューサーAndrei Ereminを迎えた今作。先行シングル”Golden Age”, “Holla”のカラフルで情緒あふれたポップから、Vaporwaveの領域にまで近づいた”Sometimes”,そしてRadioheadのバラードのような寂寥感をもつ”Kyneton”まで、今までのLANKSの集大成ともいうべき傑作に仕上がっています。

レーベルも、ハイプも、多大な制作費も無しに、自分だけの力でここまで上り詰めたLANKS。彼が一体何者なのか、音楽に対してどのような感情を抱いているのか、そしてクリエイティビティとの戦い方など、興味深い話をたくさん伺うことができました。

Interview: LANKS
By Satoru ‘Teshi’ Teshima, October 16, 2016

LANKSは何者?
LANKSは僕のこと。アーティストとしての人格であり、旅の一環。僕の本当の名前を知らない人も多いよ。そのほうが僕っていう感じがする。実生活ではバランスのとれた生き方を目してるけど、LANKSでは深く思想や感情について探求しようとしている。

どんな曲があなたのパーソナリティーを反映していますか?
自分の曲であれば”Holla”が僕という人間を一番表現している思う。エモーショナルでイキが良く、あらゆるレイヤー、セクション、アイディアがごっちゃ混ぜになって、一つの面白いカオスを生み出しているんだ。僕はそういう感じってことかな。他の人の曲であれば、もしかしたらRadioheadの『アムニージアック』に収録の”You And Whose Army?”がベストかもしれない。当たり前の事を疑問に思ったり、それをぶち壊そうとするのが好きなんだ。この曲はそんなメッセージをほんのり刻んでる気がする。

子供の頃から音楽好きだったのですか?
姉と僕は子供の時からずっと一緒に音楽を学んできた。彼女はトロンボーンとキーボードを、僕はギターとフルートを。ずっと音楽を一緒にやってきたし、Victorian College of Arts (美大)でジャズも勉強したんだ。音楽一家でね、いつもいっしょにジャムセッションを行ったり、何よりも音楽の楽しくてクリエイティブな面を経験しながら育った。僕の従兄弟もミュージシャンで、Ry X (The Acid, Howlingも)という名前で活躍してるよ。

初めてオンラインに自分の音楽をアップした時は何歳だったか覚えていますか?どんなサウンドでしたか?
いつも何かを作っていたから、楽器を手にした瞬間からすぐに曲を作り始めたよ。12歳の時に初めて書いた曲をどうやって演奏するか、まだ完璧に覚えてる。それが初めてアップした曲かは覚えてないけれど、10代の頃はたくさんの曲をMyspaceにあげてた。Soundcloudのいろんなアカウントにランダムにあげた曲やアイディアはおそらく100曲くらいある。

東京からはメルボルンの音楽シーンのことはよく分かりません。メルボルンのミュージックシーンやコミュニティについて教えてくれますか?
ここのミュージックシーンは素晴らしいよ!サポートしてくれる人も多いし、クリエイティブでタレントに溢れた人たちはみんな一生懸命制作に努めていて、一緒に成長している感じなんだ。Kllo, Hayden Calnin, Woodes, Big Scary, Andrei Ereminなんかをチェックしてみて!いま、メルボルンのクリエイティブなミュージックシーンが世界中で広がっているのを感じてる。これからどんどん面白くなるはずだよ。

ホームスタジオがあるとお聞きしました。セットアップ内容を教えてください。
ピアノにギター、フルート、マイク、そしてラップトップ。かなりミニマルなセッティングにしてる。もっと色々足したいんだけど、自分に制限を与えて制作するのも好きだから。プラグインはひとつだけ。同じセットアップで3つのEPを作ったんだけど、かなり楽しかったよ。少ないセットアップでどれだけクリエイティブになれるかってチャレンジがあったから。今回はAndrei Ereminがプロデュース、ミックスとマスタリングを手助けしてくれて、曲の魅力をさらに引き出してくれた。

どれくらいの頻度で作曲をしているのですか?
なるべく毎日を心がけている。ツアー中は少ししか時間がさけないけど、なるべく何か作るようにはしているんだ。道中は手こずることが多いんだけど、だらけてても何も生まれない。心をオープンに、前を見据えて、自分を問い詰めるメソッドが、作曲の上で今の所一番プロダクティブ。

アイディアがまったく思い浮かばなかったり、やりたいことが多すぎたりすると、制作において行き詰ることがあると思います。どのようにして壁をぶち破りますか?
クリエイティビティも作曲も、どれも問題を解決していくことから始まる。同じところに立っていては、どんどん深みにはまっていくだけで、何も変わらない。もっと心をオープンにして再び立ち向かうことで、僕の制作へのアプローチもよりよいモノになってきたと思う。何時間も時間をかけることは問題じゃないよ。思いついたアイディアがうまくフィットしなくても大丈夫。自分が本当にいいと思うものに行き着くには時間を要するものだし、だからもっともっと時間をかけて追求していけばいい。

困難にぶちあたったら、散歩にでも出ればいいし、別の楽器を使って書いてみるのもいい。偶然性を使ってみるのも(メモにアイディアをいっぱい書いて、帽子からそれを引いてみるとか)、ギターの弦を一本しか使わないとか、ピアノで指2本しか使わないとか色々方法はあるはず。脳が当たり前だと思っている自然なパターンを壊す。自然体から抜け出すことで、無限の可能性が広がる。

あなたの音楽は生音とプログラミングされたサウンドが程よいバランスでミックスされています。サウンドに重点を置いて考えた時、作曲にどのように取り組んでいますか?
周りにあるもので音を作り出し、サウンドのパレットを仕上げていく。いまピアノが特に気に入っているけど、ギターとピアノは子供の時からずっと弾いているから、この三つで実験することが多いかな。自分にとって普通でない音を立てるのが好きなんだ。それが僕が追い求めているサウンドで、僕をエキサイティングな気持ちにさせてくれる。コンピューターを使った作曲はまるで織物をしているようで、多くの時間が必要。ものづくりのプロセスって楽しいよね。

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あなたの祖母が最近のリリースでアートワークを担当しているようですね。このコラボレーションはどのように始まったのですか?
おばあちゃんは素晴らしいビジュアルアーティストで、妹の21歳の誕生日のタトゥーをデザインしたんだよ。心の中でいつも彼女とコラボレーションをしてみたいと思っていた。今年までは僕のルームメートで親友のWill Devereuxが、作品のアートワークとデザインワークを担当してくれていたんだけど、もし彼とおばあちゃんを合わせた面白いなと。彼がまるでミクシングエンジニアのように彼女のイラストにちょっとずつ手を加えていった。ずっとおばあちゃんの作品の大ファンだったし、この経験をシェアすることができて本当に嬉しい。僕のアーティストとしての人生がどうなっても、友達や家族とのコラボレーションはずっと大事にしていきたいし、やっぱり素敵な人々との仕事は楽しいものだから。

新作EPのタイトル『Viet Rose』に込められた意味を教えてください。
Viet Roseはメルボルンにある僕のお気に入りのラクサレストラン。実はそこのすぐ近くに住んでいて、僕の過去の人生をずっと見てきた存在なんだ。$10のベジタリアンラクサが僕を生き長らえさせてくれた。僕は100%インディペンデントなアーティストだからチャレンジも多い。ここ2年でEPを3枚仕上げ、多くのサポートツアーも行った。でも究極的に、それは本当に自分がやりたい音楽をリリースできるということで、その経験からいろいろなことを学ぶことができた。もし今レーベルから何か音楽をリリースすることになっても、その理由がすぐにわかるし、先に学んでおいで全く損はないことなんだ。

Facebook, Snapchat, Instagram, TwitterとSNSを活用してますね。ファンとの関係づくりにどれくらい役立っていますか?
とっても!僕はファンと友達になるようにしているんだ。ソーシャルメディアを通じて連絡を取り合うことができるし、人生を共有できる。ソーシャルメディアにも欠点はある。でも利点のほうが多い。ファン層をコントロールする「仲介者」を取り除いてくれるしね。じゃあ自分一人になったときどうすればいいか。音楽で人とつながるように、ファンと関係性を築き上げることができるかが、チャレンジなんだ。その点で、インターネットは僕たちに力を与えてくれたと思う。

テクノロジーの黄金時代に生きる私たち。まるで全てが手の届くところにあるような、そんな世界です。人々の音楽への取り組み方はどのように変わったと思いますか?
テクノロジーが物事を変えることに対して、僕はシニカルな気持ちでいる。人間の本質は変わってないと思うよ。テクノロジーの進歩の前に、僕らは感情を持った生き物だってこと。テクノロジーがもたらしたのは、みんながベッドルームで曲を完成させられるようになったこと。しかも自分の裁量で、静かな場所で自分たちのスキルを磨くことができる。特に注目を浴びる前に、まだ充分に自信が無くて、いろいろ試したいときとか。コンピューターが現れる前にも、昔から人々は家で音楽を作っていた。一番大きな違いは様々なチャンネル(ソーシャルメディア、サウンドクラウド、インターネット)が、音楽好きやリスナーへのリーチを助けてくれること。しかも世界のどこからでも。

自分の人生を映画タイトルに比較してみてください。
「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」ー僕の本当の名前はウィルといって、常に新しい情報や知識を追い求めてる。新しい経験に心を惹かれるし、新しいモノにはいつだって飛びつく。自分のことを天才だなんて思ってないけど、一生懸命に何かを取り組み、追求し、我慢強くあることが大事だと思うんだ。

最後に、冷蔵庫にペンギンがいたらどうしますか?
ずっと抱きしめ続ける。

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LANKSの『Viet Rose EP』はただいま発売中。日本からはiTunesBandcampで購入することができます。

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Interview: Port St. Willow

 (3)NYのマルチインストゥルメンタリストNicholas Principeによるプロジェクト、Port St. Willowが、ブライアン・イーノに絶賛された2012年の傑作『Holiday』に続く新作『Syncope』を日本のflauから今月の27日にリリース。今作は自身がインスピレーションを受けたというTalk Talkの後期アルバムやThese New Puritansの『Field Of Reeds』と共振するスロウコアバンドサウンドを展開しています。また『アイディアが生まれた瞬間を捉える』ことをコンセプトにし、インプロビゼーション(即興演奏)にフォーカス。ちいさな誤りやノイズもそのままに、ポストプロダクションを排するというアプローチをとることで、独特の緊張感やそこから生まれる人間味を残さずパッケージしています。耳をすませば済ますほど、遥か遠くで息をする、ちいさな音の数々に出会うはずです。

今回Lights + Musicは新作アルバム『Syncope』のコンセプト、インプロビゼーションに惹かれる理由、タイトルの秘密などたっぷりお話をお伺いすることができました。インタビュー後にはアルバムの一部の楽曲を公開中。さらに深化するサウンドをぜひ目撃してください。

Interview: Port St. Willow
By Satoru ‘Teshi’ Teshima, January 30, 2016

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Focus: Semi Precious

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ロンドンのプロデューサーGuy BaronによるソロプロジェクトSemi Precious。The Guardian, DIYやThe Line Of Best Fitから賞賛を受けたデビューEPに続いて、今年7月Matthew Herbertをプロダクション、ミックスに迎えた新作EP『When We Talk』をリリース。ミニマリズムを極めた彼のソングライティングは美しいメロディーと繊細なサウンドが際立ち、EPを包み込む「嘘の誠実、曖昧な愛情」をテーマにしたメッセージが胸に真っ直ぐに突き刺さります。今回Lights + MusicはメールインタビューにてSemi Preciousのミニマリズムへのこだわり、Matthew Herbertのこと、そして彼が創業メンバーでもあるロンドンの新鋭レーベルSquareglassについて詳しくお話し伺いました。

Focus: Semi Precious
By Satoru ‘Teshi’ Teshima, August 30, 2015

自身の音楽を3つの言葉で表現してください。

「実験的な」「ベッドルーム」「ポップ」

音楽制作を始めようと思ったきっかけは何ですか?

長い間シンガーとして活動していたのですが、実際に作曲を始めたのはつい数年前からです。キーボードを使った伝統的な作曲もできるのですが、すぐに飽きてしまいました。それを考えると、本当に作曲を始めたのはサンプリングを使った実験を始めてからだと思います。サンプリングを使い始めたとき、作曲工程の中に強烈に本能的で、面白いものを感じました。それが僕のクリエイティビティを本格的に起動させたんです。

ミニマリズムは制限ありきです。あなたのソングライティングは、意図的にあらゆるものに縛られていますが、あなたがミニマリズムに惹かれる理由を教えてください。

選択肢が多すぎると困ってしまいます。僕は自分の作曲を簡素で凝縮されたものであると考えていて、物事が”オーガニック”に発達するのが良いことだと思っています。それはまるであらゆるものが一つ一つ明確で本質的なアイデンティティを持っているようなもの。僕の音楽は孤独や疎外感をテーマにしていて、それが音楽のまばらさや反射性を反映しているのかもしれません。僕の小さなベッドルームにあるミニマルなレコーディングセットも影響してます音楽はある意味そういうものであるべきだと思います。正面からつきつけてくる”ビッグ”なものより。

『When We Talk EP』は『嘘の誠実』をテーマにしています。その点について詳しく教えてくれますか?また何故そのような類の愛情を深堀りしようと思ったのですか?

情熱や愛情というのは曖昧で捉えどころの無いものだと感じていて、その複雑性を伝えようと思いました。このEPはコミュニケーション不足など、様々な理由から発生する「満たすことができない愛情」をテーマにしています。僕は満足できないもの、遠く離れていて、壊れてしまったものからよくインスピレーションを受けています。

Matthew Herbertとの仕事はいかがでしたか?

14歳の頃からMatthew Herbertのファンでした。本当にインスピレーションをあたえてくれる人で、何度も何度も彼の作品を聴き返し、毎回新しい発見がありました。この作品で彼のミックスとプロダクションの手法を目にすることができて大変光栄でしたし、嬉しかったです。

あなたは先進的なアーティストを集めた音楽レーベルSquareglassのレーベル創始者の一人でもありますね。Squareglassが他のレーベルと違うところは何ですか?

まず、僕たちはみんなとても近い友達で、伝統的な考え方で言う単なる「コマーシャル」なレーベルではありません。お互い信頼しあっていますし、コレクティブ(共同体)ならではの”セーフティ・ネット”があります。そこでは音楽的な実験ができ、自分のスタイルに自信を持ち、実践的にも創造性においても一人一人を応援しあうことができます。最近のシーンでは、特に小さな環境でレコーディングするベッドルームプロデューサーにとって、コレクティブは重要なものだと思います。

一番コラボレーションしてみたいアーティストは誰ですか?

Burialの音楽にとても影響を受けていて、彼とコラボレーションできたら最高ですね。”Rival Dealer”は真のマスターピース。エレクトロミュージックの境界線をあらゆる点で新たに定義付けた作品だと思います。

最後にSemi Preciousのこれからを教えてください。

バンドと一緒にライブをいくつかこなして、来年にはちょっとだけ今回よりも長く、コンセプト性が強い作品をリリースする予定です。

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『When We Talk EP』は現在発売中。BandcampやiTunesから購入可能です。

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Interview: Architecture In Helsinki

オーストラリアで最も中毒性があり、愛されているポップバンドArchitecture In Helsinkiが待望の5thアルバム『Now + 4EVA』をリリース。”In The Future,”、”Dream A Little Crazy”、”I Might Survive”等のキラーチューンをシングルとして立て続けにリリース。バンド史上最もカラフルで、丁寧に仕上げられた作品となりました。今回Lights + Musicでは友達サイト、フランスのインターネットラジオTeez.fmが行ったインタビューを転載。今作でのバンドの心境の変化と前作との繋がり、自己プロデュースの困難などが明らかに…。

Interview: Architecture In Helsinki
By Thierry Jaussaud
Translation by Satoru Teshima
In association with Teez.fm

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Interview: CEO

Eric Berglundは変身を経て成長するようだ。ちょっと前まではスウェディッシュ・ポップグループThe Tough Allianceの野球のバッドを振り回す、ガラスの瞳を持ったフーリガンだったし、気がつけば秘密主義的に口を閉ざした、大麻の葉がプリントされたTシャツを300ドルで売っているようなヨーテボリのインディー・レーベルSincerely Yoursのレーベルを経営していたり、続いてはカシミアのセーターを着てロザリオ(数珠)を身につけたキャラクターをCEOの”Come With Me”のビデオで演じていたりする。高熱時に見る悪夢の中、となりのトトロの人形にしがみつきながら。

しかし、彼は人々を困惑させるような活動を続けながら、また時にヨーテボリの音楽が問題的になり得るように(2007年に彼がThe Tough Allaianceの『New Chance EP』でサンプリングしたイスラム教の礼拝の呼びかけはイスラム教コミュニティにとってあまり喜ばしくなかったことだろう)、彼の作品に対する情熱に疑いようはない。われわれはEricとEメールを通じて、男性性、矛盾を愛すること、なぜ未来は「クソみたいにバカバカしい」のか聞いてみた。インタビューの前半は姉妹サイトPublic Rhythmにて公開されている。こちらもチェック

Interview: CEO
Interview by Brendan Arnott Mar. 26, 2014
Translation by Satoru Teshima

セカンドアルバムの出来はどう感じてる?

かなり大満足だよ。これからが楽しみだけど、ちょっと緊張もしてる。とても自由な気分だけど、でも全然自由じゃない。走ってるみたい!

現代的な英語の使い方だと、CEOっていうのはとてもダイナミックな男性的パワーを連想させるんだけど、”Whorehouse”のビデオでは花の飾り物を頭につけて、短いズボンを穿いて、カメラにキスを投げかけてるよね。あなたは自身が差し出している男らしさのイメージをどのようにナビゲートしているのかな。あなたにとって男らしいってどういうことなんだろう。

えーと、そういう風に物事を考えたりはあまりしないんだよね。固定概念は生きている中であらゆるところにあるし、僕もそれに影響されているし、物事を感じたり、自分が感じたことを自然に具体化させてる。でも僕は一般的なことについての理屈なんて、世界をもっと良い場所に変えることなんか出来ないと思ってる。他の人もビデオについて聞いてきたんだ。僕が性的ステレオタイプをもてあそんでいるんじゃないかって。それでちょっと考えて、自分がもてあそぶことが出来るのは自分だけだって気づいたんだ。僕はただ(心を)解放して、自分が感じたこと全てをやってみて、「なぜだ?」って自分に問いかけず、心の奥を覗いてみたんだ。とにかく全てを表現したかった。なんの制限も無しに。これが僕の普段のナビゲーション・システム。心の中の感情を信じること。アートは、君が自分のやっていることに対し「なぜ?」と問いかけることで真実になるんだ。その答えが自分のアートに影響しているのには間違いないのだから。

僕にとって男らしさとは無神経にならずに男らしくあること。信じられないかもしれないけど、男は恐れるべき存在にだってなれるんだよ。僕は自分が以前から相対性に非常に惹かれることに気がついたんだ。時々自分の居場所が無いように感じる。見たところ正反対のものにあんまり共鳴できないからなんだ。それっておかしいかな?僕はどこにも居場所がないのかな?それともあらゆる場所に所属しているのかな?

“OMG”というトラックはゴスペルを思わせる、Moodymannのアルバムなんかで流れているみたいなサンプルを使ってるね。スピリチュアリティ(精神性)があなたの作品のなかで一貫したテーマとして流れているみたいだけど、どういう宗派からインスピレーションを得ているのかな。

全てさ。本質は全て一緒。僕は誰がどういう人物か、何を信じていているか決めることを信頼してないんだ。ものを分別することも、境界線も信じてない。自由であり、流れるような存在であることを信じてる。ワンダーランドの中では全てがひとつのものなんだ。

2010年にあなたは世界はいままで「恐ろしい混沌。。。娼婦の館(a whore house)』だったと言っていたね。4年経った今、”Whorehouse”という言葉が作品の重要なキーとして戻ってきた。それはどうしてなんだろう。

それは僕がceoという存在ある全ての側面を表現したかったから。そして僕はいまだに時々Whorehouseの中でさまよってる。まだ自分の中のエゴが自分自身やその他の人々を売買しているんじゃないかって感じてるんだ。時には他の人が僕を買うことがある。それでお互いの人生をむちゃくちゃにしあう。時々ね。2010年の頃、僕はスピリチュアルな啓示にとても圧倒されていて、絶対にもう迷ったりすることが無いんだって信じてたけど、そんなにシンプルなもんじゃないんだよね。あらゆる方向から自分が信じているものを現実化できるようになるのには、とてもたくさんの時間を要するんだ。

The Tough Allianceはニヒルな自虐の要素があったよね。”Make It Happen”のビデオであなたは最後バスタブに入って、別の世界にいるみたいに目を光らせてた。ceoのEric Burglandはそのときとは別の人間?

はは、うん。あのキッドは全く別のアニマルだよ。その時の僕はとても不安で、同時にとても決意が固かった。とてもセンシティブで、同時にとても破壊的だった。最近はもっと自分のやっていることに対し意識的になれてるかな。でも時々ね、あのときの小さな愚か者が突然目の前にあらわれて、気づいたらバスタブの中で目を光らせて、何かよからぬことを考えてる自分がそこにいるんだ。でもそれもそんなに長くは続かなくなった。

ライブや音楽制作で生活できる?一度でもそれが心配になったことはある?

うん、この10年は音楽だけで生活出来るくらい幸運だった。でもまだ将来のことは心配になるよ。生活のためにアートは作りたくないんだ。上司の存在とか何時間も働かなきゃいけないのが嫌だからって理由でアートを作りたくない。自分の心が真にやらないといけないと感じている、そういう理由で、アートを作りたいんだ。でもかなり空しい考えだよね。もし自分の心が必要と感じなかったら、きっと別の方法を見つけるだろうから。将来を心配するのはクソみたいにばかばかしいよ。

僕は矛盾を見せることはとても美しいと思う。

感情や感覚を音楽に関わらせて語ると、そこに矛盾は生まれるものだと思う?あなたは矛盾を受け入れる?

YES! みんな自分自身をたっくさん矛盾させてる。けどみんなそれを隠すためのことをなんでもやろうとするんだ。矛盾を恐れてる。矛盾を避けるために自分たちの世界に制限やルールを作ってるように見える。それってむっちゃつまらないし、クソみたいに不誠実だよ。僕は矛盾を見せることはとても美しいと思う。それはリアルなものだから。人間であること自体、多くにおいて相矛盾しているものなんだ。みんな人生ムチャクチャだけどさ、大抵の場合ナイスと思ったことしか表現しない。考え方、感じ方、振る舞い方が協調することなんてほとんどないんだ。でもそれで良いんだよ。それに気づき、受け入れることで完全なものに、ピュアな存在に一歩近づくことができる。

制作についてだけど、今作ではもっと厳しかったり、負担になったり、心地悪かったり、普通でないようなことに挑んでみようと思った?配当は奮闘が報われるようなものだった?

うん、とってもね。今回はもっと自分の力で制作しようと決めていたんだ。また心配を感じたり、作品から楽しみや自己表現の安堵以外のものを得ようと思った時は手を止めるようにした。だから制作に取りかかることが出来ないことが多くて、そういう時は自分の姿を鏡でみることにした。それはとてもつらいことだけど、同時に報われることもとても多かった。本当につらいことだったんだ、でもすごくやってよかった。自分のやったことに対し今とても幸せだよ。作品の出来がとても嬉しいってわけじゃなくて、自分がやると決めたことが出来たことや、そこから僕が導かれた場所に対し、自分を誇りに思っているってことなんだ。

ceoの最新作『Wonderland』はSincerely Yours/Modularより、日本からはP-Vine, Tugboat Recordsから発売中です。(Amazon), (iTunes (JP))

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Interview: Cuushe

Mayuko HitotsuyanagiがCuushe名義で送りだす音楽は、その姿をドリームポップとして明白に現している。2013年リリースの最新作『Butterfly Case』では、アンビエント・テクノ、シンセポップ、J-pop、そしてチルウェイブが描き出されている。そのなかで、彼女の風のように流れる囁き声、繊細でかすみがかったギターサウンド、そしてシンセのテキスチャーが、彼女の音楽を初期4AD所属アーティストから始まったドリームポップの伝統に繋げている。文字通り、彼女の音楽は自身が見た複雑な夢を(彼女が半分冗談で言う所の)『エクスペリメンタルJ-POP』というフィルターを通じて表現しているのだ。彼女は今の成功に満足すること無く、自身が所属するflauのメンバー、ジュリア・ホルター、ブルー・ハワイから、ツアーをともにしたGrouperなど、様々なコラボレーションを夢見ている。

われわれはCussheと新作『Butterfly Case』の制作について、彼女がいままでに経験した場所や精神状態、過去、現在そして未来について聞くことができた。

Interview: Cuushe
By Maxwell Weigel, Feb 11, 2014
Translation by Satoru “Teshi” Teshima

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Interview: Predawn

Photo by Takanori Kuroda

木漏れ日のように穏やかで優しく、それでいて凛とした佇まいを感じさせる女性シンガー・ソングライター、Predawnこと清水美和子が、7曲入りミニ・アルバム『手のなかの鳥』からおよそ3年ぶりとなるファースト・フル・アルバム『A Golden Wheel』をリリースした。すでにライヴでは何度も披露している、ファンにとってはお馴染みの曲たちが様々な楽器やSEによって彩られ、新たな生命を吹き込まれて並んでいる。しかも、全ての作詞作曲はもちろん、楽器演奏からレコーディング、ミックスに至るまで全て1人でおこなったというのだから、その類稀なる才能には驚かされるばかりだ。

彼女の曲はよく、「癒し」という言葉で語られることが多い。しかし、「絶望」の中から「希望」の光を見出すような歌詞の世界や、心のひだにしみわたるメロディそして歌声にはむしろ、ヒリヒリとした「痛み」を伴っているように思う。それは、しばしば比較されるノラ・ジョーンズよりは、彼女がフェイヴァリット・アーティストとして挙げているスパークルホースことマーク・リンカス(2010年に自殺)に近いものを感じるのは筆者だけではないはずだ。

聴き手の「悲しみ」を包み込むのではなく、そっと寄り添い、優しい眼差しを投げかけてくれる全11曲。6月30日、新代田FEVERでのワンマンライヴを控える彼女に、そんな新作について語ってもらった。

Interview: Predawn
By 黒田隆憲, April 28, 2013

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Interview: Diamond Rings

Photo by Norman Wong

そのイメージとサウンドをして、Diamond Ringsはむこうみずで、ギラギラした原色をあやつるアーティストだ。カナダはトロントを拠点に活動する性の形に囚われないエレクトロ吟遊詩人、John O’reganによるソロプロジェクト、Diamond Ringsは躍動感に溢れ、80年代の色香を持つシンセポップを作り出す。ダンサブルであり、同時にチャレンジ精神がある。Diamond Ringsが初めて人々の意識に現れたのは、YouTubeから口コミで広がった2009年のミュージックビデオ集だ。それから彼はRobynとツアーに出て、(アメリカの老舗トークショー) David Lettermanに出演。大衆に「両性具有」はヒップなものだと見せつけた。

196cmの身長とトレードマーク的なバリトンボイス、エルフのようなイケてる見た目とド派手な格好 (グリッターまみれ)を持ち、今のミュージック・シーンで存在感を見せつける。われわれはインターネット・センセーションである彼とファッション、ジェンダー、そして2012年にリリースされた新作『Free Dimensional』について語り合った。

Interview: Diamond Rings
By Ben Landau, April 6, 2013
Translation by Satoru Teshima

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