Interview: S O H N


Photo Credit: Christian Pitschl

S O H N (ソン)はロンドン出身のエレクトロ・プロデューサー。現在はオーストリアの首都、ウィーンを拠点に音楽制作を行っている。彼のダークで、静かな狂気が蠢くソウルフルな歌は、ロンドンの喧噪とウィーンの穏やかさから生まれたという。

先行してサウンドクラウド上に発表された”Oscillate”と”Warnings”に続き、新鋭のレコード・レーベル、AESOP(イソップ)から今月リリースされたシングル『The Wheel』はピッチフォークを初め、世界中のメディアやブログでとりあげられた。

一週間前に僕は死んだ。何も残っていない。」『The Wheel』はこの痛切な一言で始まる。真っ暗な「空間」の中に漂うチョップアップされたパラノイアックなボーカルサンプル。そこへ人間的な温かさに溢れたアナログのドラムサウンドと、同郷のJamie WoonやJames Blakeを思い起こさせるエモーショナルなボーカルが姿を現す。

今回Lights + MusicはS O H Nにメールでインタビューする機会を得た。ロンドンとウィーンでの生活が彼に与えた影響や、インスピレーション、彼と音楽の関係性など面白いお話を聞くことができた。世界が注目するS O H Nの音楽に是非一度耳を傾けてみてほしい。

Interview: S O H N

L+M: S O H Nの音楽を知らない人のために、S O H Nについて教えていただけますか?

ワオ、いきなり難しい質問だね…。えーと、僕はエレクトロニック・ミュージック・プロデューサーでありシンガー。ロンドン出身だけどウィーンでたくさん曲を書いてる。僕の音楽は音と音の間の空間がベースになってる。

L+M: あなたと音楽との関係を教えてください。どのように始まったのですか?

「音楽は自分のことを表現するツール」っていうのがベストな答えかな。小さい頃からそうだった。7歳の頃にギターを習い始めて、その他の楽器は全て独学だよ。

L+M:ウィーンで多くの時間を過ごしているようですが、何があなたをその場所へ引き戻すのですか?その環境は音楽にどのように影響していますか?

そうだね、今は実際にウィーンに住んでる。ハイクオリティな生活がある素晴らしい街で、ここに辿り着けてラッキーだった。一日のほとんどが穏やかに過ぎて行く。そこがウィーンとロンドンの違いで、それが頻繁に僕の音楽の材料になってる。

L+M: あなたの音楽が挑むものは何ですか?歌詞など何か決まったテーマがあるのでしょうか。

実際に歌詞に決まったテーマがある訳ではないけど、音楽的には「隔離」と「空間」にフォーカスを置いているよ。

L+M: あるインタビューであなたは「エレクトロニックの楽器にたまたま虜になってしまった」とおっしゃっていましたが、何故それに惹かれるのだと思いますか?

実は自分でもよく分かっていないんだ。シンセサイザーの楽器には何か暖かさがあって、それがどの生楽器よりも僕の胸に響いてくるんだよね。シンセには深みがあって、それが僕をわくわくさせるし、その深さをいつか完璧に理解できるかわかんないけど、それが僕に創造的自由をいっぱい与えてくれるんだ。

L+M: 「ダーク」という言葉があなたの音楽を表現する時によく使われていますが、あなたの音楽の中にはいくつかの「光」があると思います。そのバランスをどのように操作しているのですか?

それは僕でなくリスナーがすることだよ。

L+M: ミュージシャンに限らず、刺激を受けるアーティストはいますか?

たくさん。理由は様々だけれど、頑固強く自分自身の道を確実に進み続けるアーティストにインスパイアされる。

L+M: 自分以外の音楽を聴いたり集めたりはしますか?

たくさんとは言えないけど、最近は予算以上にレコードを買うようになったね。去年くらいに素晴らしいアーティストが何人か登場したし、僕がすごく気に入ったのも多かったから。

L+M: 今年起こった出来事で一番印象的だったことは何ですか?

S O H Nの活動で? リラックスした形で、僕自身のアートが自然に生まれるようにしたことで、たくさんの人々と繋がることが出来たこと。

L+M: 最後に秋にオススメの映画を教えてください。

ちょうど素晴らしいダークコメディを見たところなんだ。イケアのような、素晴らしいけれど変わり映えのない世界に一人残されてしまった男の話。ノルウェイの映画で『Bysomme Mannen (The Bothersome Man)』という名前だよ。

The Wheel EPはiTunesで購入可能。AESOPのサイトでも販売中です。

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おまけ…
休みの日に作ったというラナ・デル・レイの“Ride”のリミックスも逸品なので是非聴いてみて。

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