Interview: Pure Bathing Culture

Pure Bathing CultureはSarah Versprille と Daniel Hindman によるドリームポップデュオ。2009年にブルックリンで結成。その後ポートランドに活動の拠点を移し、The Shinsのメンバーとして活動するRichard Swiftのプロデューサーに迎え、初のEP『Pure Bathing Culture』をリリース。Fleet FoxesのSean Pecknoldが監督を務めた”Ivory Coast”のビデオは去年様々な音楽サイトのベストビデオとして選出されました。

今回Lights + Musicはそんな二人にメールインタビューする機会を得ることが出来ました。二人の出会い、ポートランドへの思い、今のインターネットの音楽試聴環境についての切実な意見など、ディープな話をたくさん伺いました。

Interview: Pure Bathing Culture
By Teshi, January 4, 2013

まず二人の出会いを教えてください。

カレッジで出会ったの。実は一年生のオリエンテーションの時に。

「Pure Bathing Culture」というバンド名にはどこかスピリチュアルな響きがありますね。この名前は何が元になっているのですか?

ダンの兄弟が建築の修士号を獲得するためにスイスで留学しているの。彼がダンにテルメ・ヴァルズホテルのスパで体験した出来事を話したことがあってね。彼は一日中スパのセッションで様々なミネラル入りのプールに入ったんだけど、最後が「Pure Bathing Culture (ピュアな水浴び文化)」という名前のセッションだった。それは色々なプールを完璧な沈黙の中歩くというものだったの。私たちは水浴び文化が持つスピリチュアリティと美学的思想、そしてその文化が発生する場所にインスパイアされたわ。もちろんそれは私たちにとって今言ったもの以上に大切なものとなったのだけど、ちょっと説明するのは難しいかな。

ポートランドはアメリカのアートの震源地として重要な場所だということを良く耳にします。果たしてポートランドは何が特別なのでしょう。必ずしも『Portlandia※』で映し出される姿そのものじゃありませんよね。

ハハ!『ポートランド』とはちょっと違うよ。でも、とってもスペシャルな街だということは変わらないわ。驚くほど美しい所。街を包む森、山、そして海岸線はどれも素晴らしいし、私たちのインスピレーションの基になってる。遊ぶのも食べに行く場所も困らないわ。でも一番大事なのは、ポートランドは私たちにクリエイティブになるための時間とスペースを与えてくれたということ。

※『Portlandia』はアメリカのテレビ局IFC制作のポートランドを舞台にしたコメディ・スケッチ。主演はSleater-Kinney/Wild FlagのCarrie BrownsteinとSaturday Night LiveのFred Armisen。Joanna NewsomやAimee Mann、Johnny Marrがカメオ出演するシュールなショー。シーズン3が今年公開予定。

ではお気に入りの場所を教えてくれますか?

森林公園、動物園、ウィスキー・ソーダー・ラウンジ。

作曲の際、二人のコラボレーションはどのように行われるのですか?

大抵はリフやコード進行、歌詞の一部のような、シンプルなアイディアから発進する。何か決まったサウンドが道を開いてくれることもある。それから二人でその曲の全貌がどのようなものになるかイメージするの。制作の行程は作詞、作曲の両方の点で大いに共同作業が行われるわ。

歌詞の語り口のポイントはどこから見つけ出すのですか?なにか決まったインスピレーションがあるのですか?

決まったインスピレーションの源があるわけではないけど、歌詞のアイディアの元となるのは私たちのパーソナルな体験から来ているの。苦痛、損失、成長、そして愛。時には二人がずっと考えていたあるフレーズを曲として具体化することもある。

あなた達が共感を感じるアーティストやグループはいますか?

多くのアーティストが私たちをインスパイアするわ。ロイ・モントゴメリー、ブルー・ナイル、フリートウッド・マック、ドゥルッティ・コラム、テンプテーションズ、ゾンビーズ、グリーン・アローズ・バンド、コクトー・ツインズなどなど。

比較的新しいレーベル、Father/Daughter Recordingsへあなた達を導いたものは何だったのですか?

Banddampを通してFather/Daughter RecordingsのJessi Frickに出会ったの。EPに収録された楽曲の最初のバージョンをアップロードした時に、最初に連絡をくれた人の一人よ。

『Ivory Coast』のビデオは素晴らしいですね。このアイディアはどのようにして生まれたのですか?

ビデオが発表されてから、たくさんの賞賛の声を頂いて、本当に感謝してる。(Fleet Foxesの)Sean Pecknoldと一緒に働くことができてすごく感激したわ。一緒にミュージック・ビデオを作ろうという話をしてから、彼は『Ivory Coast』の素晴らしくクリエイティブなアイディアをまとめたリストを送ってくれた。その一つが「エイリアンの赤ん坊の犠牲」だった。すぐに素晴らしいプロットだと思った。その後話のストーリー・ラインについていろいろと話し合って、Seanがそれぞれのイメージに対するインスピレーションを考え出した。

ビデオはオレゴン州沿岸のサンセット・ビーチとワシントンの’Sou’wester Lodge‘で撮影された。完成品を私たちは凄く気に入っていたのだけど、その時一番胸に抱えていた感情は「これを見た時みんなはどんな反応するのかしら」ということだった。この体験はとても刺激的だったし、Seanやこのビデオの実現に関わったチームには本当に感謝してる。

今の時代、Bandcamp, YouTube, Myspaceなど新しい音楽を発見するにはあまりにもたくさんの手段があります。この試聴環境に対するあなたの考えを教えてください。これは良いことだと思いますか?

普通、みんなにとって新しい音楽へのアクセスがあるっていうのは常に良いことよね。私たちのような新しいバンドにとっては、テクノロジーが私たちの音楽をたくさんの人々に届けてくれるということにもちろん嬉しく思っている。インターネット無しよりたくさんの人々にリーチしてるはず。私たちは、みんなの好きな音楽の試聴方法や取得方法を批判する必要は絶対にないと思ってる。そうは言ってもね、最近みんなが音楽に対してお金を支払うことに対して後ろ向きになってるのは嫌になるわ。特にそれがアーティストを傷つけ、彼らが音楽制作を続けることを難しくしているから。

更に言うと、あるアーティストがこの問題について声を上げた時に、それが原因で非難されるのが不愉快だと感じるの。だって結局は非難する人たちがもっと「アーティストの権利はこうあるべきだ!」って哲学的で社交的な討論をしている間に、実際に傷ついてるのはアーティストだもの。そうしてる間にもアーティストはツアーバスや光熱費、家賃、バンド活動費、レコーディング・コストを払えないのよ。

去年一番印象に残ったことは何ですか?

Pure Bathing Cultureがツアーバスを買ったこと。

2013年、Pure Bathing Cultureから何を期待出来ますか?

フルアルバムとさらなるツアーね。

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