Focus: Super Magic Hats

Super Magic HatsはオーストラリアはメルボルンのRob Mastertonによるソロプロジェクト。マルチインストルゥメンタリストとしてTenori-Onやキーボードを操り、Sun GlittersやFour Tetを思い起こさせるグリッチーなエレクトロニカを鳴らしています。今週の金曜日にリリースした『Super Magic Hats EP』は18ヶ月かけて制作され、セッションから生まれた35曲の中から厳選した6曲が収録されています。先行シングル”Wind”はEXL8RやBBC Radio 6で紹介されるなど、各国での注目も集まっています。

今回Lights + MusicではEPのフルストリーミングを特別にプレミア公開!インタビューとともにお楽しみ下さい。

Focus: Super Magic Hats

By Satoru Teshima, Mar 22, 2013

あなたのユニット名「Super Magic Hats」に興味を持ったのですが…。

はは! これは僕のスーパーコーチ・チームの名前なんです(日本にあるかはわからないけど、空想上のサッカーゲームのことで、シーズンの最初にプレイヤーを選んで、彼らがどれだけ活躍するかで得点をゲットするものです)。チームメンバーを選んでる時に、ふと頭に思い浮かんだ名前なんです。2ヶ月ほどたって、グリッチーなエレクトロを鳴らすバンド名にぴったりだなと考えるようになりました。だから代わりにSuper Magic Hatsをユニット名に決めたんです。

音楽への興味はどのように広がったのでしょうか。

思い出せる限り僕はずっと音楽を作ってきました。小さな村で育ちましたから、楽しみも限られていたんです。バス停でリンゴ酒を飲むかなにかクリエイティブなことに打ち込むかでした。両親がPortaSoundのキーボードを僕に与えてくれて、それに搭載されているシークエンサーを使ってトラックを作り始めました。かなりベーシックなものでしたが、夢中になれるもので、実験的なものを作り続けるには充分でした。

マスタリングも含めこのEPは全てセルフ・プロデュースですね。自分の作品は完璧に主導権を持ちたいですか?

ええ、僕ははちょっとしたコントロール・フリークなんです。多分一人っ子だったからでしょうね。今回のEPはセルフ・リリースですし、全て自分が望む形で制作するチャンスがありました。その一つが全ての主導権を持つことでした。僕が唯一やりたくなかったのはアートワークで、思った以上に良いものが出来上がって本当に嬉しいです。また同じ方法で制作活動をするかどうかは疑問ですけどね、すごいストレスでしたから!

このEPの制作には一年以上かかったそうですね。35曲仕上げ、その中から6曲に絞り込んだそうですが、インスピレーションは何だったのですか?

この作品は長い時間をかけて作られたので、色んな角度からインスピレーションを得ていると思います。曲を絞り込む時に大変だったのは「一つの作品として整合性を持たせる」ことでした。ここにはロンドンに住んでいた頃の思い出から生まれたトラックがありますし、喪失からの悲しみ、愛される感覚、そしてただただ幸せであることから生まれたものもあります。収録曲にこれらの意味がとけ込んでいるのでしょう。でもこれはインスト作品ですから、人によっては違う感情を抱くかも知れませんね。意味はそこまで明白ではないですから。

タイトルを見ると”Haruno”というEPの一曲目は日本の影響を受けている様に思います。もし間違っていたら教えてください。

まったくもって正解です。2011年に日本を旅して、そこで見たものに大変感激しました。僕が今まで旅してきたどんな場所とも、とても違ったものでした。日本は大変強烈なところで、でも同時にとても美しくもあります。その部分を自分の音楽で捉えておこうとしたのだと思います。僕はいま日本語を勉強していて、このEPのカバーは僕が授業で出会った友達に作ってもらったんdす。彼女はデザイナーで、とても才能のあるアーティスト。ここには彼女の日本からのインスピレーションが確実に反映されていますね。

作曲方法にルーチンはありますか?

とくにないですね…。大抵はまずAbletonを開いて、そこから進める感じです。時に一つのビートを試してみて、そこからリフやベースラインが生まれますし、時にメロディーが頭に浮かぶこともあれば、素敵なサンプルを見つけてそこから派生することもあります。決まったルーチンは特にありませんが、アイディアを練って、うまくいくものとそうでないものを見極めています。

Tenori-Onはかなり可愛い楽器だと思います。Tenori-Onとはどのようにして出会ったのですか。この楽器をどう思いますか?

何冊かの雑誌にフィーチャーされているのを読んだ記憶があり、かなりクレイジーだなあと思って、もう少しこの楽器のことを知るためにYouTubeでビデオを見ていました。日本に来るまでに実は実際の楽器を見たことがなくて、楽器屋で試してみて凄く興味を得ました。僕の友達がメルボルンのYamahaで働いてて、彼女に何ヶ月もお願いした後、彼女の助けもあってついにひとつ手に入れることができました。弾いていて楽しいですし、音楽を違った方法で考えさせてくれますし、気に入っています。かなり制限もあります。ですが楽器と仲良く、うまく作品に取り入れることで、ポジティブに使うことが出来ます。

あなたが傾向するのはどのようなサウンドですか?

タフな質問ですね。僕にとって大事なのは音楽がエモーショナルなレベルで僕と繋がること。つまり僕が好きな音楽から見つけた音が、そこにはあるかもしれないということです。たとえばディレイやリバーブを多用するところとか。これらの効果が生み出す空間、ボヤけが音楽にもたらすものが好きです。とてもシンプルなエフェクトですが、上手く使えばトラックが異次元のもののようになり、多くの深みを与えます。

ということで、僕は80’sスタイルのビッグなシンセサウンド、ベースライン、そしてかなり軽いドラムサウンドも好きなんです…。ちょっと矛盾を生んでるかもしれません。だからタフな質問だと思ったんです。このような要素がバランスよく使われ、面白くて変な音楽に使われる時、そこに僕が好きな音があると思うんです。

もし他のアーティストと共同作業を出来るなら、あなたの夢のコラボレーションは誰になりますか?

Gold PandaかJames Holdenと一緒に仕事をしてみたいですね。どちらも素晴らしいプロデューサーです。それかDirty Projectors。彼らは音楽の面白いアイディアをたくさん持っていますから。僕は彼らから学ぼうとするでしょうから、コラボレーションになるかどうかはちょっと分かりません!次のリリースではボーカリストを迎えたいと思っています。単にボーカルをフィーチャーすることにはならないと思います。ボーカル・ループを使えるようにしたいです。僕が今使っている楽器と同じようにサンプルをチョップして、そこから遊んでみたいです。Rainbow Chan (同じくオーストラリア出身)や日本のSapphire Slowsのような面白いボーカリストと仕事ができたら最高ですね。二人ともとても才能があるプロデューサーでありミュージシャンです。

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