音楽の未来とは?ファンから活動資金を募るファンドレイザーシステム

インディー・ゴス/パンク・ユニット、The Dresden Dollsでの活動も有名なAmanda Palmerが、Kickstarterというプラットフォームを通してファンから資金を集めた。いわゆるファンドレイザー(fundraiser)である。

寄付の報償として、デラックスエディションのCDが与えられたり、彼女とのディナーを体験できたり、支払う金額によってその価値も上がっていく。

結果として彼女は100万ドル以上の活動資金を手に入れたようです。

もちろん彼女の他にも100万ドル以上を打ち出したプロジェクトはあったけれど、音楽関連では彼女が初めてだったみたい。そういえばPalmer以外にも、Patrick WolfがThe Bachelorの制作時にファンから資金を募っていたのを覚えています。

L.A. Times紙は彼女の偉業に対し「かつてはアーティストたちはメジャーレーベルと契約を結ばなければ、それほどの額を手に入れられならなかった。今の時代はファンに直接頼めばいいみたいだ。」とコメント。

僕が去年からサポートしてきたカナダはモントリオールのインディーバンド、The Breezesもなんとファンドレイザーを始めたようですよ。

The Breezes by Chris Kralik

まずは簡単にThe Breezesの紹介から。

The Breezesは2009年に幼なじみ同士で結成された4人組のインディーロックバンド。サイケデリックで浮遊感のある音世界が特徴的で、ロックバンドとしてのフォームを取りながらも、いきなりシンセサイザーを用いたインストアルバムを制作するなど、型にはまらない柔軟なスタイルを打ち出している。以前Private Dubでもインタビューしたので、こちらもどうぞ。

彼らからは、ガレージセールで拾った作品のフリーダウンロードを提供してもらったり、去年から「LPを出すから楽しみにしていてね!」と何度か個人的に連絡をもらっていたのだけれど、なかなかリリースされない。そのまま音沙汰が無くなって半年ほど、何をしていたのかな、と思っていたら急にメールが再び届いた。

「今年の後半にアルバムを出すよ!タイトルは『The Breezes』でモントリオールのMercy Recordsから発売だよ!」

そして制作費をIndeGoGoというウェブサイトで募っているということも報告してくれた。

IndieGoGoもKickstarterと同じように、プロジェクトに対しファンから資金を募集するもので、支払った金額に対しそれぞれ報償が約束されている。

The Breezesの場合
$5 デジタルダウンロード
$10 CD+デジタルダウンロード
$15 アナログ盤+CD+デジタルダウンロード
と続き、$1000を支払うと

『スタジオ見学・シャンパンで乾杯・バンドとディナー・ライブのバックステージパス・オリジナルTシャツ・アナログ盤・CD・デジタルダウンロード 』

凄い大盤振る舞いですよね。

アーティストの活動を支援するために、ファンが直接サポートする。それは音源を買うのとはまた違った行為で、一つのアートを愛するものがそのアートの存続のために活動に直接お金を出して協力するというもの。このファンとアーティストの関係性は、何か大変大きな可能性を秘めていると感じています。

以下がアルバムのトレイラーも兼ねたファンドレイザーのコマーシャル映像と、新曲『Promethean Eyes』はこちら。


The Breezesに寄付するにはこちら
The Breezes Official Web Site 
The Breezes Bandcamp

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